椿鬼奴(左)とグランジ 大(右)のぱちんこ好き芸人夫婦

お笑い芸人・椿鬼奴グランジ 大の夫婦が出演する京楽チャンネルの番組『鬼奴&大 ぱちぱち夫婦』が話題となっている。

ぱちんこ好きで有名なふたりによる初の冠ぱちんこバラエティでYouTube上で視聴できるが、夫婦で実践に挑み、その終了後には居酒屋で反省会が展開されるというもの。結果によって、居酒屋で出される料理のランクなどが変わるため、夫婦で力を合わせて全力で勝利を目指す姿もウケている。

お笑いファンだけでなく、ぱちんこファンからも素の表情が見られると好評で視聴回数も伸び続けているそうだが、そこで今回、ふたりに直撃インタビュー! 番組の話からぱちんこはもちろん、さらに夫婦の日常についてなど、初めて語られる裏話を紹介!

* * *

―現在、番組が話題になっていますね!

椿鬼奴 すごく嬉しいです! 藤井隆さんが私のツイートをリツイートしてくださって、それでめちゃくちゃ視聴数が伸びたんです。

グランジ 大 再生回数30万ですよ!

椿鬼奴 すごいよね…。でもコメントを見ると、旦那がヒモとかの悪口が多い(苦笑)。

グランジ 大 ホントだよ! 悪口ばかり(笑)。でもまぁ…そういう役割だからね。

―そういう反響がくるとは思っていました?

グランジ 大 正直、思ってはいました。まぁ、褒(ほ)められることはしていないからね。しょうがないです。自業自得です…。

―世間の方々はグランジ大さんの名前を知らない人も多いかも。

グランジ 大 確かにそうですね。

椿鬼奴 最初、結婚した相手がドロンズ石本さんだと思われていたみたいで(笑)。

グランジ 大 そうなんですよ! すごく言われるんですよ。知らない人からしたら、椿鬼奴は石本さんと結婚したことになっていましたからね。

椿鬼奴 ホントに間違われていたみたいですから。

グランジ 大 電車に乗っている時に、隣にいた女子高生が『鬼奴の相手はドロンズの石本だよ』っていう話をしていたのを聞いた時はホントに知名度がないんだなって思いましたから…。

―逆に鬼奴さんは知られていますからね。

椿鬼奴 私はぱちんこを打っている方々にはすごく信頼感があるというか。

グランジ 大 支持があるよね。

椿鬼奴 最初、打つ人にしかわからないネタを仕込んで、それで気付いてくれる方もいたり。よしもとが京楽さんと提携を結んだ時はものすごく稼働しました(笑)。

グランジ 大 あれはありがたかったよね。

椿鬼奴 ホントに助かりましたもん。家計的にも(笑)。

1972年4月15日生まれ 東京都出身 身長163cm 血液型=B型 公式Twitter【@tsubakioniyakko】 椿鬼奴

奥さんには生かしてもらっています

1980年2月18日生まれ 秋田県出身 身長184cm 血液型=B型 公式Twitter【@satodaidaidai】 グランジ 大

―素朴な疑問なんですけど、ふたりは結婚するまでどれくらいお付き合いをされていたんですか?

グランジ 大 2年ぐらい?

椿鬼奴 1年半ぐらいだよ。

グランジ 大 1年半ぐらいみたいです(笑)。

―付き合っている間、ぱちんこを打ちにいくことは?

ふたり ありました。

椿鬼奴 主人がボートレース担当、私がぱちんこ担当みたいなところがあって。

グランジ 大 ボートレースが終わってパチンコに行ったり。

―お金の部分は?

椿鬼奴 私から借りて打つんですけど、勝っても少しだけしかもらわないんですよ。

―えっ!? そうなんですか? ノリ打ちみたいな形ですか?

椿鬼奴 ノリ打ちというよりも代打ちです。

グランジ 大 彼女のお金で打たしてもらっている感じです。遊ばせてもらっていると(笑)。

―他のお金については?

椿鬼奴 出た給料を全部渡してもらうんですよ。すごく使っちゃうんで。

グランジ 大 そうなんです。

椿鬼奴 もらったお給料、数日でなくなっちゃうんで。先にこっちが取っておいて、小遣いって感じですね。そうじゃないと、1日にいくらでも使っちゃうんですよ。

グランジ 大 もらった分以上に使いたくなっちゃうんですよ。よくないですよね。ホント、奥さんには生かしてもらっていますから。

―アハハハ。最近も普段から一緒に打ちに行くんですか?

椿鬼奴 打ちに行きますよ。

―気づかれたりしません?

椿鬼奴 昔からなんですけど、ぱちんこを打つ人ってぱちんこ台しか見ていないんですよ。気付いたとしても、人のことなんて気にしていないんだと思いますよ!

ぱちんこよりもボートのほうが当たる?

