週プレNEWS TOP 連載コラム セルジオ越後のサッカー「一蹴両断!」 元日本代表FW・平山の引退でセルジオ越後 「なぜ高校サッカーから“怪物”が生まれにくくなったのか?」

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元日本代表FW・平山の引退でセルジオ越後 「なぜ高校サッカーから“怪物”が生まれにくくなったのか?」

[2018年03月15日]

第2のサッカー人生も頑張ってほしいと語るセルジオ越後氏。

時がたつのは早いね。かつて“怪物”と呼ばれた元日本代表のFW平山相太(32歳)が、昨季限りでの現役引退を発表。先日、引退セレモニーを行なった。

平山といえば、やっぱり国見高校時代の活躍が強烈に印象に残っている。全国高校選手権で史上初の2大会連続得点王に輝き、大会通算17得点という記録は今も破られていない。190cmの長身でヘディングが強いのはもちろん、足元もうまくて、右足でも左足でも得点を決めた。高校レベルでは手のつけられない、圧倒的な存在だった。

高校サッカーへの世間的な注目度が下がった今では考えられないことだけど、当時は平山見たさに国立競技場が満員になり、試合翌日のスポーツ紙の1面も彼が飾った。学年が下ながら抜擢(ばってき)された2003年のワールドユース(現U‐20W杯)でも活躍し、飛び級でアテネ五輪候補にも選出。僕に限らず、いつか日本代表のエースとして活躍してくれると期待した人は多かった。

ところが高校卒業後は年を経るごとに輝きを失っていった。Jリーグ各クラブからの誘いを蹴って筑波大学に進学したものの、翌05年には休学してオランダ1部のヘラクレスでプロデビュー。06年にFC東京に移籍し、昨季から仙台に所属していた。2得点を奪ったオランダでのデビュー戦、ハットトリックを決めた日本代表でのデビュー戦(10年イエメン戦)など、時折、目の覚めるようなスーパープレーを見せたけど、継続的な活躍はできなかった。好不調の波が大きく、現役終盤は度重なるケガに泣いた印象だ。

結果論になってしまうけど、あれほどの選手がプロにならずに進学したのはやっぱりもったいなかった。その大学も1年で休学、オランダからも1年で帰国。どちらも中途半端。もし回り道をせず、あの高校時代の勢いのままJリーグ入りしていたら、また違ったサッカー人生になっていたかもしれない。今でもそんな夢を見たくなるほどの才能の持ち主だった。


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