テレビよりも 球場で見たい! ビールがぐいぐい進む野球選手は? *写真はイメージです

プロ野球を球場で観戦していると、日常ではとうてい遭遇できない衝撃の瞬間を目の当たりにすることが多々ある。

骨と肉がきしむ音まで聞こえそうな猛スイング。まばたきをした瞬間に姿を見失いそうなスピードスター。マンガのように軌道がホップしてくる剛速球…。そんな、ビールがぐいぐい進む選手たちを紹介していきたい。

今季、最も旬な「球場で見たい選手」は、巨人の若きスラッガー・岡本和真(かずま)だ。毎年、飛躍が期待されながらも伸び悩んだ3年間。スタンドまで振動が伝わってくるフルスイングには4年目の今季にかける覚悟がにじんでいる。

昨年までの岡本は当てにいくような消極的な打撃が目立ち、決して球場で映える打者ではなかった。飛躍のきっかけは、昨オフに中村剛也(たけや、西武)に“弟子入り”したことだという。

「中村さんから『タイミングが合わないボールは当てにいかないほうがいい』と言われて吹っ切れました。今は甘い球を逃さずに、強くスイングすることが大事やなと思っています」

一方、パ・リーグで新風を吹かせているのも、入団4年目の若武者だ。ギニア人の父と日本人の母を持つ宗佑磨(むね・ゆうま、オリックス)の弾むような走攻守は、見ているだけで胸が躍ってしまう。50m5秒8の俊足に、遠投100mの強肩。投手として球速141キロを記録したこともある。

まるで全身に強力なバネでも仕込んでいるのかと思うような身のこなしで、オープン戦では4本塁打4盗塁をマークした。オリックスではイチロー(マリナーズ)以来となる大物外野手に育つのだろうか。その過程を球場で見守りたい。

投手なら剛腕ルーキー・鈴木博志(中日)は必見だ。社会人・ヤマハ時代から最速157キロをマークした逸材は、馬力あふれるフォームから剛球をドスドス投げ込む。本拠地デビューとなった4月4日の巨人戦では三者三振と胸のすくような圧巻の投球を見せた。中日ファンならずとも、つまみなしでビールがぐいぐい進みそうなスケール抜群の剛球投手だ。

★『週刊プレイボーイ』18号(4月16日発売)ではこの他、吉田正尚、ペゲーロ、山川穂高、井上晴哉、ロサリオ、中村晃、源田壮亮、吉川尚輝、甲斐拓也、京田陽太、西川遥輝、佐野恵太、野間峻祥、木下雄介、田中正義、堀瑞輝、星知弥、小野泰己、才木浩人、髙橋遥人、多和田真三郎、濵口遥大など、“ビールに合う”プロ野球選手を紹介!

(取材・文/菊地高弘)