週プレNEWS TOP 連載コラム 週プレ外国人記者クラブ 日本の政党は“右往左往”してる──パックンが「リベラル/保守」の矛盾をズバリ衝く!

連載コラム

日本の政党は“右往左往”してる──パックンが「リベラル/保守」の矛盾をズバリ衝く!

[2017年12月29日]

人気

「ここ20年、自民党はアメリカの共和党のマニュアルを使って戦略を立てているように見える」と語るパックン

小池百合子氏の「リベラル排除」発言と、その結果生まれた立憲民主党の躍進で今年の政治のキーワードのひとつになった「リベラル」。

だが、よく考えてみると日本における「リベラル」の定義は曖昧(あいまい)で、何を指しているのかよくわからない。

そこで「週プレ外国人記者クラブ」第102回は年末スペシャル編として、来日24年のアメリカ人マルチタレント、「パックンマックン」のパックンこと、パトリック・ハーラン氏に話を聞いた。

前編記事(『今年の政治のキーワード「リベラル」ってそもそも何?』)では、リベラルの本来の意味とその変遷をアメリカ共和党の変質を引き合いにして語ったパックン。後編ではさらに議論は深まり――。

***

―日本では「リベラル=左」っていう意味で使われていると思います?

パックン 個人的には同義語だと思うんですけど、日本の皆さんは左というと社会主義、共産主義に近いものをイメージするんじゃないでしょうか。だけど、今の日本の共産党はそこまで左じゃないですよ。党綱領に自衛隊を廃止するとは書いていないでしょう。

ゆくゆくは全ての国が軍を持たない世界を作りたいという理想を掲げているだけで、それに対して「自衛隊がないと困るでしょ!」って反論するのはちょっと幼稚な主張だと思います。日本のリベラルといえば、立憲民主党とか社民党になるんじゃないかな。

―言ってみれば、日本のリベラルは「中道左派」とか「保守の中のやや左寄り」くらいの位置づけかも。

パックン そうですね。日本は右が左で、左が右。右往左往してる! だって今、自民党は教育無償化しようとしてるじゃないですか。これ、思い切り左がやる政策ですよね。一方で、立憲民主党は同性婚を公約に挙げていない、これは右です。基本的に欧米のリベラルは同性婚を今すぐ認めるべきという主張ですから。

―日本のリベラル/保守の不思議なところはまさにそこですね。主義主張がゴチャゴチャに混ざり合っている。

パックン これは、戦後ずっと続いている「一党一強」による弊害だと思います。結局、自民党しか政権を担わないから、教育無償化みたいに本来は野党が主張していた政策も自民党の都合次第で「パクられて」しまう。そうなれば、野党の存在意義も特色も出せません。

その結果、混在する野党は票割れしていまい、自民党は40%程度しか得票率がないのに与党で70%以上の議席を確保している。これは選挙制度の問題でもあると思いますが、一党一強の政治体制のおかげで、与党・野党間の主張の違いが際立たない。

―とはいえ、「保守」を自認する自民党政権下でも、20年くらい前までの日本はアメリカみたいな「格差社会」ではなく、国民皆保険制度が整備されていたり、それなりに弱者への配慮もある国だった。自民党の55年体制というのは、保守政権がやっている一種の社会主義だったんじゃないか?という見方もあります。ひと昔前の自民党って、それなりに「リベラル」だったんじゃないか…と。

パックン まさにそう!


ジャンプ50周年展VRはこちら!

連載コラム

Column

連載コラムを見る

Back Number

  • Apr.30th 2O18 no.18
  • Apr. 23rd 2O18 no.17
  • Apr. 16th 2O18 no.16
  • Apr. 9th 2O18  no.15

 

Gravure Gallery

もっと見る

MOVIE Channel

【動画】傳谷英里香。「ベイビーレイズJAPAN」リーダーが、女神すぎる美ボディを初お披露目!

もっと見る

新刊のお知らせ

  • 大原優乃『ゆうのだけ』
  • 小宮有紗『Majestic』
  • 飯豊まりえ『NO GAZPACHO』
  • 『クルマプレイボーイ』
  • 『AKB48 水着サプライズ2017』

 

メルマガ会員&アンケート 2018年No.18