毎回替わるゲスト。この日は、“呑めるアイドル”こと桃花あやさんが松田聖子の歌などを披露し大盛り上がり。リピーターも多く、乗客は「列車の適度な揺れで酔いも進み最高です!!」とのこと

連なる赤ちょうちん。おでんをあてにビールやお酒は飲み放題。“呑めるアイドル”のモノマネショーも相まって車内は大盛り上がり。

2月24日、兵庫県加西市と小野市を結ぶ北条鉄道が、“おでん列車”を運行させた。

このイベント、もちろん車掌が酒好きだったわけではない。2015年、北条鉄道の開業30周年と前身の播州(ばんしゅう)鉄道加古川線北条支線開通100年を記念して始まった、今年で4回目になるイベントだ。

年を追うごとにおでん列車の人気は高まり、今年は2月24日、25日、3月3日、4日と4日間運行されたが、各日43人の定員は、募集開始15分で完売となった。

参加者に人気なのが、沿線住人たちがボランティアで結成した“北条鉄道応援隊”が手作りする、おでんとかしわ飯。隊員のひとりが言う。

「おでんは、姫路おでんと呼ばれる、播州独特の家庭の味のするおでん。特に隊員の畑で取れた大根が人気ですね」

今年、乗りそびれた皆さま、来年こそは、おでん列車に乗って乾杯しましょう!

おでん列車は北条町駅17時46分発で、乗車時間は約1時間半。成人限定の予約制で料金は4000円

にぎわう車内。ほかにも春には停車駅のホームに咲く桜を楽しむ“さくらまつり”、夏にはビール飲み放題の“ビール列車”など年中、イベントが盛りだくさんだ!

(写真/北条鉄道)