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メジャー・ツインズ傘下に”成り上がり”日本人コーチが就任! 「将来はメジャーの監督を目指したい」

[2018年03月10日]

メジャーリーグ・ツインズ傘下チームのコーチに就任した三好貴士。すでに、渡米をしており、選手指導に当たっている。

2018年春、米メジャーリーグ・ミネソタツインズ傘下の球団、エリザベストン(ルーキーリーグ)で、日本人指導者が誕生! 米独立リーグ(※)で選手、コーチ、監督として経験を積んできた39歳の三好貴士(たかし)だ。

NPB(日本プロ野球)やMLB傘下でプレー経験のない日本人が指導者となることは、MLBでも前例がない抜擢だ。 (※)MLB傘下に属さない、独立経営で組織されているプロ野球リーグの総称。

今回、三好は監督やメインコーチ陣のサポート役となる4thコーチという役職に就いた。すでにアメリカ独立リーグの世界では指導者として大きな評価を得ており、16年には初の日本人優勝監督に。そこから最優秀監督賞に2年連続で選出されている。

彼が今回、成し遂げたメジャーリーグ傘下チームへのコーチ就任がどれだけ日米の野球にとって意味のあることなのか。三好のこれまでの経緯や今後の展望を聞きながら、明らかにしていく――。

***

―そもそもアメリカで指導者になるきっかけや経緯はどのようなものだったのですか?

三好 元々、指導者になるつもりはありませんでした。高校卒業後、アメリカの独立リーグを中心にプレーしていましたが、27歳の時に選手を引退し、日本に戻って3年ぐらい英会話教室のマネジメントや営業をしていました。ですが、引退する時に選手としてのけじめをつけるため、2009年、31歳の時、アリゾナのトライアウトリーグに参加しました。そこで、ビクトリア・シールズ(米独立リーグ、ゴールデンベースボールリーグ)というチームの監督を務めていたダレル・エバンスさんという方に出会い、コーチとしてオファーを受けました。メジャー通算414本もホームランを打った方ですので、大変名誉に感じました。

―三好さんのどんなところを、評価されてのオファーだったのですか?

三好 選手としての能力はそこまでなかったんですが、普段のノートを取る姿や、質問するところを見てくれていたのがきっかけですかね…。最初は、彼のアシスタントコーチとして、インターンみたいな感じで入れてもらいました。お金も出ませんでしたが、そんなすごい野球人の下について、何かを学べる経験なんてないですからね。

―そして独立リーグからアメリカでの指導者の道が拓けていったと。どのくらいの時期からその道でステップアップしていこうと思われるように?

三好 最初は学ぶのに必死で、とにかくコーチとして、プロ野球の指導者として何を知らなきゃいけないのか、目の前のことを覚えるのに一生懸命でした。それが3年ぐらい経つと、投手交代のやりくりや、チームをどうまとめるかといった、コーチングに必要な知識もつき始め、ステップアップを意識するようになりました。さらに、メジャーリーグの組織で働く友人から、メジャーがどんなところなのか、いろいろ話を聞いていたんです。優秀な人材が集まるところですので、自分が中に入って彼らと切磋琢磨した時に、どれくらい成長できるのかなと思うようになりました。

―アメリカで指導者となって、辛かったことや苦しかったことは…。

三好 差別は、よく感じていましたね。メジャーや傘下のマイナー、独立リーグの中で、自分とドジャース傘下チームで指導しているもうひとりしか日本人指導者はいません。そういう状況で、「よく来てくれたね」という反応にならないのは仕方ないことです。そもそも彼らの土壌に入っていって、アメリカ人の仕事を日本人が奪ってるんだから、それを快く思わない人も当然いますよね。

―具体的にはどのような差別を受けたのですか?

三好 例えば、契約の際に住居も用意しておくと言われていたのに、いざ現地に行ったら、何も用意されてなくて。コーチなのに選手が住むシェアハウスのリビングルームで寝ることになりました。でも、選手がうるさくて寝られないので、畳一畳分のボイラールームで寝泊りしていました。

他にも、監督がスプリングトレーニング(春季キャンプ)で、コーチングスタッフみんなに自分のことをコーチとして紹介してくれたのに、終わった瞬間に「おい、通訳」って呼ばれたりもしましたね。「お前のことなんか認めてないぞ」という感じは、多々ありました。でも、アメリカの面白いところは、実力を示せば、評価がガラッと変わるとこなんです。

2016年に優勝監督となった際に作られたリング

2016年に優勝監督となった際に作られたリング

―どうやってその評価を覆(くつがえ)してきたんですか?

三好 誰よりも早く球場に行き、誰よりも遅く帰り、選手が打ちたいと思ったらいつでもバッティングピッチャーとして対応できるようにしたりと、みんなが疎(おろそ)かにすることをとにかくやる。そして、こちらから積極的に選手とコミュニケーションを取っていくことで、自然とチームから信頼してもらえるようになりました。

―どこの社会でも大切なことですが、できそうでいて、なかなか難しいことですよね。では、やりがいを感じる瞬間というのは?

三好 毎日感じているのですが、ユニフォームに袖を通せた時ですね。アメリカでは、ユニフォームを着るということは重いことなんです。今年はツインズ傘下チームのコーチになりますが、契約書の中には自分のことをいつでもクビにできるという条項が入っています。

独立リーグの場合でも、そこは当然、シビアです。結果が伴わなければ、指導者も選手も即クビを切られます。実際、優勝経験もある監督さんがクビを切られるところも見てきました。だから、1日終わって、ユニフォームを脱いだ時に「ああ、今日もユニフォーム着れたな」って。そして、明日も着れるようにしたいという思いだけですね。それが積み重なって、たまたま8年間続いただけなんです。

三好12


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