週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 生命の進化パターンは「ウンチ化石」でわかる!? 新進気鋭の研究者が古生物の生きざまを“クソまじめ”に熱弁!

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生命の進化パターンは「ウンチ化石」でわかる!? 新進気鋭の研究者が古生物の生きざまを“クソまじめ”に熱弁!

[2017年12月05日]

「ティラノサウルスのウンチ化石はとても大きくて、40cm超えのものもある。しかもこれ、全長ではなく一部分の可能性もあるんです」と語る泉賢太郎氏

化石と聞けば、恐竜の骨格標本やアンモナイトを思い出す人がほとんどだろう。

しかし、今回の“本人襲撃”相手である泉賢太郎氏は「体化石(生物の遺骸の化石)」と呼ばれるそれらのメジャーな化石とは異なる、「生痕化石」の研究者だ。しかも、メインで扱うのは「ウンチの化石」だそう。

子供時代、誰しも一度は好きになったあの存在を今も追い続けている泉氏の、ウンと知的でユーモアに富んだお話をどうぞ!

* * *

―そもそも生痕化石とは?

 生物の行動の痕跡が地層中に残されたもののことをいいます。これは教科書的な定義で、具体例は足跡とか、生物が潜り込んだ巣穴、排泄(はいせつ)物が化石になったものなどと言えばわかりやすいでしょうか。

―生痕化石を研究することで何がわかるんですか?

 大きく分けてふたつあります。ひとつ目は、生痕化石が見つかった地層ができた当時の環境条件を復元できること。例えば、深海でできた地層だったのか、あるいは浅海でできた地層だったのかなどですね。もうひとつは痕跡を残した生物の生態がわかること。特にウンチの生痕化石の場合、それを出した生物の食生活がわかります。きれいな例でなくて恐縮ですが、自分がしたものの中にもたまにコーンのカスとかが出ることってありますよね?

―はい、ちょうど今朝もオクラのつぶつぶが交ざってました。

 それと同じです。今までいろんな生物のウンチを研究してきましたが、鱗(うろこ)や骨のカケラ、プランクトンの化石などがウンチの中から出てくると、魚を食べたんだなとか、プランクトンを食べてたんだなとか、そういうことがわかる。太古の生物の場合だと何を食べていたかわからないので、ウンチの中のカスですら重要な意味があるんです。そういうことをクソまじめに研究しているんです(笑)。

―クソまじめに(笑)。では「これはいいウンチだな!」と感激したものはありますか?

 私個人の研究に直結するものでは、ユムシという釣り餌などに使われる気持ち悪い生き物がいて、それのウンチと思われる生痕化石が見つかったときは「これは!」と思いました(笑)。ただ少しマニアックなので、一般の方にはティラノサウルスのウンチの化石をオススメします。これはサイズがとても大きくて40cm超えのものもあるんですよ。残念ながら私も直接見たことはないですが、見たらテンション上がるでしょうね。

―40cmはインパクトありますね(笑)。そもそも、泉さんはなんで生痕化石を研究しようと思ったんですか?

 それはまじめなほうと不まじめなほうがありまして(笑)。


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