週プレNEWS TOP ニュース 政治・経済 名護市長選「政府と知事の代理戦争」がまさかの…“争点隠し”に徹した自民の不気味な戦術

ニュース

名護市長選「政府と知事の代理戦争」がまさかの…“争点隠し”に徹した自民の不気味な戦術

[2018年02月06日]

辺野古で移設工事が進む中で行なわれた名護市長選。移設反対を訴え続けてきた稲嶺氏が敗戦したワケは…?

沖縄県名護市長選は、政府・与党の推す前市議の渡具知(とぐち)武豊氏(56)が、3400票あまりの差をつけて3期連続当選を狙う稲嶺進氏(72)を破った。ほぼ無名といってもいい新人候補が、辺野古移設に反対する現職市長に勝てた背景には何があったのか。現地からレポートする。

「接戦とは聞いていたが、まさか負けるとは…」

渡具知氏の当選が確実になった2月4日午後11時頃、稲嶺氏の選対事務所にいた支援者のひとりはこう話すと肩を落とした。

同日に行なわれた名護市長選は、政府与党の推す新人の渡具知氏(自民、公明、維新が推薦)と、3選を狙う稲嶺氏(民進、共産、自由、社民などが推薦、立民が支持)の一騎打ち。渡具知氏は米軍普天間基地(宜野湾市)を名護市内にある辺野古へ移設することの是非を明らかにしないままだったものの、工事を進める現政権の後ろ盾があることから推進派と見られ、移設反対を唱え続ける稲嶺氏、その後ろにいる翁長雄志(おなが・たけし)沖縄県知事と真っ向対決する「政府と知事の代理戦争」とも呼ばれていた。

そんな中、選挙戦が始まる前から動いたのは自民だった。地元紙の記者が説明する。

「昨年12月には菅義偉官房長官、1月には二階俊博幹事長が沖縄入りして辺野古地区の代表者らと面談。菅官房長官は辺野古移設と引き換えに、国が直接支給する特別補助金を活用するなど、沖縄の経済振興を約束しました。また投票日が近づくと、好感度の高い小泉進次郎・筆頭副幹事長を2度、それに小渕優子元経産大臣も投入、応援演説を行ない、票を集める戦術を取ったのです」

しかも、渡具知陣営は基地移設のことに一切触れない戦法に出た。

「移設問題に関しては『国と裁判を注視する』と述べただけで、それ以上の言及をしていません。稲嶺氏との公開討論会も一切行なわず、基地のことはともかく、市民の経済や生活をよくしようとのスタンスで選挙運動を展開しました」(同)

この争点隠しは小泉進次郎氏の街頭演説でも徹底されていた。投票日が迫る1月31日には、大勢の聴衆を前に話題を“ゴミの分別”と“名護市名物”に絞ってこう演説したのだ。

「名護市のゴミ分別は16種類と多くて市民の皆さんは大変。それにソーキそば発祥の地の名護には、いろいろと名物がある。こんなにネタがあるのに市長選が政府と知事の代理戦争と言われるのは違う。市民の暮らしのための政策論争をしましょう」

こうした自民の戦略は稲嶺氏陣営にかなり不気味に映ったようで、支援者のひとりは「具体的な政策を出さず、何をしてくるかわからない怖さを感じた」と話した。


ジャンプ50周年展VRはこちら!

連載コラム

Column

連載コラムを見る

Back Number

  • Mar. 5th 2018 no.10
  • Feb. 26th 2O18 no.9
  • Feb. 19th 2O18 no.8
  • Feb.12th 2O18 no.7

 

Gravure Gallery

もっと見る

MOVIE Channel

【動画】鈴木友菜、グラビア界に天使現る。

もっと見る

新刊のお知らせ

  • 小宮有紗『Majestic』
  • 飯豊まりえ『NO GAZPACHO』
  • 『クルマプレイボーイ』
  • 『週プレ グラビアスペシャル増刊 NEW YEAR2018』
  • 馬場ふみか写真集『色っぽょ』

 

プレイボーイコミックス

メルマガ会員&アンケート 2018年No.10