独自のギャンブル理論を語るグランジ大。その横で冷静に見ている椿鬼奴。

―確かに、人のことを構っている余裕はありませんよね。勝負ですから。では、おふたりで番組をやることが決まって、何を一番見せたいと?

椿鬼奴 私はより多くの演出ですよね。大当りはもちろん、新しい演出も見せたいし、ストーリー系からの熱いリーチのがっちりとした大当りを見せたいなと。

グランジ 大 俺がこだわっているのは夫婦での立ち回りでどう勝つかっていうところですね。出玉共有など夫婦でいかにして勝つかを見せたい。

椿鬼奴 正直、私はずっと打っていたいんですけど、主人は意外と冷静で。私が当たって連チャン始まったら、無駄に打たないで見るだけの時間を作ったり。

グランジ 大 投資を抑えて、流れを見るという。あと時間だよね。

椿鬼奴 私は閉店まで打ちたいタイプなんで、「そろそろやめるよ」って言われると、なんか残念な気持ちになるんです。でも実際は出玉が多い状態で終われたりするので勝てるわけです。ひとりだったら絶対に閉店まで打ち続けますから(笑)。

グランジ 大 夫婦で打つと冷静になれるよね。

椿鬼奴 ぱちんこ店だと私のほうがわーって熱くなっちゃうんですよ(笑)。

グランジ 大 そこが甘ちゃんなんだよね。ちょっと感情的になりすぎるんだよ。俺みたいに台を冷静に見ていないとダメ(笑)。

―給料稼いでないご主人が偉そうな(苦笑)。それがボートになると?

グランジ 大 ボートは難しいんですよ。今年、ボートレースはほとんど勝っていないんですけど、パチンコはほぼ負けなしですから。

椿鬼奴 ホントにすごい。

―正直、ボートをやめたほうが…。

グランジ 大 確かにそうですよね(笑)。ホントに思いますよ。でもボートは面白いんですよ。

椿鬼奴 逆に、ボートは私のほうが当たりますから。

―えっ!?

椿鬼奴 ぱちんこよりもボートのほうが当たるんですよね(笑)。

かなり狂っていますね(笑)

―お互い、やるのを逆にしたほうが…!?

椿鬼奴 そうなんでしょうけど、好きなのは逆ですからね(苦笑)。私の中でぱちんこの魅力の三大要素というのがありまして。音・光・金…この3つがどれもかけてはダメなんです。

グランジ 大 お金はダメでしょ(笑)。

椿鬼奴 この3つがうまいバランスなんですよ。他のギャンブルよりもぱちんこが好きなのはそういう意味なんです。

―ホールに入ったら、別々に分かれたりもするんですか?

椿鬼奴 しますね。同じ台を打つこともありますけど、私はその時に夢中になっている台ばかりを打ちますね。主人はひと通り、台を見て打ちますから。新台じゃなくても今日はこれって言って出しますからね。

グランジ 大 1、2台しか置いていない台でも店長の愛が感じられる台ってあるんですよ。そういう台は比較的出ますし。

―それぞれの台選びの仕方は?

椿鬼奴 私は新台を打つことが多いので、空いている台をパッと座って打つことが多いですね。

グランジ 大 角台か柱の横とかで打つことが多いですね。それが当たったりするんですよ! でも、やっぱりぱちんこの面白いところは演出だよね。

椿鬼奴 演出が面白いとずっと打てちゃうから。ほんと今の技術はすごい!

グランジ 大 僕は昔のシンプルなものも好きなんですよ。言ってしまえば、チャッカーに入った瞬間に当たりかハズレかでいいんです(笑)。

椿鬼奴 そういう人、いる!

グランジ 大 ぱちんこって自分で選んだ台で勝てたっていうのがいい。スリルと根性が好き(笑)。ボートは未来を予想して、それが当たった時が嬉しい。

―では、休みの日も当然、打ちに行くと?

椿鬼奴 必ず行きます。

グランジ 大 必ず1回、パチンコ屋は挟みますね。終わったらご飯か買い出しに行って。

椿鬼奴 休みの日は自分の打った台の演出を動画で撮っておいて、寝る前にも見たりしてますね。

グランジ 大 ベッドに寝転びながら、ずっと見てるもんね。朝も起きて見ていることもあって、あれはすごく怖かったですよ。ずっとリーチを見ているわけですから。かなり狂っていますね(笑)。

打って、勝って、お酒を飲んで寝る!

―あはは。ちなみに、椿さんのパチンコ歴は?

椿鬼奴 20数年ですかね? 最初に打ったのが『ファインプレー』だったと思います。

グランジ 大 僕は18歳から打ち始めて、初めて打ったのが『ドラゴン伝説』。京楽だったら『たぬ吉くん2』を打っていましたね。あれは勝てる羽根物。名機ですよ。

―周りに、ぱちんこ好きの芸人さんも多いんじゃないですか?

