男性レスラーとも戦うなど話題を呼んできた

アイドルレスラーでありながら、デスマッチのカリスマこと葛西純とタッグ「385都猿気違's」を組み、鈴木みのるや鈴木秀樹など男子プロレスラーを相手に互角以上?に闘い、さらにはミュージシャン・大槻ケンヂを試合に降臨させたり、リング上でサイプレス上野やhy4_4yh(ハイパーヨーヨ)らとフリースタイルラップバトルまでetc.…と、話題を呼んできた"アイスリボンの奇才"松本都

そんな彼女が突如、「自身のクラウドファンディングの告知をさせてください!」と週プレNEWS編集部に来襲…いや、訪問してくれた!

女子プロレスラーとしての一面ではなく「女のコらしさ」を表現したイメージDVDを制作したいのだというが、そこにどんな思惑が…!?

―早速ですが、今回のクラウドファンディングでいくら集めるんですか?

 目標金額は120万円です。4月14日の23:59が締め切りで、目標額を達成した場合にのみ、集まった金額がファンディングされます。2月8日現在、パトロンは7人、合計で17万円ほど集まっています。

―滑り出しとしては、どうですか?

 ちょっと鈍いので焦ってますよ(汗)。

―いくらからパトロンになれるんですか?

 4千円からで、最高が20万円です。

―そもそも、女子プロレスラーなのに、なんでまたイメージDVDを作りたいと?

 今年はもっと有名になりたいと思ったんです。というのも、プロレスラーデビュー10周年で、8月26日に横浜文化体育館で「10周年記念アイスリボン横浜文化体育館大会」をやるんですが、会場にお客さんを3千人呼びたいんですね。

同期が3人いるので、ひとりにつき1千人呼ばなければならない…。そこで、イメージDVDを作って、もっと私の存在を世間に知らしめようと。普段、リング上で女性扱いされたことは一度もなくって、可愛い見た目とはかけ離れためちゃくちゃな闘いをしていて、可愛さを持て余しているので、このフラストレーションを全てこのDVDにぶつけたいと思っています。

―可愛いを連発しましたが、それはツッコまないでおきますね(笑)。作品のイメージとしてはどんな内容を考えてます?

 ビーチ、太陽、笑顔を押さえて、いよちゃん(松本伊代)とか、せいこちゃん(松田聖子)みたいな感じでやりたいですね。

―あれ、そういう世代でしたっけ?? まさか、年齢詐称してます?

 してないですよ(笑)! やっぱりプロレスをやっている私とは全く違う、可愛らしいイメージで撮影したいんです。

取り扱い注意・危険物!みたいな(笑)

―そこで往年の王道アイドル路線を…ギャップ萌えを狙うわけですかね(苦笑)。着てみたい衣装とかあります?

 私、全くメンヘラではないんですけど、“メンヘラっぽいもの”が好きで、音楽もアーバンギャルドとかミオヤマザキとか聴くので、セーラー服と眼帯とかヤンデレな感じだったり、エヴァンゲリオンの綾波レイみたいな感じもやってみたいんですよね。「メンヘラ彼女」みたいな。

―王道アイドルとは真逆じゃないですか? まとまりますか?

 あははっ、確かに。でもやりたいんですよね。定番はやりたくない!

―やっぱり、そっちですか…って、ビーチ、太陽、笑顔と違うでしょ! ではロケ地の希望なんかは? 叶うかどうかはおいといて…。

 沖縄とか小笠原諸島、ガラパゴスなんかに行ってみたいですね。

―そこはメンヘラ彼女っぽくない! しかもガラパゴスって遠すぎ!(笑)

 いやいや、メンヘラ彼女だったら、新宿ゴールデン街で昭和の雰囲気で撮影してみたいですね。丸尾末広先生「少女椿」の世界観で。最近、新宿ゴールデン街にハマってまして…。

-そういえば、「無銘喫茶」ってお店で一日店長をやってましたね。

 スゴく楽しくて、美輪明宏さまもサブカル文化もずっと好きなので、街の雰囲気もたまらないし…。今年はゴールデン街にお店を出せたらいいなあ、なんて思っています。

―ところで、“はじめての正統派DVD”をうたっていますが、確か以前に1本出してますよね?

