初グラビアに挑んだ岸本セシル

2007年にデビューして以来、レギュラーモデルを務める『MORE』以外にも多くのファッション誌やCMなどで活躍する岸本セシルがグラビアに初挑戦、『週刊プレイボーイ』51号に登場した。

今回の掲載カットは、自身の10周年を記念した『岸本セシルスタイルブック CECIL 10』から抜粋。美しい背中や伸びやかな四肢を存分に見せつけたグラビア写真を大胆に披露。

また同書では、モデルデビューを飾ったプラハでの撮影カットや私服ファッション、得意料理などを公開、この10年を振り返った赤裸々なインタビューも収録され、大きな話題となっている。

そんな彼女に今回の記念本、そして初挑戦となったグラビアについて直撃した。

―このたびは10周年、そして『岸本セシルスタイルブック CECIL 10』刊行、おめでとうございます!

岸本 ありがとうございます! 長かったような短かったような…ですね。今回、いろいろと思い出しながら作ったんですよ。辛かったことも楽しかったことも振り返って。本当にこの1冊が宝物になるなって想いで、胸いっぱいです。

―いつ頃からこうして振り返った本を作りたいと思っていたんでしょうか?

岸本 デビューして5年くらいしてからですね。地元の沖縄に帰ろうかなと思ったこともあったんですよ。でも続けようと決めて、その時にあと5年経ったら10年なんだって意識しました。

―ご著書では、やめたかった気持ちなども告白していて驚きました。

岸本 5年経ってからも、太ったりいろいろあって「やめたほうがいいんじゃないか」って思った時期もありましたね。10年の記念だし、「隠すことないや」っていうくらい全部書いちゃいました(笑)。

―今回は3ヵ月、このために体を絞ってきたとか。見惚(ほ)れてしまうくらいすごく美しいスタイルですが、ご自身でも満足ですか?

岸本 プラハの撮影が最初で、その写真も周りのモデルさんとか比べるとぽちゃっとしてるんだけど、自分なりに頑張った結果かなって(笑)。

―くびれとかもキレイじゃないですか! 謙遜しすぎですよ。

岸本 いやいや。でも今回、エステに通ってたんですけど、それがめちゃくちゃ痛いんですよ。日本一痛いエステって言われてて、体がボロボロになるんじゃないかってくらい。何年も前から周りの人に勧められていて、痛いのも嫌いだし怖くて行けなかったんですけど、今回やっと(笑)。グラビアは最後に撮影したので、その結果が出てるはずです。

―グラビアは初挑戦でしたが、これは最初からやろうと決めていたんですか?

岸本 一応、決めてはいました。でも不安でしょうがなくて、編集スタッフの方には本の出版が決まる最後まで「ホントに(グラビアのこと)書いちゃうよ」って念押しされました。

―これまでモデルとして撮られ続けてきたわけですけど、やはり気持ちは違うんですね。

岸本 モデルと違って、「自分を見せる」という感じだから違いますよ。撮影も最初は緊張で「大丈夫かな」しか考えられなかったんです。そもそも沖縄で海に入る時も水着になることがないのに、みんなに見られながら露出して。もう本当に恥ずかしかったです(照)。

初グラビアはドキドキから快感へ?

―話しながら思い出している今も恥ずかしそうですね。

岸本 そうです。でもカメラマンさんがわかりやすくポーズとか教えてくれたり、周りのスタッフの方たちが安心させてくれて、途中から楽しめました。なんかジェットコースターみたいな感じで、ドキドキから快感というか“楽しい”に変わるような。積極的にもなりました。

―周りのスタッフからも「途中から全然違った」と言われていたみたいですけど(笑)。

岸本 いつもならしないようなポーズもあって、すごく新鮮でしたね。たぶんグラビアなら基本中の基本だと思うんですけど、胸を寄せるとかそんな動作したことないので「私、グラビアしてる!」みたいな感覚で撮られてました(笑)。

―今、“モグラ”としてモデルのみならずグラビアでも活躍されてる方も増えて。誰かにアドバイスをもらったりは……それこそ『MORE』なら内田理央さんとかもいらっしゃいますし。

岸本 あー! アドバイスもらえばよかったですね。今、気づいた。でも、逆に感想を聞きたいです、ひとりでやった結果を。

―今回、週プレでもグラビアカットを掲載させてもらっていますが、それは不安ではないですか? 女性誌はほぼ女性しか見ないですけど。

岸本 ん~、なんだろう…想像できないですね、どう思われるんだろうって。でも、今までにないグラビアの表情だったり、新しい岸本セシルを見ていただいたらなって、ちょっとでもドキッとしてもらいたいです。

男の人ってグラビアを見慣れてるじゃないですか、だから優しい目で見てもらいたいです。初めてなので、本当に大目に見てほしい、最初で最後だし。

―もう本当に次はないですか?

岸本 お声がかかれば考えるかもしれないけど、ないと思うので(笑)。

―じゃあ次の10年後で再考してもらっていいですか?(笑)

岸本 でも勝負できるところがな~。(生地の)面積少なくしても違うだろうし…。でも、もしまた5年後、10年後、こういう形でまとめさせていただけるなら、何か新しいことに挑戦してみたいです。

―また違った岸本さんが見られることを楽しみにしています! 今日はありがとうございました。

(取材・文/鯨井隆正 撮影/尾身沙紀)

■岸本セシル(KISHIMOTO CECIL)1990年2月22日生まれ 沖縄県出身 ○2007年のデビュー以来、『non-no』専属モデル、資生堂「INTEGRATE」CMキャラクター、人気テレビ番組『アナザースカイ』MCなど各方面で活躍。現在は『MORE』『sweet』『ar』など多数のファッション誌でカバーガールを務める。沖縄市親善観光大使「ちゃんぷる~大使」。公式ブログ【https://lineblog.me/kishimotocecil/】公式Instagram【@cecil_lu】