ライブ後に記念撮影させてもらいました!(左から竹内夏紀、安藤咲桜、市川、聞間彩、長谷川瑞、小西杏優)

『週刊プレイボーイ』本誌で連載中の「ライクの森」――。

人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。

今回は、彼女が応援しているアイドルグループ「つりビット」の魅力について熱く語ってくれた。

* * *

1年半前に、このコラムでご紹介したアイドル「つりビット」。“釣り”をテーマに活動している5人組グループです。

その後、俳優の山田孝之さんとテレビで共演したことをきっかけに話題になりましたね。私はかつて出演させていただいていた音楽番組の関係で、デビュー当時から彼女たちのことを見ているんですが、昨年12月のワンマンライブに足を運んだ際、彼女たちがとんでもない進化をしていたことに驚きました!

まず、歌もダンスもMCも、この1年で急成長していたんです。特に歌。もともとはユニゾンで歌う曲が多かったんですが、最近の曲では歌割りでソロのパートが増え、各メンバーの魅力がはっきりわかるようになりました。

小西杏優(あゆ)ちゃんは、メンバーの中ではダンスで目立っていたコなんですが、今回のライブを見て歌のうまさにも気づきました。竹内夏紀ちゃんはもともと歌がうまい印象があったんですけど、ソロパートを聴いて声のかわいさを発見しました。ちなみに、彼女はなぜか中学生の頃から“いいオンナ感”を出していて、ある業界の方が「早く成人して一緒に飲みに行きたい」と言っていたほどです(笑)。

せっかくなので、メンバーそれぞれの紹介をします!

杏優ちゃんは、16歳の最年少なのに一番しっかりしていて、ツッコミ役に回ることも多いです。真逆なのが最年長19歳の長谷川瑞(みずき)ちゃんで、ボケキャラな天性のアイドル。MCもパフォーマンスも全力ですが、メンバーから総ツッコミを受けるところも全力です(笑)。

そして“いいオンナ感”の夏紀ちゃんは、髪型も常に女性らしいアレンジで、ハズレのなさには私も憧れます。安藤咲桜(さくら)ちゃんはグラビア活動もしているので、週プレ読者の方にはおなじみですね。実は、アニメやゲームが好きなオタク気質なので、私は勝手に似たにおいを感じています(笑)。

最後の聞間(ききま)彩ちゃんは、つりビットのセンター。全員がスタイルのいいつりビットの中でも、彩ちゃんの脚の長さはずば抜けています。パフォーマンスにも、まだ秘めたものがあるのではと感じさせてくれます。

度肝を抜かれた『およげ!たいやきあんこちゃん』

さて、曲についても語らせてください。1stシングルの『真夏の天体観測』から一貫して、「これぞアイドル曲!」という王道アイドルソングを歌ってきたつりビットちゃん。

もちろん、『寿司パラダイス』みたいなガチガチのお魚曲もありつつ(笑)、最新アルバム『Blue Ocean Fishing Cruise』では、キラキラしたおしゃれなシティポップに挑戦しています。「音楽好きの制作者たちが関わっているんだろうな」と感じさせる音楽性の高さで、シティポップ好きの方にもぜひ聴いてほしいです。

そして、昨年末のワンマンライブで度肝を抜かれたのが『およげ!たいやきくん』の替え歌『およげ!たいやきあんこちゃん』。ディスコ調のサウンドで、つりビットちゃんが無表情でパラパラを踊る姿は異様な空気を醸(かも)し出していました(笑)。

急激な進化を遂げつつあるつりビット。5月には、結成5周年ワンマンライブを開催するそうなので、気になっている方はぜひ“釣られ”てください!

●市川紗椰(いちかわ・さや)1987年2月14日生まれ。アメリカ人と日本人のハーフで、4歳から14歳までアメリカで育つ。現在、モデルとして活動するほか、毎週土曜21時からオンエア中のJ‐WAVE『TRUME TIME AND TIDE』でナビゲーターを務めている。「♪釣った魚に餌をやれ」というアンコールしかり、つりビットはファンも独自進化を遂げている