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松坂大輔の“情熱”を見守りたい!と江夏豊 「恥も外聞も捨てた男の挑戦に『がんばれよ』という言葉しかない」

[2018年02月06日]

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1月23日、ナゴヤ球場の室内練習場で行なわれた入団テストに合格した松坂大輔投手。背番号は「99」になる見通し。

『週刊プレイボーイ』本誌で「江夏 豊のアウトロー野球論」を連載中の伝説の名投手・江夏 豊。中日ドラゴンズへ移籍が決まった松坂大輔にエールを送る!

* * *

球春到来―。

2月1日にセ・パ両リーグ12球団が一斉にキャンプインし、2018年のプロ野球シーズンが始まった。

今年も自分は宮崎、沖縄に飛んで、各球団のキャンプ地を巡らせてもらうつもりだ。チームにしても選手個人にしても、新たに注目すべきポイントが数多くあるが、そのなかでも特に格別な思いを持って動向を見守りたい男がいる。

キャンプインを目前にして、中日への移籍が決まった松坂大輔である。

これまで何度も述べてきたとおり、プロ野球という世界では現役を続けるか否か、「やる、やめる」の判断は本人の気持ち次第だ。ただ、どれだけ気持ちが強かろうが、どれだけ実績があろうが、結果が出ないシーズンが続けばやがては解雇され、自由契約となり、本人がまだ現役を続けたくても引退を余儀なくされるケースもある。

その点、松坂の場合、実績は十分にある。西武ライオンズでは8年間で通算108勝を挙げ、メジャーではレッドソックス、メッツで通算56勝を挙げた。その後、日本へ帰ってきて、ソフトバンクホークスに入団した。だが、入団1年目に右肩を痛めて手術。その影響もあって、結局、在籍した3年間で1軍登板はわずか1試合(1イニング)に終わった。

球団、ファンが期待した活躍ができず、昨年11月、松坂はソフトバンクを解雇され、自由契約となった。それでも本人は「まだ野球をやりたい」という強い意志を持っていた。やりたいという以前に、「まだやれる」という気持ちがあるからこそ、新天地を求めたのだ。そして年が明けた1月下旬、森繁和監督はじめ首脳陣の前で投球するというテストまで受けて、まったく未知の球団である中日に入団した。まして、初めてのセ・リーグだ。恥も外聞も捨てて、ぶつかっていったわけである。

そんな男の挑戦に対して、自分としては「がんばれよ」という言葉しかない。自分と松坂は知らない仲でもないし、このコラムの中で対談させてもらったこともある。だから、中日入団が決まったとき、関係者を通じて、「がんばれよ。キャンプで会おうな」という言葉を本人に伝えてもらうようにお願いした。

とはいえ、少し厳しいことを言うようだが、今の彼の力からすると、ファンが期待する答えは出せないと思う。ゆえにプロ20年目の松坂といえども、彼のグラウンドでの一挙手一投足が中日の若い投手に好影響を与える、ということはないと思う。実力の世界とはそういうものである。むしろ、グラウンドでやっている姿よりも、松坂自身が経験してきた話を若い選手が聞けたら、それはそれで大きな財産になるのではないか。

言い換えれば、松坂にはそれだけ豊富な経験があり、野球に対する熱い思いがある。それらをボールにぶつけて、どれだけのチャンスがあるかわからないけれど、精いっぱいやってもらいたいと思うのだ。

いまさら、真っすぐの走りがどうだ、変化球のキレがどうだ、という次元ではないだろう。それは、メジャーで最高年俸10億円を稼いでいた男が、中日での年俸は1500万円というのだから、その金額の差が物語っている。それでも野球をしたい、ユニフォームを着たい、ボールを投げたい、という情熱が松坂にはある。

◆恥も外聞も捨てた挑戦。周りがとやかく言うことではない! この続きは、『週刊プレイボーイ』8号(2月5日発売)「江夏 豊のアウトロー野球論」にてお読みいただけます。

(写真/時事通信社)

江夏 豊(えなつ・ゆたか)
1948年生まれ。阪神、南海、広島、日本ハムなどで活躍し、年間401奪三振、オールスター9連続奪三振などの記録を持つ、伝説の名投手。通算成績は206勝158敗193セーブ。


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