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「ウチのじーちゃんが作った渋谷モヤイ像が…」孫のツイートが奇跡を起こした! その知られざる美談とは?

[2018年03月09日]

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モャイ像を作った大後友市さんの孫、植松創さん

モャイ像を作った大後友市さんの孫、植松創さん

渋谷モヤイ像は完成品を新島から運び込んだのではなく、あの場所で大後さんがひとつの巨石から彫り出したのだという。気付いていない人も多いかもしれないが、両面に顔がある。

「表の顔は、新島の方言で『あんき』。にいちゃんという意味です。髪が長いのでこれはサーファーですね」

なんと、モヤイ像はサーファーだったのか!

「はい。裏の顔はヒゲが生えていて『いんじい』といって、おじいさんです。でも、ただのおじいさんではなくて、流人なんです。新島は元々、島流しの島で、ウチの祖先も流人だったので、それがモチーフだったと聞いています」

なるほど、渋谷モヤイ像は新島の今と昔、光と陰を表現していたのか。大後さんはロマンを追求するアーティストであり、やり手のビジネスマンでもあったようだ。

「新聞記者やカメラマンの仕事もしていて、さらに島の観光協会の会長も務めていたので、いろんな試みができました。モヤイ像を彫りに島に来てくれたら旅費をサポートしますというキャンペーンをやったら、すごく当たった。それが離島ブームの起爆剤になったかどうかはわかりませんが、当時の好景気も手伝って多くの観光客が来て、モヤイ像が知られるようになっていきました」

卸問屋を経営しながら土産物屋を何店舗も展開し、ハイシーズンには内地から来た何十人ものアルバイトが住み込みで働いていたという。夏が終わると、稼いだお金で海外に出ては現地の面白い工芸品を発掘し、輸入販売していたようだ。

大後さんは2010年9月に79歳で亡くなった。その時、植松さんに遺言として一筆をしたためた。そこにはこう書かれていたという。

「おおいなる 一期一会に モヤイ像」

「自分はモヤイ像のおかげでいろんな人に出会い、いろんな経験ができた。渋谷のモヤイ像は全国有数の待ち合わせスポットになっている。いろんな人の一期一会を見守っていますよっていう意味だと思います」

だが、そんな人々の一期一会を見守るモヤイ像は長年、タバコの煙に巻かれている。特にハチ公像の横にあった喫煙所が撤去されてからは、喫煙者がこちらに集中してしまっているのだ。喫煙所に入りきらない人たちがモヤイ像の真横でタバコを吸い、花が植えられている像の土台には吸殻も見られる。

「皮肉なことに、じーちゃんは喘息持ちだったんです。少しでも綺麗な空気を吸わせてあげてほしいですね」

植松さん自身も祖父の多彩な遺伝子を受け継ぎ、体育教師の傍らミュージシャンやイラストレーターとしての顔も持ち、新島の方言をしゃべるLINEスタンプ「やーはーモヤイくん」を制作するなど、新島の文化を発信し続けている。

「多くの人にモヤイ像を、そして新島のことをもっと知ってもらえたら嬉しいです」

モヤイ像洗浄の模様は、3月10日(土)14時から『土曜☆ブレイク 主人のいぬ間に丸洗い』(TBS系)で放送される。

(取材・文/中込勇気)


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