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ホストにはビジネスの成功者となるポテンシャルがある──「愛本店」再興を手がけたトップランナーの新たな挑戦

[2018年03月09日]

「愛本店」の再興を手がけた、業界最大手「グループダンディ」を経営する株式会社ジーディーのCOO・巻田隆之氏。店を成長させるには従業員のさらなる意識改革が必要だと語る

絶対的存在だったカリスマ経営者の喪失、それに伴うお家騒動…窮地に立っていた老舗ホストクラブ「愛本店」を救ったのは、業界最大手「グループダンディ」との提携による改革だった。

前編記事では、同グループを経営する株式会社ジーディーのCOO・巻田隆之氏が、トップダウンだった愛本店の経営をボトムアップ型に切り替えることでホストたちの意識改革を図った、と改革の第一歩を語った。

そして、さらなる挑戦──現代にマッチした新たな試みとは?

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グループダンディとの提携により“改革”が始まった愛本店では、3年前のリニューアルを機に、従来にない様々な取り組みを行なっている。

愛本店が他のホストクラブと決定的に違う特徴のひとつが客層だ。歴史の長さゆえ、長年、足繁く通う客も少なくなく、20代から上は80代後半までと驚くべき幅の広さなのである。

そこで70年代~80年代にディスコで遊んでいた世代をターゲットに、店舗を1日限りのディスコとして営業。バブル時代を経験している世代にも店に足を運んでもらうのが狙いだ。

「他にもシニア層向けの旅行会社と提携したバスツアーを組んだり、せっかくのダンスホールを活かすためにマグロの解体ショーとDJイベントを融合させた『マグロハウス』といったイベントを実施しています。

こうした企画はこれまでホストクラブには縁がなかったけれど、一度でいいから足を運んでみたいと思っている新たな客層にアプローチできる。裾野を広げても、我々のビジネススタイル上、客単価を下げることはできませんが、イベントきっかけのリピーターは5~10%の確率で獲得しています」(巻田氏)

イベントの多くは店の休業日を使って開催されるが、これを営業チャンスだと積極的に出勤する従業員は少なくない。経営層と従業員の間の距離が縮まったからこそ展開できるPR戦略であることは間違いないだろう。

大きな経営の混乱を経て、新たな風を吹かせることで着実に改革の道を歩んでいる愛本店。しかし巻田氏は、この地からホストとしての成功者を育て上げ、店を成長させるには従業員のさらなる意識改革が必要だと語る。

「ホストは皆、店と雇用関係にあるわけではない個人事業主ですから、営業の結果が自身の給与に直結することになります。その中で結果を出すホストは、この業界で何がなんでも一攫千金を得て、それを種に自分で何かビジネスを始めたり、夢を叶えたいという明確な目標設定のある人間です。

そうした人間には強い信念がありますから、お客様も惹かれてしまう。ホストは顔だ、と言う人はいるかもしれませんが、決してそうではないんです」

とはいえ、この職業へのハードルが下がっているからこそ、「なんとなくホストを始める」者も少なくないという。目標や未来のキャリアプランのない人間は総じてモチベーションが低いというのは、どんな業界にも共通して言えることだ。


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