第20回のテーマは「クリスマス、どう過ごす?」

12月23日、主演映画『二十六夜待ち』がいよいよ公開!

『週刊プレイボーイ』が15歳の頃から撮り続けてきた、誰もが認める実力派女優・黒川芽以ちゃん(さん?)が今年で30歳!

その記念にデジタル写真集をつくりたい!ということで、彼女とのコラボを思い立った週プレは、カメラマン・熊谷貫氏が“黒川芽以と東京の夜”をテーマに撮り続けていく写真集用の撮り下ろしカットを交え、芸歴24年&女優歴20年という彼女が貴重なエピソードを惜しげもなく告白するエッセイ連載。

写真集のメイキングと人気女優の素の言葉が絡み合いながら進行していく史上初のウェブ連載。30歳の黒川芽以による、30の言葉と30の夜をお届けします!

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女優歴20年、地道にコツコツの黒川芽以です。

今年のクリスマスの予定は…撮影です。年末までずっとお仕事してると思います。それに最近は、12月に入ったと思ったらあっという間に年越しがくるので、おいしいチキンが食べられればいいかなぁくらいになってきていて…。子どもの頃みたいにワクワクしなくなりました。

どこへ行っても混んでるじゃないですか。“イルミネーションスポット”も行き尽くしたし、そんな混んでる日にわざわざ外食しなくてもいいかなと思うんですよ。以前は、イルミネーション巡りばかりしていた時期もありました。キレイだけど、ずっと外にいるからすごい寒いんですよね(笑)。

クリスマスといえば、プレゼント交換で考えさせられた思い出もあります。ありがちなんですけど、私はデパートで手袋を買ったんですよ。でも、受け取ったプレゼントはキレイな絵だったんです。画家でもなんでもないんですけど、絵を描いてきてくれて。

人によっては、絵なんかいらないって思う人もいるかもしれない。でも、私は絵を描いてくれるとか、そういう気持ちの入ったプレゼントって嬉しいんですよね。だから、デパートの袋を出しづらくなっちゃって…。自分なりにちゃんと選んだつもりだったんですけど、もっと思いやりのあるプレゼントをしないとダメなのかなと。その時は、自分の薄っぺらさを反省しました(笑)。

手紙は、いいものです

もらって嬉しいプレゼントは、やっぱり手紙。今はLINEなどのSNS全盛の世の中だから、なおさら嬉しいと思います。字を書く機会も少なくなってきてるから、誰がどんな字を書くのかって知り得ないことじゃないですか。それに、字がうますぎるよりも、ちょっと下手なほうがキュンとする(笑)。

そういう下手な字でも一生懸命書いてくれた感じとか、ハートとか星のマークが下手だったりするとかわいいなぁって思います。書き慣れてないのかなって(笑)。それに、私たちの世代はまだ手紙交換とかありましたからね。手紙はいいものです。

クリスマスだからって、特別なことをしなくてもいいんですよ。でも実は、記念日は大事にしたいタイプ。普段は特別なことをしなくてもいいけど、1年に1回くらいはドレスアップして、いつもより高級なお店で食事をするのが理想です。

ひとりで過ごすクリスマスがあっても大丈夫です。外に出ると町中がクリスマスムードになっていて、寂しいと思うこともあるかもしれないけど。絶対にイルミネーションを見に行かなきゃとか、クリスマスディナーを食べなきゃとか、そういう気持ちはなくなっちゃった。これが30代になったってことなのかな。ふふふ。

次回は、いろいろあった「2017年」について語ります!

(撮影/熊谷貫 構成/釣本知子)

※本連載の第1回~第15回までのコラムは「週プレ グラジャパ!」にて発売中の【デジタル限定】黒川芽以写真集『30×30』に掲載。是非こちらもお楽しみください!

●黒川芽以(くろかわ めい)1987年5月13日生まれ。東京都出身。93年『揖保の糸』CMでデビュー。97年に10歳でNHKドラマ『鏡は眠らない』に出演して以降、映画やドラマ・舞台と数々の作品に出演。主演映画『二十六夜待ち』は、12月23日公開! Netflixで配信中のドラマ『炎の転校生 REBORN』第4話、Amazonプライムで配信中のドラマ『日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~』第3話・第4話に出演中! そのほか最新情報は、公式ブログ、Twitter【@mei_kurokawasan】にて