椿鬼奴 いっぱいいますよ! 多いので、劇場の合間に情報を共有したりしますから。

グランジ 大 そうそう。それだけで面白いからね。

椿鬼奴 最近はあの店がいいとか、あの台が面白いとかね。

―地方でも行ったりしますか?

椿鬼奴 先日、番組で行ったんですよ。でもいろいろ行ってみたいです。

グランジ 大 島とかに行ってみたいですねー。島にあるぱちんこ屋さんで打つとかね。

椿鬼奴 地方って営業時間が違うので、より長く打てるお店もあるので是非やりたいんです。で、番組の終わりで飲みに行くんで、地元の美味しいご飯を食べながら一杯やるのがいいですね。

グランジ 大 それがぱちんこを打つ夫婦の理想だと思うよ。ぱちんこを打って、勝って、美味しいご飯、お酒を飲んで寝るって。

―すごく仲が良いおふたりですが、ぱちんこでケンカになったりは?

グランジ 大 ほとんどしないんですけど、まだ打ちたいって食い下がろうとするので、その台から離すのが大変なんですよ(笑)。

椿鬼奴 やっぱり、ずっと打っていたいんで(笑)。

―では、ぱちんこ以外でもそんなにケンカはない?

グランジ 大 先日、死ぬほど怒られました(笑)。

椿鬼奴 私が朝の3時ぐらいに飲んで帰ってきたんですけど、家にロックがかかっていて入れなかったんです。それでピンポン押しても、呼んでも全然起きてこなくて。もうね、カンカンですよ。私のほうが家賃多く払っているのになんで締め出されなきゃいけないんだよと。

グランジ 大 無意識にやっちゃったんですよ。悪意はないです(笑)。

椿鬼奴 締め出しですよ、あれは!

グランジ 大 気を失っていたんだろうなぁ。

椿鬼奴 知らないよ!

あんたがおごるお金も私のだから!

―ここで喧嘩しないでください(苦笑)。結局、どうしたんですか?

椿鬼奴 実家に帰りました。

―ええっ…。

椿鬼奴 あとはお金ですよね。私から借りたりとか、財布から盗んだりするんで。まぁ、最初は黙っているんですけど、何回も続くようならドカンと怒るんです。

グランジ 大 前はすぐにバレて怒られていたんですけど、最近は怒らなくなりましたね。慣れちゃったみたいで。

椿鬼奴 慣れてないわ!

―そんなにお金がなくなるんですか?

椿鬼奴 主人はとにかく飲むのが好き、それで後輩におごるんですよ。

グランジ 大 しょうがないんですよ、よしもとの文化的に。

椿鬼奴 後輩と飲みに行かずに先輩と飲みに行けって言うんですけどね。

グランジ 大 俺も先輩からおごってもらってきたからね。

椿鬼奴 それは私が言うセリフでしょ! 私もやっているんだから。なんで自分のお金でやらないの? あんたがおごるお金も私のだから!

グランジ 大 正解! ごもっとも!

―5万円のお小遣いじゃ、やっぱ足りないですかね…。

グランジ 大 ギャンブルを控えればやっていけると思います。ギャンブルの今日の負けは負けじゃない。ギャンブルは人生で見ているし…死ぬ時に勝っていればいいんだから、ってことです。以上!

椿鬼奴 …そういう人はちゃんと収支を付けている人だと思う。

グランジ 大 以前は付けてたよ。途中で収支を見ていたら、あまりに負けすぎてて気持ち悪くなってやめたから。

椿鬼奴 私も自分だけの収支表なのにそこにウソを付くようになったから。それでやめましたね。負けた日に書かなくなっちゃったし。やっぱそういう人間なんだなって。

グランジ 大 なんか見栄張っちゃうんだよね(笑)。

―ははは。では、最後に番組のPRをお願いします!

椿鬼奴 第1回目に立てた目標が人様から“万玉夫婦”と呼ばれたいというのを上げたんですね。ちょっと早々に負けて、夢が終えたんですけど、常にふたりで万玉を目指していきたいです。

―万玉夫婦を流行らせたいと。

椿鬼奴 ホールから『万玉夫婦が来たぞー!』ってざわつくようになったらいいなと。

グランジ 大 ぱちんこ業界の人たちが万玉夫婦という言葉を使ってくれたらいいですね。将来、夫婦パチンカーを集めた大会とか開きたいんで。“ベスト・オブ・万玉夫婦を決める大会とかやりたいです。日本一のパチンカー夫婦になるのが夢ですね。

■世界初! 夫婦パチンコ番組『椿鬼奴・グランジ 大のぱちぱち夫婦』京楽チャンネル第2、第4木曜配信中!

(取材・文/林  将勝 撮影/武田敏将)