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攻撃的か守備的か――目指すサッカーが曖昧な西野新監督の追求するスタイルは?

[2018年04月14日]

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攻撃的か、守備的か――サッカーのスタイルを大きく分ければ、この2通りに分けられる。果たして、どちらを選択するのか?

「ゲームというのはいろいろな状況があり、オフェンシブに戦える時間帯もあれば、総合的なチーム力によってはディフェンシブな戦い方を強いられる時間帯が多くなる。そういう中で、やはり勝機を常に求めていく。これはスタメンだけでなく、いろいろな戦術変更の中でも考えていきたい。

攻撃的な志向で、得点を生んでいく展開にしたいと思いますが、やはりそれだけでなく、ウイークポイント、ストロングポイントがどこにあるのかをスカウティングして、それを全体的に統一した上で、できればオフェンシブな戦い方を求めていきたい」

このコメントから判断すれば、“どちらもアリ”ということになる。気持ちは攻撃的なサッカーにあるものの、対戦相手を分析した結果、守備的にならざるを得ないこともある。こう解釈するのが妥当だろう。

W杯で対戦するコロンビア、セネガル、ポーランドの実力と日本を天秤にかけた場合、おそらく守備的サッカーを選択する可能性は高くなる。その時、攻撃的サッカーを求める選手とどのような折り合いをつけるのか。そこが残された時間でのチーム作りのカギになりそうだ。

西野監督といえば、その代名詞となっているのが「アトランタの奇跡」だ。1996年のアトランタ五輪。初戦で対戦したブラジルはオーバーエイジ枠をフルに使ったスター軍団だった。その優勝候補最右翼と見られていた相手に対して、オーバーエイジ枠を使わなかった西野監督率いる日本は守備的なサッカーを選択、それが奏功して1‐0で勝利した。日本サッカー史に残るジャイアントキリングである。

その一方で、西野監督が率いた柏レイソル(1998~2001年)、ガンバ大阪(2002~2011年)、ヴィッセル神戸(2012年)、名古屋グランパス(2014~2015年)のサッカーを見ると、必ずしも守備的とはいえない。むしろ、ガンバ時代に象徴されるように攻撃的サッカーを志向した印象のほうが強い。攻撃的か守備的かの話でいえば、攻撃的なサッカーでチーム作りを進めていた指導者と見て間違いないだろう。

ただし、それはJリーグのクラブでの話だ。国際試合と違って、チーム間の実力差がそれほど大きく開いていないJリーグでは、アトランタ五輪時のブラジル戦のように守備的に戦う必要はないからだ。

「できればオフェンシブな戦い方を求めていきたい」と理想を語った西野監督が、ロシアで対戦する強豪国に対してどのような判断を下すのかは意外とはっきりしているのかもしれない。

気になるのは、「アトランタの奇跡」の舞台裏で、攻撃的サッカーを求めた選手と衝突してしまったという有名な一件だ。仮にロシアで守備的サッカーを選択した場合、同じような衝突が生まれる可能性は高いと思われる。

確かに前任者の失敗を繰り返さないためにも選手との折り合いは重要だ。しかしその一方で、どこかのタイミングで監督自身の最終判断を下さなければならない時が来る。

攻撃的か、守備的か――残されている時間が少ない中、早期の決断が求められる。

(取材・文/中山 淳 撮影/松岡健三郎)


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