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『小島慶子 気になるカノジョ』──“人生100年時代”の国民的娯楽としてボーリングがブーム復活?

[2018年04月04日]

家族と暮らしているオーストラリアではすっかり身近な存在になりました。

日本の女子ボウリングプロ1期生で、女子プロ初のパーフェクトを達成した中山律子。1970年代初頭の社会現象となったボウリングブームの火つけ役として知られ、シャンプーCMへの出演などでも親しまれた。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に思うあんなこと、こんなこと。

* * *

今から約50年前に日本中が沸いたボウリングブーム。当時はボウリング場に2時間待ちの行列ができるほどだったとか。人気選手の中山律子さんはCMに起用されるほどのスターで、今見ても、投げるときの凜々(りり)しい表情とストライクを決めたときの明るい笑顔がとってもすてき。

けれど、そのブームも私が生まれた1972年を境に次第に下火になり、各地のボウリング場は廃墟と化したといいます。そういえば、私も実家の近所の多摩川を渡るたびに「さくらボウル」の屋上に据えられた巨大なピンを眺めたものでしたが、そこも2005年に営業終了。

人生初ボウリングは当時勤めていた会社の保養施設のそばの小さな店で、薄暗い、どこか物悲しい印象しかありません。

しかし! ブームの頃に若者だった人々が今、ボウリング場に戻ってきているのだとか。70代、80代になって、健康づくりのために始めるようです。男性80歳以上、女性75歳以上の長寿ボウラー人口はなんと20年前の100倍以上。全体の利用者も5年前より倍増したというのですから、すごいシルバーバブルです。なかには80歳から始めて、現在96歳という男性も! 屋内での適度な運動で、人との交流も生まれ、脳も活性化するのだから、人生100年時代にうってつけの娯楽ですね。

では高齢者ばかりかと思いきや、若い世代も意外と親しんでいるよう。2016年の総務省の調査では、1年間にボウリングをやったことのある人は20~24歳では33.6%にもなります。一方、40代は最も低く10%台。

私はまさにこのボウリング人気低迷世代に当たりますが、今、家族と暮らしているオーストラリアではすっかり身近な存在になりました。オーストラリアでは子供の誕生会を遊園地などの施設で行なうことが珍しくなく、ボウリング場でパーティなんてこともよくあります。

バースデーパックにはボウリング代と軽食とケーキと風船が込みで、それに付属のゲームセンターのチケットもついてきます。子供たちは個室で騒いで、ボウリングではしゃいで、ゲームをやってはしゃいで、フライドポテトで腹いっぱい。わが家ではようやく次男が中学に上がり、その手の誕生パーティも卒業しましたが、おかげで家族でボウリングに行く楽しみを覚え、雨の日なんかに出かけては楽しんでいます。

日本でも、一部のボウリング場ではキッズパックやバースデープランもあるようですから、自宅で誕生会を開くのが面倒くさいときはプレゼント代わりに参加費をもらって、ぞろっと連れていくのもありですね。

90代からお子さままで。少子高齢大国の国民的娯楽は、ボウリングなのではないかという気がしてきました。

小島慶子(こじま・けいこ)
タレント、エッセイスト。テレビ・ラジオ出演や執筆、講演とマルチに活動中。現在、日豪往復生活を送る。近著に『絶対☆女子』『るるらいらい 日豪往復出稼ぎ日記』(共に講談社)など。


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