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日本製品が北朝鮮にダダ漏れ!? 元国連委員が明かす「制裁は抜け穴だらけだ!」

[2018年02月13日]

「日本に安保理決議を履行する体制がないことに自民党の政治家も気づいていない」と語る古川勝久氏

国際社会の反対を押し切り、北朝鮮が世界9番目の「核保有国」として名乗りを上げたのは昨年11月のこと。

だが、そこで大きな疑問が湧いてくる。国連制裁によってヒト、モノ、金、技術の移転が厳しく制限されているにもかかわらず、なぜ北朝鮮はアメリカ全土を射程に収めるほどレベルの高いICBM(大陸間弾道ミサイル)を開発できたのだろうか?

その陰でうごめく、北朝鮮非合法ネットワークの捜査・監視に携わった体験をもとに、『北朝鮮 核の資金源 「国連捜査」秘録』(新潮社)を上梓(じょうし)した、国連安保理北朝鮮制裁委員会専門家パネル元委員の古川勝久氏を直撃した!

■北朝鮮の制裁逃れにふたつの典型パターン

―「専門家パネル」とはどんな組織なのでしょう?

古川 2006年以降、北朝鮮による核実験やICBMの発射が相次ぎ、国連安保理で北朝鮮への制裁が決議されました。決議は採択の瞬間から法的拘束力を持ちますが、しょせんはペーパー上の文言にすぎません。そこで決議の履行状況を監視、捜査する独立機関として、北朝鮮制裁委員会下に専門家パネルが設立されたのです。メンバーは安保理常任理事国(中仏ロ英米)、日本、韓国、そして南半球の国から1名ずつの計8人。私は日本人枠として採用され、11年10月から16年4月までの4年半、委員を務めました。

―委員の捜査権限とは?

古川 国連加盟国は専門家パネルの捜査に協力することが義務づけられています。パネルには制裁破りが明らかになった国、企業、個人などを安保理に報告し、悪質な場合は制裁対象として勧告する権限が与えられています。

ただ、実際には北朝鮮に近い中国やロシアが報告書への記載に抵抗することが多く、専門家パネルの活動が骨抜きにされることもしばしばでした。また、中ロの専門家パネルの委員の中には捜査などせずに仕事をサボタージュしたり、時にはほかの委員の活動を妨害するような人もいました。

国連は公正中立な「スーパー国際機関」という印象を持っている方もいると思いますが、その実態は各国が国益を争う場。専門家パネルにも、捜査情報を収集するスパイとして送り込まれたとしか思えない委員がいました。

―とはいえ、この1、2年は中ロも北朝鮮制裁に重い腰を上げているように見えます。

古川 中国の空気が変わったのは、13年暮れに北朝鮮のナンバー2で金正恩(キム・ジョンウン)の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されたあたりからです。それまでは徹底してかばっていたのに、もはや金正恩の暴走を止められず、北に協力する中国企業が制裁対象になるのを防ぐので精いっぱいという感じでした。さすがの中国も北朝鮮と距離を取りはじめたという印象です。

―最大の後ろ盾とされてきた中ロまでもが、消極的ながら対北制裁包囲網に加わったというのに、国際社会は北朝鮮の核ミサイル開発を阻止できなかった。なぜでしょう?

古川 北朝鮮への制裁が「抜け穴だらけ」だからです。


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