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ギネス世界記録認定の川内優輝が語る「マラソン日本新記録」と「厚底シューズ」

[2018年04月13日]

川内優輝(かわうち・ゆうき) 1987年生まれ、東京都出身。学習院大学を卒業後、埼玉県庁へ。市民ランナーとして力を伸ばし、2011年、13年、17年の世界選手権に出場。自己ベストは2時間8分14秒。

最強の市民ランナー、川内優輝(31歳・埼玉県庁)が、フルマラソンを2時間20分以内(サブ20)で78回完走したことでギネス世界記録に認定された。

川内は初マラソンとなった2009年の別府大分毎日マラソンで2時間20分を切ると、今年の元日には米マサチューセッツ州のマーシュフィールド・ニューイヤーマラソンでマイナス17℃という極寒のなか世界最多、自身76回目のサブ20を達成。3月18日には通算80回目のフルマラソンとなった台湾・新北市のワンジンシマラソンでその数を78にまで伸ばしていた。

実業団の選手がフルマラソンを走るのは通常、年に2、3回程度ということを考えれば、足かけ10年でこれほど多くのレースを走ってきたことにあらためて驚かされるが、そのほとんどで大崩れすることなく、安定した結果を残してきたことが川内のスゴさともいえる。

スケジュールさえ合えば積極的に市民マラソンにも参加する川内は3月25日に埼玉県久喜市で開催された久喜マラソン(ハーフ)にゲスト出走。毎年このレースには「なんとか地元を盛り上げたい」とコスプレで参加してきたが、今年はパンダの着ぐるみで激走し、その後のイベントでギネス世界記録の認定証を受け取った。

「まさかこういう記録で認定されるのか、というのが正直なところ。13年12月の福岡国際マラソンと防府読売マラソンでは、中13日で連続“サブ10”(2時間10分切り)という、おそらく世界で誰もやっていないことをやりましたが、そのときは(ギネス世界記録とは)違うって言われましたから(笑)。自分のスタイル、レースに出ることが好きだという気持ちが、こうした記録につながったのはうれしいです。でも、私にとっては通過点にすぎません。当面は20年までにサブ20を100回達成し、(本当の意味で)『百戦錬磨の川内』と言われるのが目標です(笑)」

78回目として認定された台湾のワンジンシマラソンについては、2時間14分12秒で優勝を飾ったものの、ゴール後は「久々に体が痙攣(けいれん)を起こして医務室に運ばれました(笑)」とふり返る。そして4月16日には世界最高峰「ワールド・マラソン・メジャーズ」のひとつ、ボストンマラソンが控えている。昨年の同大会は、年末の福岡国際で2時間7分19秒の好タイムをマークした大迫傑(おおさこ・すぐる、ナイキ・オレゴンプロジェクト)が、初マラソンにして日本人では瀬古利彦氏以来30年ぶりの表彰台に上がったことでも話題になった。川内は昨年の世界選手権で日本代表としてはひと区切りをつけているが、「走ることをやめたわけではない」と強調する。

「別に五輪や世界選手権のために走っているわけではないんです。私はレースに出るのと旅行が趣味で、大会に出ることで日本はもちろん世界中を回って、その先々で楽しい思いができたら最高じゃないですか。ボストンは前々から走ってみたいと思っていましたが、昨年大迫君がいい結果を出したことで、自分も負けられないという気持ちになった部分はあります。出るからには表彰台を狙いたい」


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