“フジテレビらしさ”を出すほど視聴者は離れていく?

2018年は重要な選挙や法律もあれば、深刻な社会問題もある。巨大イベントもあれば、政治や経済界の激震もある。注目の新アイテムや、大流行目前のアプリもある。

そこで週プレが探した「2018年のキーワード」から、「政治・経済編」「社会編」「スポーツ編」に続き、「エンタメ編」をご紹介する

◆看板番組終了で生まれ変われるか?「フジバラ超変革」

フジテレビの看板番組『めちゃ×2イケてるッ!』『とんねるずのみなさんのおかげでした』が3月に終了するが、後番組の噂は全然聞こえてこない。

「上も現場も混乱している。『SMAP×SMAP』の後番組も1年で終了するなど迷走中。若手は変わろうとしているけど、昔の成功体験にしがみつきたいバブル世代が邪魔で、新しい企画がなかなか通らないみたい」(テレビ誌ライター)

「今は女性にウケなければ数字は取れないし、“フジテレビらしさ”を出すほど視聴者は離れていく。『みなおか』打ち切りの決め手となった保毛尾田保毛男(ほもおだ・ほもお)騒動が典型的。

『バブルテイストが流行っているのに、フジのノリが受け入れられないのはなぜ?』と不思議がるおっさんが多くてあぜんとした」(フジテレビ局員)

“らしさ”を消してしまうのは寂しい気もするが、そうでもしないと世間とのズレは埋まりそうもない。

◆“お笑い界の巨人”はどう動く?「すべらないネットバラエティ」

ネットバラエティでひときわ存在感を放つAbemaTV。『72時間ホンネテレビ』が総視聴数7400万を稼ぐなど、そのポテンシャルは計り知れない。

「今年も元SMAPの3人が何か仕掛けてくるはず。レギュラー番組を持つかも」(テレビ局関係者)

AbemaTVの勢いは続くのか? そのカギを握るのはどうやら吉本興業のようだ。

「吉本はこれまでAbemaTVで自社制作番組を企画していない。Amazonプライムで大型企画を打ち出したり、NetflixのCMに看板タレントの明石家さんまを起用したりしているのと比べると温度差がある。

とはいえ、社会現象になるような番組がAbemaTVでどんどん生まれれば、吉本も放っておけなくなるでしょう。積極的に自社制作番組を企画していくはずですよ」

“お笑い界の巨人”の動向に要注目だ。

「格ゲーの祭典『EVO』初上陸」「牧野ステテコ」

◆目指せアメリカ超え!「格ゲーの祭典『EVO』初上陸」

世界最大の格闘ゲームトーナメントとして知られる「EエVO(エヴォ)」(Evolution Championship Series)が日本初上陸! 1月26日から28日まで東京・秋葉原と池袋で開催される。同大会に出場経験があるプロ格闘ゲーマーのMOV(エムオーヴイ)さん(男性、30代)が、その魅力を語ってくれた。

「昨年のラスベガス大会には63ヵ国・約7000人が参加。世界中の格闘ゲーマーが、ここで優勝することを目指しています。大会は『ストリートファイター5』などのメイントーナメントのほか、1998年発売の『ストゼロ3』といった古いゲームのサイドトーナメントも充実。格ゲー経験者なら誰でも楽しめるはずです。日本は格ゲーの聖地ですから、今後も毎年開催すれば本国より盛り上がるかも」

◆38歳の女怪芸人「牧野ステテコ」

昨年12月放送の『女芸NO.1決定戦 THE W』では準優勝ながら、ポールダンサー「ポール牧野」に扮(ふん)したぎこちなさすぎる漫談で松本人志に絶賛されるなど強烈な爪痕を残した牧野ステテコ(38歳)。

「『ダンスの雑さがいい』と言われるんですが、自分では常にキレッキレで踊ってるつもりです(笑)。このポールを持って移動してると、知名度がないからか不審者と間違われたり、お巡りさんに職務質問されたことも(泣)。早く売れて認知度を上げたいです」(ステテコ)

ほかにもパンチラキャラの「パンチラ牧野」、レオタード姿の「たまらん子」などのキャラネタで、芸歴13年目のブレイクを狙う。

(取材・文/本誌流行特捜班)