押してくる相手にはあえて平静な真顔で正面を向いてみよう。

煽(あお)り運転のニュースが取り沙汰されたり、LGBTの話題で煽られて芸人のSNSが炎上したりと、様々な“煽り”が問題となっている昨今。

このような“煽り”はへたな対応をすると事態が悪化するため非常に難しいもの。そして残念なことに、いつ自分が巻き込まれてもおかしくない世の中になってしまっている!

そこで前編記事に続き、日常の様々な“煽り”を華麗に受け流すテクニックを学んでいこう!

■プライベートシーンにも“煽り”はたくさん!!

ここからは通勤時やプライベートシーンに潜む“煽り”の対処法も教えてもらおう!

【煽り4】満員電車から降りるとき、ドアが開く前からおっさんが押してくる

押し返したり、肘(ひじ)打ちしたくもなるこんなシーン…。

「もちろん対抗するのはけんかのもとなのでNG。『痛い痛い!』と大げさに悲痛な声を上げるだけで普通はやめてくれます。それでも押してくる場合はクルッと回っておっさんのほうを向いてしまいましょう。顔と顔が向かい合っているのに押してくるツワモノはなかなかいません」(セブ山氏)

【煽り5】タクシー乗り場へ向かうとき、早足で競走を仕掛けてくるおばさんが現れた

こんなうっとうしいヤツへの対処法を教えてくれたのは日々変人の“煽り”をかわしながら生き抜いていると語る男の墓場プロダクション代表・杉作J太郎氏。

「これは一瞬の勝負になるから、抜こうとしてきた相手を立ち止まらせることに全力を注がなければならない。『あ!!』と大きな声を出した後に『お金落としました?』と声をかける。その隙にすっとタクシーに乗ってしまうのがいい」

【煽り6】ジムで集中したいのに、間近で準備体操をして早く代われと煽ってくる

集中しなきゃ筋トレの効果半減なのに、怖くて固まってしまう…。

「怖いヤツから煽られたときの対処法は、いつでもどこでも一緒。目を合わせず、気づかないフリをする以外にない!! この場合であれば、トレーニングが苦しいフリをして目をつぶり、一切見ない姿勢を取るといい」(杉作氏)

ネット上での“煽り”への対処法!

超長い謝罪をするとほかのフォロワーも自然と反応してくれる。

■ネット上での“煽り”の対処法は!?

そして、近頃悩まされている人も多いであろうネット上での“煽り”への対処法も、もちろんある!

【煽り7】SNSで仕事関係者が、自分のアカウントの投稿に対し「不謹慎です」と言ってきた

そばの写真を投稿したら「ソバアレルギーの人の気持ちを考えてください」と難癖をつけられるような時代。こんなことに出くわすこともあるだろう!

「こんなときの奥義として、140文字フル×3の長文投稿で大げさに謝罪する手を覚えておいてください。『僕の“~~”という投稿に対し、“~~”という指摘を受け、確かに◯◯の方の気持ちを考えていなかったと気づき…』と丁寧に事情を書き綴(つづ)りましょう。自分は相手の指摘が正しいですというスタンスをとっていますが、ほかのフォロワーから『全然そんなことないよ!』などとのコメントが集まってきますので、最終的に指摘してきた相手が悪者になるでしょう」(セブ山氏)

【煽り8】部署のグループLINEで上司に乗っかり、後輩が“笑うウサギ”のスタンプを送ってきた

上司の目もあるから、ムカついても露骨に言い返せないこのパターンの受け流し方は!?

「LINEで険悪になりそうになったときは、見たことのない“ド”マイナーなスタンプをひとつ送ってかわすのが定石です。クリエイターズスタンプのマーケットには『こんなの誰が買うんだよ』というような謎のスタンプがたくさんありますので、それを買って準備しておきましょう。『なんすか!? このスタンプ!』と話題をそらすと同時に、煽られてもユーモアをもって対処する器の大きい先輩を演じることができますよ!」(セブ山氏)

 

(取材・文/黄孟志 イラスト/福田嗣朗)