落合 ありがとうございました! 後半の対談パートは、いつも僕が思ったことをずばずば聞いていっちゃう形なんですけど、どこから聞こうかな。まず、進路選択で高専に進学した理由が知りたくて。
紗倉 いろいろあるんですけど、まずひとつは親元から離れたかったというのと、寮生活がしたいなっていう気持ちがありました。あと、受験シーズンに体験入学みたいなのがあって、「楽しい授業が待ってるよ」って先輩がおっしゃってて。
落合 在学中にAVの仕事を選んだときは結構、悩みましたか? それとも自然に?
紗倉 私はAVデビューしても絶対バレないと思ってたんですよ。
落合 なるほど(笑)。学校にはどれくらいでバレたんですか?
紗倉 1週間でバレました。高専って男のコがすごく多かったので、男子寮とかで話題になるらしくて。
私としては肉体も魂も一番若い時に始めたいという思いがあって、学生の頃に応募したんですが、1週間で身バレして。会議室に呼び出されて毎日のように先生にパッケージと自分とを見比べられ、「これはおまえだ」って言われるという、妙な地獄のような日々が待ってました(笑)。
落合 高専生のグーグル検索力やべえ!っていう話ですね。マスメディアの情報やウィキペディアなどを見ると、2012年から2015年あたりがすごくビデオで出てるなっていう印象ですけど、あれでもスケジュール的には月1だったんですか?
紗倉 はい。ずっと月1で年間12本リリースです。なので私、もう7年目くらいになるんですけど、まだ100本出してないんですよ。
落合 それで思ったのは、今はラジオとか執筆とかお仕事がいっぱいあるけど、最初の頃って空いた時間は何してたんですか?
紗倉 エロい雑誌のちょっとしたコーナーの撮影とか、あとはイベントです。特にデビュー当初はいろんな店舗を回って。
落合 じゃあ最初の頃は、いわゆる駆け出しアイドルと同じような生活をしてたんですね。
紗倉 はい。ほんとにそんな感じでした。エロいおもちゃの紹介とか。毎日なんでそんなにエロいおもちゃのネタがあるんだろうってくらいひたすらやり続けて。すごいエロ大国だなってそのとき思ったんですよね(笑)。
落合 ちなみに、AVの仕事を辞めたいって思ったことあります?
紗倉 変な言い方ですが、AVが私にとって唯一の社会人デビューで、比較するようなものがなかったので、特別すごくイヤだなと思ったことはありません。ルーティンワークではない生活で、毎回違う現場で、違う人と会って、内容も違うことをするっていうのが気質に合っていて、辞めたいと思うことはないですね。