(左)からDVの女王・芳野友美、ヤバイ人の女王・上村依子、幸薄の女王・片岡明日香

さんま御殿、金スマ、アンビリバボーなどなど、人気のバラエティ番組では定番コーナーの再現ドラマ。

そんな再現ドラマで「また、おまえか!」と登場回数の多い3大女王が“再現あるある”トークを大展開!

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―皆さん、よく人気バラエティ番組の再現ドラマでお顔を見ますけど、簡単に自己紹介をお願いしますっ!

片岡 いつも旦那に浮気をされ、DVされつつ、さらに余命宣告されがちな幸薄(さちうす)キャラの片岡明日香です。

芳野 浮気相手、DVをする側の役が多い芳野友美(ゆみ)です。

上村 そのどちらにも迷惑をかけているヤバイ人や鬼姑を演じる永遠のババア・上村依子で~す。

―完全にトリオ芸が成立してるじゃないですか! つか、上村さんドラマに出てくる、まんま!

上村 私が1千本以上再現ドラマに出てて、明日香ちゃんで500本以上、一番若い友美ちゃんでも300本以上は出てて、共演も多いのよ。それはトリオでやれるわよ。

―そもそも再現ドラマってどんなものなんですか?

上村 あのねー。これが話すと長いんだけどねー。ちょっといい? まず、これが私の30代のときの写真なんだけどね。私、この頃からババア役ばっかやっててねー。

―上村さん、すんません! ガチで長そうなんで、ほかの女子にもしゃべらせてやってください!! 芳野さん、どーぞ!

芳野 基本的には『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のような視聴者からの「ダメ旦那」や「浪費主婦」などの投稿を基に制作されています。あと医療モノなどですね。

―医療モノとは?

片岡 主人公が難病だったり、死にゆく夫をみとるなどです。これは『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)などですね。

上村 でもねー。医療モノは毎回出演できないのよー。ほら、「コイツ、先週死んでたのに生き返ってる!」ってなるでしょ。私なんか、遺影にまでなってるわよ(笑)。

「再現ドラマ」の裏側とは!?

―『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)や『行列のできる法律相談所』ですと、実在する女優さんを演じたりもしますよね?

上村 私、落合信子さん(元中日ドラゴンズ監督・落合博満さんの妻)やった。

―それ、女優さんじゃないから! 芳野さんは?

芳野 柴崎コウさん、水野美紀さんなどを演じました。

―きれいどころばっか!

芳野 自慢していいですか。水野美紀さんを演じた後に、ご本人が「べっぴんさんに再現してもらったよ」ってツイートしてくれたんですよー。

―再現冥利(みょうり)に尽きますな! 柴咲コウさんからは?

芳野 再現で演じた後に、柴崎さんネタで『ものまねグランプリ』(日本テレビ系)に出させてもらいました(笑)。

上村 私はね。本村健太郎さんのお母さん役やった。

―それも女優じゃないし、もじゃもじゃの弁護士ですから!

こんな話題で3人が盛り上がったあと、話題は「再現ドラマ」の裏側へ!

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―現在、ゴールデンで高視聴率のバラエティ番組には再現ドラマが多い感じですけど、その理由とは?

片岡 再現ドラマは全部ロケになります。視聴者からの人気はありますけど、制作費が高くなって、人気番組でないと作れないのです。

―それは、3大女優のギャラもお高いからでしょー!

芳野 安いっす! 動物タレント以下ですって!! 私も明日香さんもバイトしてますもん。それにマネジャーさんだって、現場に来ませんし!

―あ、確かに。3人ともマネジャーさんナシですね。

芳野 マネジャーさんが来ないどころか、衣装も自前ですよ! だから荷物ばっかり多くなって、部屋なんかゴミ屋敷ですっ!

片岡 ゴミ屋敷は友美ちゃんだけだよ(笑)。でもメイクも自前で、DVのアザまで自分でやってました。スケジュールも「明日、撮影です!」と依頼されるほどタイトです。

上村 台本だって当日に現場行って渡されて、印刷したてでホカホカなの。それでロケもあっちこっち行くから大変でねー。私なんか、男性スタッフ4、5人とラブホテルに行くこともあったのよ。もう文春砲に撃たれるんじゃないかって心配で心配で!

―上村さんは、大丈夫だと思いますっ!

片岡 ハウススタジオだと隣でAVの撮影をやっていることはありますね。

芳野 ローションとかおもちゃの忘れ物がある(笑)。

上村 それぐらいはまだ普通でしょ。私が若い頃は「ロケ場所の許可が取れてません!」とかあったんだから。

―結構、スケジュールがタイトで過酷な現場ですね。

片岡 でも最近は「再現ドラマに出たい!」って役者さんが増えているんですよ。

◆役者にとって再現ドラマの“おいしさ”とは? そして、芳野さんが登場していた週プレ本誌のグラビアを発掘! この続きは、発売中の『週刊プレイボーイ』9号にてお読みいただけます!

(取材・文/直井裕太 撮影/鈴木大喜)