第18回のテーマは「結婚願望」

『週刊プレイボーイ』が15歳の頃から撮り続けてきた、誰もが認める実力派女優・黒川芽以ちゃん(さん?)が今年で30歳!

その記念にデジタル写真集をつくりたい!ということで、彼女とのコラボを思い立った週プレは、カメラマン・熊谷貫氏が“黒川芽以と東京の夜”をテーマに撮り続けていく写真集用の撮り下ろしカットを交え、芸歴24年&女優歴20年という彼女が貴重なエピソードを惜しげもなく告白するエッセイ連載。

写真集のメイキングと人気女優の素の言葉が絡み合いながら進行していく史上初のウェブ連載。30歳の黒川芽以による、30の言葉と30の夜をお届けします!

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女優歴20年、地道にコツコツの黒川芽以です。

中学生くらいの頃からずっと、結婚願望が強かったんです。

結婚したいとうより、自分の家族を持つのが夢なんですよ。一軒家を建てて、ラブラドールかゴールデンレトリバーみたいな大きな犬を飼いたいって夢もありました。土日とかお休みの日は、家族全員で公園に行きたい。お弁当を持って、家族でピクニックがしたいんです。子どもの頃、そういう休日の過ごし方を経験してなかったんですよね。

結婚したい気持ちから、高校生の頃は料理教室に通ってました。大人たちから「結婚したいなら、男の胃袋をつかんでおきなさい」と言われて(笑)。冷蔵庫の中にあるものだけで、ササッと作れるお嫁さんにも憧れてたんです。

当時の理想は、27歳で結婚することでした。1年くらいはふたりだけの新婚生活を楽しんで、それから自然と子どもを授かって。出産と子育てのために仕事を1年から3年くらいお休みしてから、母親役で女優復帰をする…そんな未来を思い描いていました。それが26歳になり、悟ったんです。もう間に合わない…と(笑)。

撮影でウエディングドレスを着たことは何度もありますね。初めて着たのは10代の頃、雑誌の撮影でした。“逃げてきた花嫁”みたいな設定で、外を走りながら振り返って撮る。ウエディングドレスを着られたことが嬉しくて、すごくワクワクしてたと思います。

入籍だけして結婚式や披露宴をやらないカップルもいるけど、やっぱり結婚式でウエディングドレス着るのは女性の憧れ。結婚式は絶対にやりたいです。ベアトップのAラインで、こういう感じのドレスが着たい。心から大好きな人と、思い出をいっぱい積み重ねてきた人と結婚式を挙げて、母に感謝の言葉を述べたいものです。

今の自分が母親になるなんて想像できないけど…

最近は、これまでに共演したことのある年下の女優さんたちが次々と結婚して、母親になっている。おめでたいことですけど、ヤバいなぁと焦ることもあります。若いお母さんになるのも夢だったけど、もう手遅れだから自分が若くいるしかない(笑)。

今年30歳になっても、今の自分が母親になるなんて想像できません。でも、みんな最初はそういうものなのかもしれない。準備を整えてから、作って産まれるものでもないのかなと。妊娠して出産するまでに、だんだんと母親になっていくものなのかなと思うんです。

まだそういうことを言える状況ではないけれど、仕事と育児を両立してる人を見るとすごく大変そうで…。仕事が好きだから続けたいけど、家族と一緒にごはんを食べたいし、子どもに寂しい思いもさせたくない。実際、自分が親になる時がきたら、難しいところですよね。

理想の年齢は過ぎてしまったけど、私の結婚願望はなくなりません。子どもを産んで家族を作るまで死にたくないです。子孫を残さないで死んでいくのは、動物的にもやりきれぬ感情で終わってしまうと思うので。ふふふ。

次回は、変わりつつある「恋愛観」について語ります!

(撮影/熊谷貫 構成/釣本知子)

※本連載の第1回~第15回までのコラムは「週プレ グラジャパ!」にて発売中の【デジタル限定】黒川芽以写真集『30×30』に掲載。是非こちらもお楽しみください!

●黒川芽以(くろかわ めい)1987年5月13日生まれ。東京都出身。93年『揖保の糸』CMでデビュー。97年に10歳でNHKドラマ『鏡は眠らない』に出演して以降、映画やドラマ・舞台と数々の作品に出演。主演映画『二十六夜待ち』は、12月23日公開! Netflixで配信中のドラマ『炎の転校生 REBORN』第4話、Amazonプライムで配信中のドラマ『日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~』第3話・第4話に出演中! そのほか最新情報は、公式ブログ、Twitter【@mei_kurokawasan】にてhttps://youtu.be/DX7rAq1eT0k