香港のケンタッキーが作った「チキンの味がするネイル」を取り寄せて、つけてみました!

『週刊プレイボーイ』本誌で連載中の「ライクの森」――。

人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。

今回はクリスマスに食べた人も多いだろう「ケンタッキー」のおもしろキャンペーンについて語ってくれた。

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日本では、クリスマスの時季になるとケンタッキーフライドチキンのCMがたくさん流れますね。私もたまに、ケンタッキーのチキンがすごく食べたくなります。

ところで、最近、ケンタッキーでちょっと変わったキャンペーンが行なわれて話題になったのをご存じですか? ツイッターと連動して、抽選であるものが当たるというものなんですが……。そのあるものとは、「チキンの香り?の入浴剤」。

なんと、チキンの形をした入浴剤なんです。それをお風呂に入れると、すごい勢いで泡が出てきます。そう、その様子は、まるでチキンを揚げているよう(笑)。入浴剤が溶けると、ケンタッキー秘伝のハーブの香りが浴室に漂うそうです。

これは日本のケンタッキーのキャンペーンですが、実は世界中のケンタッキーで変なものが作られているようなんです。例えば、インドのケンタッキーが作ったのは、バーガーやフライドチキンの入ったボックスセットに、スマホの充電器を取りつけたもの。こちらもキャンペーン用の非売品ですが、ケンタッキーを食べながらスマホの充電ができるという便利グッズです。まあ、普通にモバイル充電器があればそれで事足りると思うんですが……(笑)。

そして、香港のケンタッキーが作ったのはマニキュア。当然、ただのマニキュアではなく、なんと、舐なめるとケンタッキーのチキンの味がするそうです(笑)。ケンタッキーのチキンを食べていると、指についた油やスパイスを思わず舐めたくなりますが、あの指についた油やスパイスをマニキュアにしてしまおうという発想ですね。しかもこちらは、商品として実際に発売されたそうです。

こんなユニークなグッズを世界中で作っているなんて、すごく面白い会社ですよね。しかも、こうしたキャンペーングッズだけではなく、実際に食べられる商品でも変わったものを作っているのがすごいところ。なかでも、私が驚いたのが「CHIZZA(チッザ)」という商品です。

生地部分がフライドチキンに!

これ、チキンとピザを組み合わせたものなんですが、普通は、ピザにチキンがのっているものを想像するじゃないですか。違います。このチッザ、なんと下の生地部分がフライドチキンになっていて、その上にチーズやプルコギ(!)が具としてのっているんです。お味は……完全にチキンですね。ピザっぽくはないです。

この商品が初めて発売された当時、ケンタッキーはピザハットを傘下に置いていたので、もうちょっとまともなピザを作れたとは思うんですが、予想の斜め上をいきますね。

今、私が一番気になる企業と言っても過言ではないケンタッキー。この連載で、会社訪問をするなんてどうでしょう? ケンタッキーの方に、いったいどういう意図でこんなぶっ飛んだキャンペーンを次々と繰り出しているのか、ぜひ聞いてみたいです(笑)。

ちなみに、日本の大学に通っていた頃、ケンタッキーの食べ放題キャンペーンに友達と行ったことがあります。「死ぬほど食べるぞ!」と意気込んでお店に入ったんですが……。食べれたのはたった2個。自分の胃の小ささにがっかりしたという苦い思い出があります(笑)。

●市川紗椰(いちかわ・さや)1987年2月14日生まれ。アメリカ人と日本人のハーフで、4歳から14歳までアメリカで育つ。現在、モデルとして活動するほか、毎週土曜21時からオンエア中のJ-WAVE『TRUME TIME AND TIDE』でナビゲーターを務めている。