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カリスマの喪失、お家騒動…ホストクラブの聖地「愛本店」の窮地を救った“改革”とは?

[2018年03月08日]

経営の瀬戸際に立っていた「愛本店」の改革に挑んだ、業界最大手「グループダンディ」を経営する株式会社ジーディーのCOO・巻田隆之氏。その“改革”とはどのようなものだったのか──

激動の時代を経て、老舗ホストクラブ「愛本店」が生まれ変わろうとしている。

40年以上にわたりトップダウン経営で店を牽引してきたカリスマの喪失、それに伴うお家騒動と利権争い、大手グループとの提携──同店が生き残りをかけて着手した改革とはどのようなものだったのか。取材で見えてきたのはホスト業界のみならず、あらゆる業界に通ずる人材マネジメントのヒントであった。

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猥雑な看板が立ち並ぶ新宿・歌舞伎町。巨大なゴジラを乗せたモダンな新宿東宝ビルの誕生を境に、街の空気感は以前に比べクリーンになったが、通りを歩けばキャッチや寒々しく生脚を晒(さら)した水商売と思しき女性の姿は至るところに見受けられる。

そんな歌舞伎町をさらにラブホテル街方面へと進むと辿(たど)り着くのが、「愛本店」だ。日本で現存する最も古いホストクラブであり、業界でその知名度はトップと断言していい。

しかし、女性客を夢見心地にさせるきらびやかな内装のように、店の歴史も常に輝かしいものであったわけではない。つい数年前まで、月の売り上げは現在の9千万円(2017年12月度)の5分の1程度。在籍ホスト数も30名程度と半分以下だった。経営が成り立つかどうか、その瀬戸際に立った時、2013年に同店が手を組んだのが、都内を中心に30店舗以上のホストクラブを展開する業界最大手の「グループダンディ」であった。

同グループを経営する株式会社ジーディーのCOOであり愛本店顧問の巻田隆之氏は「愛本店こそ、歌舞伎町のホストの原点。我々もホスト業を営む以上、この聖地を決してなくしてはならないと思った」と、運営を引き継いだ理由を語る。

愛本店の創業は1971(昭和46)年。47年という長い歴史は、後にTV番組「マネーの虎」にも出演した実業家の愛田武氏が、当時ほとんど存在しなかったホストクラブという形態の店である「クラブ愛」(後の愛本店)を新宿にオープンしたことで始まった。愛本店がホスト業界の聖地たる理由を巻田氏はこう解説する。

「僕はこの業界に入って25年ほどになりますが、ホストクラブという文化が生まれてからずっと業界の中では愛本店が一強でした。歌舞伎町にあるホストクラブはすべて、愛本店の出身者たちから生まれた子供、孫、ひ孫のようなもの。加えて、愛田会長の完全なトップダウン経営でしたから、その存在は業界でも絶対的でした」

愛本店は当時珍しかった「明朗会計システム」を打ち出し、業界のいかがわしいイメージを払拭(ふっしょく)。クリーンなホストクラブの嚆矢(こうし)となり、歌舞伎町にはホストクラブが着実に増えていった。現在は新宿全体で約300店舗が営業しており、ホストの総数は約4千人にもなるという。

しかし、04年の石原都知事による風営法の厳格化で、その拡大の速度には一時ブレーキがかかった。それまでは深夜までと、深夜から朝までの2部制を敷く店舗がほとんどだったが、2部の営業は条例違反に。その結果、顧客の大部分を占めていた風俗関連に従事する女性客の勤務時間とホストクラブの営業時間がバッティングしてしまったのだ。


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