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なぜ反セクハラ運動は日本で盛り上がらない──女性の権利向上は韓国のほうが進んでいる?

[2017年12月07日]

―ハリウッドの件では、アンジェリーナ・ジョリーさんなどの大物女優も自身の経験を打ち明けています。有名人が名乗り出ることの効果は?

 有名人が自らの経験を発信することで勇気づけられる人も多いと思います。セクハラ以外でも、例えば男性の育児参加という課題でも公人の発言は効果的ですよね。イギリスの元首相、トニー・ブレア氏は在任中に育児休暇を取ると宣言して話題になり、広く育児休暇を認めるべきだという社会的気運が醸成されました。

日本でも最近、ジャーナリストの伊藤詩織さんが自身のレイプ被害を書いた『Black Box』が話題になっていますね。とても冷静な筆致で性的被害に対する考えを綴(つづ)り、多くの女性たちに受け入れられているようです。

―ただ、ハリウッドの報道と伊藤詩織さんの出版は同時期だったのに、このふたつを結びつけて捉(とら)えるような報道はあまり見られないし、ハリウッドのダイナミズムに比べると、伊藤さんの本への注目度はあまりにも小さいのではないでしょうか。

 私もそう思います。大変な目に遭ったのにもかかわらず、実名で発信していくという勇気は称えられるべきなのに、日本のメディアでの扱い方は抑制的に見えますね。

―伊藤さんは外国特派員協会で行なった記者会見で、「脅迫やバッシングを受けた」と発言しています。なぜ、「被害者が叩かれる」現象が生まれるのでしょうか?

 それは、セクハラ被害がなぜ起こるか?ということにも通じる問題で、男尊女卑、男性優位という社会通念をまさに表している現象だと思います。被害者であっても女性にはステレオタイプの「女性らしさ」が求められる一方で、「社会の主流にある」男性は擁護されやすいという環境があるのです。

『サイエンス』というアメリカの科学雑誌の今年1月の記事に、女性は6歳頃から知能に関して男性が優位とする性差別的ステレオタイプを信じ始めるというデータが示されています。そこから私が考えたのは、男性が何か間違ったことをしたとすると、女性は「男性は合理的な考え方をするもの=正しい存在だから、ひょっとしたら間違っているのは自分なのではないか」と自然に思ってしまう、ということでした。

―子供の頃からそういった刷り込みが始まる、と。それは日本や韓国に限ったことではなく?

 特定の国ではなく、世界的な話です。このように生まれる性差別的ステレオタイプも、加害側の男性が擁護されるという現象の背景にあるのだと思います。


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