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「有名な人はいい政治家だという虚像をメディアがつくり上げてきた」ーー久米宏が魅力を語る“無名候補者”たちの戦い

[2018年01月06日]

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対談4

畠山 僕も「泡沫候補」という言葉は本当に使いたくなくて、「無頼系独立候補」という言葉で表現しています。

久米 「インディーズ候補」という言い方もありましたけど、もう使われていないんですか?

畠山 僕が本格的に政治の取材をするようになったのは、大川興業の大川豊総裁とやらせていただいた『週刊プレイボーイ』の仕事がきっかけですが、「インディーズ候補」は、大川さんが作った言葉なんです。僕の中では大川さんの(C)だという気持ちがあるので、僕なりに「無頼系独立候補」という言葉を考えました。ちょっとわかりにくいかもしれませんが。

久米 「泡沫候補」という言葉がいつ頃から使われ始めたのかわかりませんけど、あれを考えた人はかなりの天才ですね。一度聞いたら覚えちゃうネーミングじゃないですか。

畠山 「あわ」とか「しぶき」とか、はかないもののイメージとしてわかりやすいんでしょうね。でも実際に取材すると、「この人たちは泡みたいに簡単には消えないで、絶対にまた出てくる」という強烈なエネルギーをすごく感じます。

久米 マックさんに会って以来、何十年と「泡沫候補」と言い続けてきたことを、心から恥じています。今度、ラジオで「泡沫候補という言葉を使った放送局に抗議の電話をかけよう」というキャンペーンをやってみようかな。本当に放送禁止用語にしてもいいぐらい、ひどい言葉ですよ。

■現場で生の候補者を見てほしい

畠山 マックさんは選挙の立候補届け出をするたびに、立ち会いをしている選挙長に「メディアが我々泡沫候補と主要候補を選挙報道で差別しているので、そのようなことがないようにお願いします」と、必ず申し入れをするんです。届け出会場には各メディアが取材に来ていて、テレビ局もマックさんの訴えを全部撮影していますが、一度も放送されたことがありません。非常にもったいないと思いますね。

久米 テレビの場合は、時間がないというのが一番大きいんです。僕も主要候補しか視野に入っていなかったですし、泡沫候補と言われた人で番組に呼んだのは、自民党総裁選(1995年、98年)の時の小泉純一郎さんぐらいでしたから。

畠山 マックさんは、いつも公示翌日の新聞をトイレで見ながら、「俺のことが名前しか載っていない。せめて政策を一行ぐらいは書いてくれよ」と泣くんだそうです。この本のタイトルにもあるように、無頼系独立候補たちはメディアから黙殺されています。

僕が選挙取材で全候補者を追いかけるようになったのは、主要候補以外の候補者についての報道がほとんどないので「あれっ、あの人はどうしてるんだろう」と気になって、自分で見に行くしかないと思ったからなんです。実際に一対一で話を聞くと、無名の候補者でもちゃんと政策を考えて、一生懸命訴えている人が大勢いることがわかるんですが、なかなか有権者には伝わりません。

久米 「メディアはもっと無頼系の候補をちゃんと取り上げるべきだ」というのは、その通りだと思います。民放だとスポンサーの関係でかなり厳しいですが、例えばNHKがやろうと思えば絶対できるんです。東京都もせっかく自前のテレビ局を持っているんですから、フェアな都知事選報道をやればいいと思います。


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