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アルビレックス新潟のJ2降格で感じる寂しさ──30年前の呂比須との思い出

[2017年12月04日]

シーズン途中から新潟の指揮を執った呂比須監督の若かりし頃を語った宮澤ミシェル氏

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第24回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど、日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、残念ながらJ2降格が決まったアルビレックス新潟。「思い入れが深い」というクラブの今シーズンを振り返り、途中から監督に就任した呂比須ワグナーとの思い出も語った。

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アルビレックス新潟が14シーズン守ってきたJ1の座から陥落してしまった。一昨年、昨年は劇的な残留を果たしたけれど、今季、ミラクルを起こすことはできなかった。私自身、新潟のローカル番組でアルビレックス新潟コーナーを担当していることもあって、身近な存在なだけに残念でならない。

今季、序盤は開幕から1勝2分8敗とつまずいて、5月から監督が呂比須ワグナーに代わり、コーチにはサンドロが就任した。ただ、新体制に移った初戦のコンサドーレ札幌戦には勝利したものの、クラブワーストの6連敗や16戦白星なしと苦しんだ。土俵際に追い込まれてからは、降格の決まった33節の清水戦を含めて6戦5勝1分けと意地を見せたが、反撃が遅すぎた。

呂比須とサンドロは今季限りでチームを離れることが決まったけれど、ふたりに新潟で会えなくなるのも寂しい。

呂比須は1987年に元ブラジル代表だったオスカーが日産に入団する時に、オスカーから誘われて18歳で初めて来日した。当時、フジタに所属していた私は、練習試合でよく顔を合わせたよ。

オスカーは日本語が上達する気配が全くないのに対して、呂比須は会うたびに上達していってね。「オスカーは日本語学校に行きませんが、ワタシはちゃんと通っています」と、あの頃から呂比須は真面目だった。

その呂比須に痛い目に遭わされたのが1988年の天皇杯の決勝だ。僕はリベロをやっていたけれど、フジタのDFラインは呂比須に振り回されてズタズタにされて、3-1で負けたんだ。今でも忘れられないよ。

サンドロは1989年に千葉県の渋谷幕張高校にブラジルからのサッカー留学でやってきた。卒業後の1992年にジェフ市原へ入団してきて、ポジションも僕と同じセンターバックだったから目をかけていたし、家に呼んでメシを食べさせたりしてね。

10代の頃から知っているふたりが新潟の監督とコーチになって、久しぶりに再会した。彼らのほうから駆け寄ってきてくれて「ミシェルさん、お久しぶりです」って日本語で挨拶してくれてね。昔のように上下関係をあまり気にしない時代にあって、ブラジル育ちのふたりのあまりにも丁寧すぎる対応に笑ってしまった。


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