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語っていいとも! 第56回ゲスト・尾上右近「芝居が終わってお風呂に入る瞬間が一番幸せです」

[2018年04月15日]

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―プロのアスリートもそういうお話をされますね。プロ野球選手とかでトップになればなるほど100%のコンディションでやれてる日なんてほぼないと。どこか怪我や不調を抱えながらも年間通して毎試合出て、最上のパフォーマンスを見せるかっていう。同じですよね。

右近 同じですね。だから歌舞伎俳優って、すごく多面性があるものだと思うんですよ。やっぱり体をあれだけ使って、人の印象に残るようなインパクトのある動きを追求していくと肉体に負担をかけるっていうのが根本にあるんで。アスリート的な要素っていうのは当然求められるわけですから。

その中で同じことをずっとやっていきながらも、自分なりの答えを常に模索するっていうのはある意味、修行者とか修験者的なところもありますしね。尚且つ人を楽しませるエンターテイナーとしての存在でもなきゃいけないし。だから、人を喜ばせるオプションがついているお坊さんだなって最近すごい思います。

―なるほど。求道という意味でもね。でもその中にそれこそ人間的というか、愚僧のような部分…般若湯を飲んで失敗したりも必要では?

右近 それもどこかで客観視してますけどね。今、このくらい酔っ払って、明日になったらこれくらいのコンディションになるな、みたいな。そのマイナスからゼロに持ってこようとする作用として使って、プラスまで持っていく反動っていうのもあるんですよ。

ボクサーの方が仰ってたんですけど、殴られるのがイヤだから帰りたいって言っていながら、リング出た瞬間にそれを闘争心にスイッチするっていう。似ているところがあるなって思うんです。

例えば、酔っ払ってツラい、体調悪いっていうのを越えようと思って一生懸命やるのが、普段よりもパフォーマンスとしては高い位置まで行ってしまうような(笑)。

―深いですね(笑)。でもまぁ、特に若いうちはそれで大丈夫みたいな…。

右近 そうなんですよ。だからどこで自分の体に正直になってあげるかっていうのもすごいキーワードで。そういうやりかたをしていると体が資本っていうのを忘れがちになりますけど。でもそれがすごい憧れとして強いんです(笑)。

―誰もが漫画の『あぶさん』みたいな生き様を体現できるわけじゃないでしょうが(笑)。

右近 辛いけど、もっと辛いことをやれば、今のが辛くなく感じるかもしれないとかありますからね。これいけたって思ったら、もっと辛いこともいけるかもしれないとか…。でも、いずれ切れちゃうかもしれないし、ぴしゃんって切れたら「うわーっ」てなっちゃうから。そこは「あ、もうこれ一旦緩めて補修しよう」みたいなことはきちっとできないとって思いますね。

―やっぱりアスリートですね。しかも、プレッシャーすらも自分のものにして乗り越える世界に身を置く喜びであり、恍惚を感じるみたいな…。

右近 それもメリハリで…。でも本当の幸せってなんだろうって思ったら、ぼーっとできる1時間だったりするんですよ。

―その言葉もすごく重みがあるんですが(笑)。

右近 たぶん、そのぼーっとする時間に幸せを感じる密度が高まるというか。それも反動で、忙しかったり余裕がなければないほど、そう過ごすことができる価値って高まっていく。それが幸せじゃないかと思うんですよね。


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