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急速に浸透する「シェアリングエコノミー」という概念──「0円で豊かな生活」とは

[2018年03月20日]

「お金があればあるほど豊かなはずなのに人と人が出会って0円で取引したほうがより豊かな感じがするんです」と語る鶴見済氏

昨今、多分野において急速に浸透する「シェアリングエコノミー」という共有概念。以前にも増して、若者を中心に消費意欲も低下傾向にあるといわれている。

思えば人類は、資本主義が発展するまではその進化の過程において物を共有することで営みを発展させてきた。しかし、行きすぎた資本主義経済がお金中心の社会を生み出し、結果として格差の拡大につながってしまっている。

1990年代の「個人の生きづらさ」に焦点を当てた著書『完全自殺マニュアル』(太田出版)のヒットでも知られる鶴見済(つるみ・わたる)氏は、近年、「シェア」や「贈与」「助け合い」「栽培」などといった「お金のかからない生活」を自ら実践することで、小さな経済でも豊かに生活する方法を模索し、経済面から「生きづらい人」がいかに楽に生きられるかを追い求めてきた。そのノウハウをまとめた『0円で生きる  小さくても豊かな経済のつくり方』について鶴見氏に聞いた。

* * *

―今回、本書を執筆するに至った動機を聞かせてください。

鶴見 今の日本社会には、大量生産や大量消費、お金至上主義といった社会の主流(=「資本主義経済」)に対して違和感を持っている人が多くいます。そうしたオルタナティブな人たちは、決して金銭的に裕福とはいえない場合も多いです。でも、そうであっても豊かに生きられる経済的領域を社会のなかに増やしたいと思ったんです。

―鶴見さんが今も実践されている「0円生活」のなかで、特に打ち込まれているものはなんでしょう?

鶴見 最近、すごく面白いと思っているのが、ゴミを拾って使うことですね。

今はすっかり見なくなってしまいましたが、かつて通勤電車の金網の上に置かれた新聞を拾って読む、といった光景は割と日常的にありました。あれも、一種の「ゴミ拾い」といえるでしょう。今でもその日の新聞だったらなんでもいいので、ゴミ箱の中から拾って読むことがあります。

―とはいえ、そういったことに対する世間の“目もあるのでは…? 

鶴見 今は、行政側が「持ち去りは犯罪」という目で見ることが多くなったせいもあって、拾うことを怪しく思う方もいるかもしれません。しかし、資源の有効活用と考えれば決してやましいことではないんです。当然、プライバシーの侵害になるようなことまではしてはならないですが。

―確かにそう言われると、時に「もったいない」と思うゴミもあるかもしれません。

鶴見 そう、ちょうどこれからの季節のことですが、大きな公園のお花見の後は“見物”ですよ(笑)。お酒や未開封のつまみ、シートやクッションなどが山のように捨てられるので、それをもらうんです。私の知人は、それでビール1ケースを見つけたそうです。あとは、勇気があるかないかです。


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