東京での初ステージも“ベイビーポーズ”でキメるチュニキャン。(前列左から)LILI、ゆうり、(後列左から)優美香、千夏、ソフィー、愛子、琴音

“新世代ダンスボーカルグループ”として3月21日にメジャーデビューを果たしたChuning Candy(チューニングキャンディー・以下、チュニキャン)が20日、池袋サンシャインシティ噴水広場で東京では初となるお披露目フリーライブを行なった。

チュニキャンは2013年に沖縄で結成された沖縄出身7人組グループ。メンバー全員、地元でCMに出演したり、モデルとしても活動しているローカルグループだが『愛踊祭 2017』決勝大会で審査員特別賞を獲得し、全国デビューが決まった。

その初ステージ直前の様子から密着! メンバー同士でふざけたり、はしゃいだりとイベント前から大興奮。最年少15歳のメンバーが3人、平均年齢16歳と若さ溢(あふ)れる彼女たちにとって、緊張という文字はまるで関係ない様子。周囲にいる多くの大人たちの存在も意に介せず、カメラに向かってピースをしたりと楽しそうに子供らしい無邪気な一面を見せる。

ステージに向かうときもふざけ合い、楽しそうなメンバーたち

そして、いざイベントへ。先ほどまでの笑顔から打って変わって、表情は真剣そのもの。MCのヒャダインがステージに呼び込むと、デビューシングル「Dance with me」、シングル収録曲「COLOR」を披露し、キレのあるダンスとぴったり息の合ったフォーメンションパフォーマンスで集まった観客を魅了した。

続いてのトークでは、まず「メンバー1、高身長」でサブリーダーの愛子、「基本、無口なサイレントモード」の優美香、「スマイル全開、メインボーカル」のゆうり、「声がチャームポイント」でセンターを務めるLILI、「チュニキャンのパワームーバー」でリーダーのソフィー、「みんなの姉御役でダンス番長」の千夏、「破天荒のムードメーカー」の琴音…とそれぞれがキャッチフレーズとともに自己紹介。

さらに、ハーフのLILIとソフィーが英語でグループ紹介をしたり、「人が多くて、まだ慣れていないです」と優美香が東京の印象を話したりする中、ヒャダインが注目したのは琴音だった。

堂々としたパフォーマンスを披露

自己紹介でも破天荒を「はてんきょう」と発音し、会場も戸惑っていたが、トークで池袋という土地を知っていたか聞かれると「いなり寿司が美味しいです」と答えたり、本能寺で殺害された歴史上の人物を「北条政子ですか?」などと珍回答。さらに得意な科目に数学を挙げると「1+1=2とか知ってます」と堂々と発言するなど、天然ぶりが炸裂。その強烈なキャラクターにヒャダインもイチオシしていた。

その後、再び「Dance with me」を披露し、イベントの終盤を迎えると同じ事務所の先輩で沖縄出身でもある仲間由紀恵から応援メッセージのサプライズも…。

「Chuning Candyの曲は大好きな沖縄の海や空、風を感じることができる素敵な曲です。皆さんも是非聞いてください」という言葉をもらい、メンバーは驚きと感動。ソフィーは「尊敬している沖縄の先輩。これからも頑張らないとという気持ちになりました」とコメントした。

上京して1週間、都内では初ステージだったにも関わらず、それぞれの個性を見せたチュニキャンだが、イベント終了後に彼女らを独占直撃!

共同生活でみえた意外な一面

ダンスの振り付けにある、指で作ったハートマークを披露

―東京での初ステージ、お疲れ様でした!

ソフィー ありがとうございます!

優美香 すごく緊張したけど、お客さんが優しくて温かくてよかったです。

LILI 東京でも、たくさん人が来てくれたのがとても嬉しかったです。

愛子 沖縄じゃ、モールの中に噴水なんてないですし、段差があるステージも今までないです。

千夏 あと吹き抜けの建物もない!(笑) 日々、自分たちを知っている人の数が増えてるっていうことで、やりがいがあるというか広がってるなって嬉しく思います。

―観客の皆さんも楽しげに歌を聴いていましたね。

琴音 上のほうのお客さんとか、振付を真似してくれたんですよ!

ソフィー ダンスのポイントがあって、サビで右手の親指を口に咥える仕草の“ベイビーポーズ”というのがあるので、皆さんに真似してほしいです。

ゆうり あと、手でいろんなハートの形を作っているんですよ。いくつあるのか見つけて、こっちも真似してほしいです!

―2013年に結成して、今は共同生活を送っているとのことですが、一緒に暮らして意外なメンバーの発見とかありますか?

千夏 みんな、結構起きるのが遅いんですよ。

優美香 千夏が早すぎるんです! ヤバいですよ、5時半とかに起きてますから。

琴音 ホントにもうおばあちゃん(笑)。沖縄の頃から朝から散歩しているんでしょ。

千夏 東京は迷うから今は早く起きて、ひとりでTVを観たり、ゆっくりしてます。

LILI あと意外だったのは、琴音がお味噌汁を作るのがすごい上手いんですよ。めっちゃおいしかった。

ソフィー あっ! それ私もびっくりした! 初めてだったのに。

琴音 「あ、今日、味噌汁作ろう」と思って、ちゃんと混ぜたらできたみたいな。豆腐切った時にちょっと怪我しちゃったけど、愛のある痛みで作りました。

愛子 でも、7人もいるから洗濯とかお風呂は不便だよね。

ゆうり 早くお風呂入りたい時はふたりで入っちゃったりしてます。ひとりはシャワーで、もうひとりが湯船とか。

―でも一緒に楽しく過ごしている感じが伝わりますね。

LILI 皆、自分のことは自分でしているんですけど、個性も生活もバラバラだから逆にそれが自然と負担なく、上手く回っているんだと思います。

ソフィー 言いたいことは言い合うのが仲良い秘訣かなと。喧嘩もするけど、思ってることを全部言うから気持ちがわかるので。

千夏 喧嘩してもお互いを慰めて。長くいるからだんだん深まってきたというか、上京して7人しかいないわけですから、改めて沖縄にいる時よりもすごい深まったと思います。

―最後に、これからの意気込みやグループの魅力をお願いします!

ソフィー 皆が見たことのない“新生代ダンスボーカルガールズグループ”になっていきたいと思ってるので、それぞれ違う個性や表情、ダンスだったりをすごく見てほしいです。そして、世界にも行けるグループになりたいです!

―今日はありがとうございました!

(取材・文/鯨井隆正 撮影/槇野翔太)

Chuning Candy(チューニングキャンディー)2013年に沖縄のキャッツアイタレントスクール生で結成。平均年齢16歳。全員が身長160cm以上で、TVCMなどモデルや女優としても活躍。3月21日にシングル「Dance with me」でメジャーデビュー。詳細は公式HP【http://chunican.com/】または公式Twitter【@chuningcandy】にて