リストラされたことで自身のバストを配信している女性・nanoがクラウドファウンディング第2弾のPRで編集部を訪問!

もし自分がリストラに遭ったら何をするだろうか――節約や職探し、失業手当の申請…様々やることはあるはず。しかし、リストラされたことで、SNS上に顔出しせず、なぜか自身のバストを配信している女性がいる。それが、nanoだ。

昨年2月から1年以上に渡ってほぼ毎日、まるで下着カタログのように下着姿や水着を付けたバストだけをアップーーその行動は大きな注目を浴び、開始3ヵ月後にクラウドファンディングで行なった「リストラおっぱい写真集」企画では、なんと204万円もの大金が集まった。

そんな彼女が、再び200万円を目標にクラウドファンディングでその続編企画をスタート。今回、週プレNEWS編集部にアピールのためやってきた!

そこで、「リストラおっぱい」をなぜ始めたのか? その心境の変化からバスト写真へのこだわりまでをますます注目のnanoに直撃した!

―初めてのインタビューとのことですが、来訪いただきありがとうございます。ネットニュースも数多くある中、これまでそういった話はなかったんですか?

nano グラビアとかDVDとか撮影会のお誘いは今でもくるんですけど、全部断ってます。この活動を始めた時に、人と会うのはやめようと決めていたのと、依頼メールでは名前も名乗らず、怪しいものも多かったりするので…。ただ、今回は集英社だったので「『ジャンプ』だ!」って(笑)。

『ジョジョ』『銀魂』『デスノート』とか好きで、初恋もアニメで観た冴羽りょう[けものへんに尞](『シティーハンター』の主人公)なんです。

―それはまた渋い趣味ですね(笑)。マンガやアニメは昔から好きなんですか?

nano 好きですね。最近はあまりアニメも観なくなっちゃったんですけど。なので、この活動を始める前から、いつか着てみたいなと思ってコスプレ衣装とかは持ってました。全然、コスプレはする気なかったんですけど。

―コスプレ以上に、バストだけ見せるほうがハードルが高いかと。改めて、なぜこの活動を? リストラされて暇になったというのはSNSにもありますが。

nano 就活って、結果を待つ時間が長いじゃないですか。その間が不安すぎて、鬱々とするし、元々クリエイティブなこともしていたので、何か発信をしなければ死んじゃうと思って。完全に思いつきなんですけど、今思えばトチ狂ってましたね。

―それこそ、なおさらコスプレでもよかった気が…。

nano この間、誘ってもらってコスプレしたら楽しかったので、またやりたいとは思っています。でも元々、スタイルにコンプレックスがあって、無理って思ったんですよね。それで胸だけならマシだなと。

カワイい下着を着けたらテンションが上がって…

―失礼ですけど、今、バストサイズはいくつくらいですか? よく巨乳の人はバストにコンプレックスがあると聞きますけど、昔から自信がありました?

nano 痩せたりして変わっているので今はFかGだと思います。小学1年生くらいから胸が大きくなり始めて、からかわれたりしたのでコンプレックスでした。

―巨乳あるあるですね。

nano でも高校生の頃、お母さんがカワイい下着を買ってくれて着けたらテンションが上がって嬉しかったんです。その時に初めて発育した自分の身体に自信が持てたって感じでした。カワイい下着を着けたい一心で、透けているのもわかってて派手な柄の下着で学校に行ってましたもん。

―それは目のやり場に困る(笑)。活動初期から、かなりいろんなパターンの下着や水着をアップしていましたが、元々、全部持っていたんですか?

nano 最初はそうです。下着集めにハマって、それなりに数はあったので。でも、少ししてからいきなり注目されたんですよ。短時間でSNSの通知が6000きてたりして。それからはフォローしてくれた方にリクエストされて買ってました。

―それはもっと見てもらいたい!となって?

