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内部文書を徹底検証ーー疑惑の“ツタヤ図書館“が新たに選定された和歌山でも裏で画策…?

[2017年12月29日]

2019年秋の開館が予定されている和歌山市の“ツタヤ図書館”の内観イメージ(『和歌山市駅前地区第一種市街地再開発事業施設建築物基本設計報告書』より)

和歌山県の県都・和歌山市が、2019年秋に開館が予定されている市民図書館の指定管理者にTSUTAYAを展開するレンタル大手CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を選定。12月15日の市議会で正式に承認された。

CCCが運営する通称“ツタヤ図書館”は全国で4館が開館しているが、佐賀県武雄市などで発覚した古すぎる中古本『Windows98/95に強くなる』や、青少年には刺激的すぎる『大人のバンコク極楽ガイド』に代表されるお粗末な選書の数々は激しく批判された。

にも関わらず、和歌山市では新図書館の指定管理者をCCCにする案が“超特急”で可決…。その裏には、反対派住民らに異を唱えるスキを与えない議会戦術があったと憶測される理由を前編記事では伝えた。

ある自治体関係者は「こうした議会運営も含めた住民対策を背後で事細かに指南しているのがCCCではないか」と言及する。というのも、同社にはその“前歴”があるというのだ。

“第3のツタヤ図書館”として新装開館することになる宮城県・多賀城市の職員が、2013年7月、武雄市の図書館・歴史資料館を訪問した時に作成された内部文書の一部がある。

といっても、当時、話題沸騰だった武雄市のツタヤ図書館の視察報告ではない。『CCCと今後の打ち合わせ質疑応答』と題されたそのペーパーには、多賀城市教育委員会(以下、市教委)の役人とCCC担当者のやりとりが生々しく記録されている。この中には、予算や議会運営、条例の改正までスケジュールに組み込まれているから驚きだ。

多賀城市では、この文書が作成された13年7月26日の2週間ほど前、菊地健次郎市長が突然、記者会見を開いて「CCCと新図書館建設へ向けて連携協定を締結する」と発表。ここからCCCが指定管理者として正式決定される14年6月まで、1年近くにわたって教育委員会や議会での議論・審査等、所定の手続きをひとつずつ踏んでいくわけだが、この内部文書作成時点では、まだ何も決まっていない白紙状態。CCCは指定管理者候補ですらなかった。

図書館に関して言えば、いくら市長が「CCCに決めたい」と熱望したところで、審査権限を持つ教育委員会が「ノー」と言えばその計画は進まない。にも関わらず、市教委の役人が武雄市を訪問して、あたかも『指定管理者=CCC』が既成事実であるかのごとく、同社の図書館部門の主要メンバーと詳細な打ち合わせまで行なっていたのである。

多賀城市の市議会関係者がこう話す。

「市の職員3人が武雄市を『視察』と称して1泊2日で訪問していたのに、議会で追求されると、2日目は『視察しただけ』と、当局はその復命書(報告書)を1日分だけしか出しませんでした。するとその後、匿名で市議などに完全な文書が郵送されてきたのです」

つまり、役所内部には市立図書館の“ツタヤ化”を快く思わない人間がいて、その人物が出来レースの実態を暴露するために「爆弾文書」をリークするべく送ったというわけだ。

多賀城市(宮城県)のツタヤ図書館から飛び出た内部文書の数々

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