上司は相談のないことが不安なので、逆に質問しまくること。

煽り運転のニュースが取り沙汰されたり、LGBTの話題で煽られて芸人のSNSが炎上したりと、様々な“煽り”が問題となっている昨今。

このような“煽り”はへたな対応をすると事態が悪化するため非常に難しいもの。そして残念なことに、いつ自分が巻き込まれてもおかしくない世の中になってしまっている!

というわけで、日常の様々な“煽り”を華麗に受け流すテクニックを学んでいこう!!

■ビジネスシーンの“煽り”対処法

まずは最も慎重にかわさなければならない職場での“煽り”の対処法から!

【煽り1】上司が金曜締め切りの仕事に対して水曜に「いつできる?」と煽ってくる

「いや、金曜までじゃ…」と言い返したくなるこのパターン。まず、正統派のスルーテクを教えてくれたのは『気配りの正解』の著者・後田良輔(うしろだ・りょうすけ)氏。

「こういう場合、上司は締め切りを勘違いしているわけではなく、『全然相談してこないけど大丈夫かよ。もっと頼ってくれてもいいのに』という気持ちでこの言葉を発している可能性が高いです。なので、まずは現状報告をしつつ『◯◯さんならこの後どうしますか?』とアドバイスをもらい、その上で『ありがとうございます。これでお約束の金曜日までに提出できます』とこちらに非がないことを伝えるのが正解です」

一方、やや変化球の愛されスルーテクを教えてくれたのは、日々ネット上で“煽り”をかわし続けていると語るライターのセブ山氏。

「反抗的な姿勢はもちろん見せず、かわいらしく慌てる様子を見せることが重要。『あれ今日締め切りでしたっけ!? まだ水曜日だと思ってました!! えっ今日金曜!?』と取り乱しましょう。上司は『いや、まだ水曜日だけど(笑)』と、自分のために大慌てするおっちょこちょいな部下をかわいく思ってくれますよ」

【煽り2】後輩が「先輩って芸人の◯◯に似てますよね」としつこくいじってくる

「似てたとしてなんだよ!」と言いたくなるこんな後輩からの“煽り”への対処法について前出の後田氏は。

「まじめに似てるか似てないかの議論をすると、キリがなくなってしまいます。ここは『なるほど、○○くんの観察力ってすごいね。昔からそんなに観察力あったの?』と、褒めながら話題を後輩の過去に切り替えて、逆に質問し始めてしまいましょう」

また、前出のセブ山氏はこんな対処法も。

「どの芸人に似ていると言われたとしても『チックショー!!』とコウメ太夫(だゆう)のモノマネで返せばOKです。『それ違いますよ(笑)』とツッコませてオチをつけさせてあげることで、後輩もしつこく“似てるネタ”を振ってくるのをやめるはずです」

飲み会でありがちなシーンには!

【煽り3】女性社員が飲み会でコールをかけて僕にイッキさせようとしてくる

サンシャイン池崎ばりに叫んでからチビチビ飲むのがコツ

飲みの場でありがちなこんな面倒なシーンだが、ちゃんとスルーテクは存在した!

「何もせずに断ると、対応力のない人間のレッテルを貼られてしまいますので、ソフトドリンクをイッキしてかわすのがデキるビジネスマン。ウーロン茶をイッキした人間にさらにお酒をイッキさせようとする人はまずいません」(後田氏)

一方、こんな手も。

「イッキよりも面白い対応をすることで切り抜けることができます。例えば、コールに対し『イェーイ!!!!』と思い切りノった後に、おちょぼ口でちょびちょび飲む。意外性で笑わせれば勝ちです」(セブ山氏)

クルマやネット上だけじゃない! 日常で起こりうる“煽り”をスルーする技【プライベート&ネット編】

(取材・文/黄孟志 イラスト/福田嗣朗)