週プレNEWS TOP 連載コラム 宮澤ミシェル フットボールグルマン 浦和の指揮官解任で監督という仕事の難しさを考察。王道の4-4-2はハマれば最高に魅力的だが…

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浦和の指揮官解任で監督という仕事の難しさを考察。王道の4-4-2はハマれば最高に魅力的だが…

[2018年04月09日]

浦和の堀監督解任と戦術について語った宮澤ミシェル氏

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第41回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、堀監督を解任した浦和レッズとその戦術に関する考察について。4バックにした時の戦術が機能するためには何が必要か? そして、プロサッカーチームを指揮することの難しさについての考えも語った。

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日本代表の欧州遠征が終わって、Jリーグが再開されたけれど、その矢先に衝撃的なニュースが飛び込んできた。浦和レッズが堀孝史監督を解任。Jリーグ開幕から4戦未勝利で再開後、最初の試合となった4月1日の第5節でジュビロ磐田に1—2で敗戦。この結果を受けてクラブは苦渋の決断を下したのだろう。

堀前監督にとっては道半ばで退くことになって悔しいはずだ。昨シーズン途中からペトロビッチ元監督の後を受けて監督代行に就任、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制覇したとはいえ、5年間続いたペトロビッチ体制からの切り替え時期。だから、今シーズンは時間がかかるだろうと思っていたけれど、予想以上に苦しんだね。

ペトロビッチ体制時代に5年間かけて積み上げた3-4-2-1のシステムから、堀前監督は4-4-2に変更してACLを獲った。今シーズンは4-3-3や4-4-2の布陣を採用していたけれど、とくに4-4-2という形はサッカーの王道で、1980年代のジーコ時代のブラジル代表のようにそれがハマれば面白いサッカーができる。ただ、やっぱり王道というのはうまく機能させるのは簡単じゃない。

相手を圧倒する2トップがいて、中盤を菱形に配置してキープ力で絶対に負けない。ボールを奪われても相手からすぐにボールを奪い返せるセンターバックとセントラルMFがいる。それでワンツーパスでDFの裏を取ったり、ドリブルで相手DFをはがしていったりする。これが私の考える王道の4-4-2で、選手個々のレベルがずば抜けて高くないと相手とのミスマッチが作れない。

浦和の場合、去年までの3-4-2-1を実行するための選手は揃っていたけれど、4-3-3や4-4-2に特性のある戦力が十分ではなかった。ドリブルで相手を振り回せる選手も少ないし、DFを翻弄するパスワークも足りなかった。

去年までのペトロビッチ体制のサッカーは、前線に人数をかけてシンプルなパスをつなぐことでミスマッチを作っていた。だけど、今年は超大型の選手補強をしなかったことやラファエル・シルバの移籍もあって、相手チームとの差を生み出す術がなかった印象だ。

私自身は現役時代にフジタでニカノール監督の下、4-4-2を経験したけれど、ハマればプレーしていてこれほど楽しいサッカーはなかった。だけど、それを作り込むプロセスは本当に大変なんだ。


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