事業者が乱立している格安SIM業界。設備投資が不要で参入しやすい *写真はイメージです

2018年は重要な選挙や法律もあれば、深刻な社会問題もある。巨大イベントもあれば、政治や経済界の激震もある。注目の新アイテムや、大流行目前のアプリもある。

そこで週プレが探した「2018年のキーワード」から、「政治・経済編」「社会編」「スポーツ編」「エンタメ編」「クルマ&グルメ編」に続き、「家電&アプリ編」をご紹介する。

◆生き残りをかけた1年「格安SIM淘汰」

量販店の売り場拡充やSIMロック解除の制度化で、「SIMフリー」が認知度急上昇。制約の多い大手キャリアの料金体系と“2年縛り”を嫌い、SIMフリースマホに格安SIMを挿して利用する人はますます増えそうだ。

「ただし、乱立気味の格安SIM事業者は淘汰(とうた)の時代を迎えるでしょう。『やや低速だけど安い』『高めの料金で安定した通信品質』など、しっかりとした特徴を持つ事業者が生き残り、それぞれのニーズに合わせて事業者やプランを選べる時代が来るはず。もちろんユーザーも今からそうした事業者を選んでおくのがベターです」(スマホ料金に詳しいフリーライター・後藤一泰氏)

◆iPhoneには実装ナシ!浮気兵器「DSDS」

格安&機能充実で人気のAndroid搭載のSIMフリー端末。最近では浮気がはかどる機能もあるとか!? 最新ガジェットに詳しいライターの直井裕太氏に聞いてみた。

「『DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)』という、一台の端末に2枚のSIMを同時運用できる機能から派生した『ツインアプリ』機能です」

この機能のメリットは?

「例えばLINEなら、ひとつの端末でふたつのアカウントを同時運用できます。しかも一方のアカウントを非通知設定にできるので、本命彼女にスマホをチェックされても安全なのです」

一部の人にはiPhone以上に魅力的な機能かと!

格安4Kテレビ最終決戦

◆本当の買い時はいつなのか?「格安4Kテレビ最終決戦」

昨年、ドンキが放った5万4800円の4Kテレビから始まった格安4Kテレビブーム。これの買い時は? 社団法人ジェネリック家電推進委員会の代表理事・近兼拓史さん、お願いします。

「2月、3月に行なわれる売れ残りセール。ここが格安4Kテレビを買うラストチャンスです」

12月の4K本放送スタートの前後のほうが安いのでは?

「夏からは本放送に対応したチューナーを搭載した新モデルが登場し、値上げが予想されます」

もう、インパクトのある価格の商品は登場しない?

「昨年、話題だった某メーカーが60インチの4Kテレビを企画していますので、それに期待したいですね」

最後のセールを狙うか? 60インチを待つか? これは選択難しすぎ!

◆月500万円以上売り上げる猛者も!!「生配信マネタイズ大戦争」

SHOWROOMや『ふわっち』など、生配信アプリが流行中だ。アイドルは配信することで知名度を上げ、ファンはアイドルとリアルタイムでやりとりができる。どちらにもウィンウィンな生配信だが、特に注目なのは、課金して配信者を応援するギフティング(投げ銭)だ。グラドルの吉沢さりぃさんは言う。

「SHOWROOMでは月に500万円以上売り上げる配信者がいると話題になりました。今、最も勢いがある『17Live(イチナナ)』も、トップクラスは月300万円超えとのこと。また、某アプリは売り上げ関係なしに時給1000円なので、私のような売れない貧乏グラドルにはとてもありがたい(笑)」

ヘタなバイトよりも稼げる生配信アプリのマネタイズ大戦争は、ますます熾烈(しれつ)になりそうだ。

大増殖! 中国製アプリ

◆ゲームから自撮りまで「大増殖! 中国製アプリ」

昨年9月にローンチし、2ヵ月後には日本のユーザー数が300万人を突破したスマホゲーム『アズールレーン』。大ブレイクの要因をゲームメーカー関係者が語る。

「日本のユーザーが好きな美少女の育成要素があり、人気も納得。そして日本での広告展開。短期間に膨大な広告をSNSに出し、ユーザーを一気に集めました。同じように中国製ゲーム『セブンナイツ』や『崩壊3rd』もヒット中です」

ほかのアプリは?

「人気の自撮りアプリ『ビューティープラス』や翻訳、天気アプリも強い。今後はより勢いを増すでしょう」

日本メーカーはスマホ本体に続き、アプリもピーンチ!

◆出会い&浮気・不倫用「カカオ垢」

出会い系サイトの連絡用としてユーザーが増えているというトークアプリ「カカオトーク」。ITジャーナリストの三上洋氏が説明する。

「LINEアカウントは電話番号ごとにひとつしかつくれず、また、実名に近い名前を使っていることが多い。18歳未満のユーザーはIDだけでは友だち登録ができないなど規制も厳しい。一方、カカオトークはそうした規制がほとんどありません。そのため、実名を知られたくない際の“別垢(あか)”として利用されているのです」

出会い系に浮気・不倫の連絡…。今後も別垢需要は増えそう!?

(取材・文/本誌流行特捜班)