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日本の政党は“右往左往”してる──パックンが「リベラル/保守」の矛盾をズバリ衝く!

[2017年12月29日]

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「野党は自民党にマネされないブランディングをするべき」と、日本のリベラルに期待を寄せる

―今日は「リベラルとは何か?」というテーマでいろんな話をしてきましたが、ひとつハッキリしたのは「自由って難しい」ってことですね。そう考えると「リベラル」という言葉の曖昧さは、そのまま「自由」という言葉の曖昧さでもあるんだなぁ。

パックン 「自由」だけじゃなく「保守」という言葉もそうですよね。保守とは何か? 本来は現状を守るとか、古き良きを守るとかいう意味でしょうけど、日本の保守もアメリカの保守も「改革、改革!」と言っています。それ、保守じゃないじゃん!っていう。

―安倍政権は目下、「人づくり革命」とか「生産性革命」に躍起ですからね。こんな革命だらけの保守なんて聞いたことない。戦後ずっと続いてきた平和な時代を守ろうというのが保守なのかと思いきや、戦後を全部否定したりね。

パックン そうそう、「戦後レジームからの脱却」ですね。この辺のマジックワードも、まさにアメリカのレトリックを倣(なら)っていると思います。

―最後に今後、日本のリベラルにパックンが期待することは?

パックン 僕は番組などで野党の皆さんにお会いするたびに「いつでも政権交代ができるようにちゃんと準備してください。本気で政権を獲ろうと対立してください」と言っています。自民党は本当に巧みです。野党のいいアイデアはすぐに自分のものにする。野党はそこに負けないで、自民党にマネされないブランディングをするべきです。

先ほども言ったように、ここ20年、自民党はアメリカの共和党のマニュアルを使って戦略を立てているように見えます。でも、実際には共和党の政策って矛盾だらけですよ。例えば、「環境保護法」という名で公害に対する規制を緩和したり、まるでジョージ・オーウェルのディストピア小説『一九八四年』が現実のものとなったようです。

―安倍首相の国会答弁も矛盾だらけですよね。

パックン 言葉には「意味」があるべきです。「矛盾している言葉を使ってはいけない」と野党は強く訴えないといけない。徹底的に突っ込んだ上、批判するだけじゃなくて代替案を出して、与党に勝つビジョンを示してほしい。そうすれば、選挙はもっと有意義なものになり、投票率も上がるでしょうからね。

(取材・文/川喜田 研 撮影/保高幸子)

●パトリック・ハーラン
1970年生まれ、米国コロラド州出身。ハーバード大学卒業後、1993年に来日。吉田眞とのお笑いコンビ「パックンマックン」で頭角を現す。最新刊『世界と渡り合うためのひとり外交術』(毎日新聞出版)など著書多数。BS-TBS『外国人記者は見た+日本inザ・ワールド』(毎週日曜夜10時~)のMCを務めている


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