週プレNEWS TOP 連載コラム 古賀政経塾!! 遅れすぎた初の国産ジェット旅客機「MRJ」…三菱重工は“純国産”へのこだわりを捨てるべき!

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遅れすぎた初の国産ジェット旅客機「MRJ」…三菱重工は“純国産”へのこだわりを捨てるべき!

[2017年12月09日]

「純国産・自前主義を捨て、海外一流企業との連携で新たな地平を切り開くという姿勢に転換するべき」と語る古賀茂明氏

初の国産ジェット旅客機「MRJ」の開発が難航する三菱重工業。

『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏は、「純国産・自前主義を捨てるべき」と提言する。

* * *

三菱重工業が苦しんでいる。原因は同社が総力を挙げて開発している初の国産ジェット旅客機「MRJ」だ。

同旅客機は2008年に開発がスタートし、13年には初号機が受注先に引き渡される予定だったが、設計変更などが相次ぎ、5度も納入が延期されている。

当初、2千億円とされた開発コストも、5千億円近くに膨らんでしまった。

痛いのは三菱重工がもたつく間に、ライバル企業のエンブラエル(ブラジル)、ボンバルディア(カナダ)などがMRJと同じ100席以下のリージョナルジェット開発に着手したことだ。MRJの初号機納入は20年半ばの予定だが、エンブラルの新型機も翌21年には投入される。

MRJのセールスポイントは従来機比で30%の燃費改善だったが、ライバル勢の新型機もこれに追いつき、MRJの優位性はすっかり失われた格好だ。売り込み競争が激化すれば、これまでの受注(447機)からキャンセルが続出し、数千億円規模の損失となりかねない。現に11月22日付の日経新聞は、「初のキャンセル濃厚」という見出しで、近く40機キャンセルが出る公算が大きいと報じた。

タイミングの悪いことに現在、三菱重工は日立製作所との間にトラブルを抱えている。

両社がそれぞれの火力発電事業部門を統合し、三菱日立パワーシステムズを設立したのは14年のことだった。

ところが、統合前に日立が受注していた南アフリカの火力発電プラント建設で巨額の損失が発生。その負担額をめぐり、三菱重工側が7634億円の支払いを日立に求めているのだ。今年7月末には三菱重工側が日本商事仲裁機関に仲裁を申し立てるところまで泥沼化している。三菱重工が負ければ、出資比率(65%)に応じた損失が生じる。


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