 正統派なのが初めてという意味で。

―ファーストDVDは、正統派ではなかったと?

 前作はグラビアをあまり知らずに撮ったので。例えば、体にリボンを巻いて可愛く撮りたいと提案したら、立ち入り禁止のテープになってたり…。取り扱い注意・危険物!みたいな(笑)。ある意味、間違ってないけど(笑)。

大きな試合直後の撮影だったし、撮影中、ひっそり死相が出てました(笑)。あれはあれで素敵な作品にはなったんですけど、今回は今までのメジャーアイドルやプロレスラーとしての経験を活かして、内容をもっとアーティスティックにセルフプロデュースしたいですね。

あと、撮影時期もすごく重要で、前回は試合後にすぐ撮影だったので、胸元にチョップの跡が残ったままで。しかも、その跡は3年間も消えませんでしたよ…。

出資者にはプライスレスなリターン企画が!?

やはり危険!? 腰痛にも関わらず、果敢にコブラツイストを受ける週プレNEWSの貝山弘一編集長

―レスラーの勲章ということで(笑)。今回の出資者には、価格以上のプライスレスなリターン企画もあるそうですが、どんなことを?

 出資額4千円から20万円の間で、8つのプランを用意しています。基本は私の生写真や直筆サイン入り撮影現場チェキなんですけど、出資額が大きくなると、一緒にカラオケを楽しんだり、トレーニング指導もやりますよ。やはり、ファンの方々にお金を出してもらうのは気が引けるので、絶対にお得に感じられるようコスパ重視で考えました。

―ちなみに、5万円以上のコースから「松本都本人からビンタorケツキックを受けられます(チェキ撮影付き)」ってのがありますけど…これもお得感を感じるための特典?(笑)

 もちろんです(笑)!

―少し変わったファンが多いんでしょうね(笑)。では、出資を検討していただく方々にひと言!

 私、あげまんなんです! つまり、皆さんが幸せになるために、私に協力したほうがいいってことです。

その証拠に私は去年、大みそかのアイスリボン後楽園ホール大会で“ビル・ロビンソン最後の弟子”鈴木秀樹っていう同期の選手と対戦したんですけど、そのおかげで彼はあの名誉ある「2017年度東スポプロレス大賞技能賞」を受賞したんですよ!

―んっ、あれは確か、鈴木選手が賞を獲った後の対戦でしたよね? ちょっと違うような…。

 受賞したのは、私とのシングルが発表された直後なので、私のおかげです! 彼はその後、おかしくなってしまいまして。私の所属する団体・アイスリボン男子部を旗揚げするとか言い出して、それをやめさせるために、私&同期の藤本つかさ(アイスリボン選手代表)とで、2月24日の横浜大会でなぜかタイトルマッチをやらされることになっちゃいました…。

それは置いといて! とにかく絶対に損はさせないし、むしろ参加したほうが2018年は絶対にハッピーになれるので、皆さん、“みやここ”についてきてくださいっ! プロレスでハッピー! みやここでハッピー!

松本都のプロレスラーデビュー10周年を飾る大会

(取材・文/夏まりも 撮影/松井秀樹)

松本都(まつもと・みやこ)4月11日生まれ 身長158cm B86 W62 H89 〇2008年、 映画「スリーカウント」&テレビ埼玉「マッスルビーナス」の企画をきっかけにプロレスラーデビュー。アイスリボン→崖のふちプロレス代表→アイスリボンを経て、今まで700試合以上に出場。15年、超極悪アイドル・ブラックDPGとしてポニーキャニオンよりメジャーデビュー。現在も全国で毎週、試合を行っている現役女子プロレスラー。イメージDVDのクラウドファンディングも要チェック! https://camp-fire.jp/projects/view/61946