nano 人の期待に応えたいタイプなんですよ。でも、下着や水着もですけど、ナース服だったりも高くて、気づいたら貯金がほとんどなくなっちゃってました。

―実際、この活動を始めてからどれくらい使ってるんですか…。

nano 全然わかんないですね。でも最初の写真集で集まったお金も半分は衣装代に消えました。中身のあるものを作ろうと思って、全部で100種類以上も載せたので。たまに、貢(みつ)がれて生活していると思われるんですけど、クラウドファンディングで200万円集まってもトントンなんですよ。

―今、ハマってる衣装とかあるんですか? もしくはお気に入りのとか。

nano 最近はラバーが好きです。あのピタって張り付く感じが。最初にお母さんに買ってもらった水色と白のストライプの下着も思い入れがありますね。今でもそういうデザインの下着を見かけると買っちゃいます。

―いろいろなバリエーションをやっていて、やり尽くした感はないんですか? こんなシリーズをやってみたいとか。

nano 制服シリーズは面白そう。コンビニとかファミレスとか。人と同じものは着たくないと思い始めて、オーダーメイドの衣装も作ろうと思ってます。

最近、好きだというラバーの衣装

ポルノじゃなくて、アート

―そもそも、なぜ最初に写真集を出そうと? 始めた当初からその予定はありました?

nano 全然なかったです。そういう風に変わっていったのは、キャラクターとしてnanoがいる感じで。マンガじゃないですけど、そのキャラが勝手に動き出したみたいな感覚ですね。

写真集を作った後に自分のやっていることに戸惑いみたいなものが生まれたんですよ。でも、その時に「nanoっていうのは人ではなく作品であって、作り上げた世界観のものだよね」ってフォロワーさんに言われて、「確かにそうかもしれない」と腑に落ちたんです。

―周りからの見られ方でいえば、写真集を出したことで変わりましたか?

nano ポルノじゃなくて、ちゃんとアートとして受け入れられてきたんですよ。昔は「この人のリプライ欄は地獄だ」って言われた“下系”のものもあったんですけど、今はほとんどなくなりました。

―自身の変化は?

nano 自分で何を表現したら楽しいかというのが前提ですけど、仕事みたいな感覚もあります。特にクラウドファンディングやファンクラブでお金が発生するので、「プロなんだから、どうしたら喜んでくれるか」と考えるようになりました。最近、ジムに行き始めたり、コルセットを付けていると胸が大きくなると聞いて着け始めたりもしています。

―撮り方とかにも、すごくこだわりがありそうですよね。

nano 姿勢と角度と服のシワ、衣装のウリとかに気を使いますね。納得するまで50枚くらい撮ることもありますけど。キャラコスプレの場合はウィッグの入り具合とかイヤリングや眼鏡などの小物でキャラ感を出しつつ、胸を目立たせるのが難しいですね。

―そこまで追求していたとは驚きです。

nano 好きなことは妥協とかしたくなくて。神風動画さん(※)の社訓が「妥協は死」なんです。私もそれが好きで、そう思っているんで。 ※『ジョジョの奇妙な冒険』のオープニングや『ポプテピピック』の制作を手掛けるアニメスタジオ

―2作目でもそんなこだわりが詰まった1冊になると思いますが、最後に1作目との違いとその内容をお願いします。

nano 今度のは56ページから100ページ程度に増やす予定です。あと、自撮り以外にカメラマンさんに撮ってもらうことも考えています。おっぱい写真っていうテーマから外れない程度に、例えばスーツの写真だったら着エロじゃないけど中にエロい下着を着てるとか、そういうフェティッシュ写真もありかなって。あと、女のコが楽しめるポップな写真も入れたいです!

―それはまた期待できますね。今日はありがとうございました!

(取材・文/鯨井隆正 撮影/鈴木大喜)

■nano2017年2月末に会社をリストラされヒマになり、Twitterにておっぱいの自撮りを始める。現在、「おっぱい写真集」第二弾のクラウドファウンディングを行なっている。詳細はキャンプファイヤーの募集ページ【http://camp-fire.jp/projects/view/66825】まで。その他、最新情報はTwitter【@_nan_nano_】をチェック!