素人女性から有名人までを口説きAV出演を成功させた村西とおる監督が、読者の恋愛悩みにお答え!

AV業界の頂点に立ち、負債総額50億円で倒産し復活…したと思ったら奇病に冒され、精神を患い闘病した後、再び復活…。

いつ、いかなる時も力強く生きる村西とおる監督の“応酬話法”テクがあますことなく解説されている最新書『禁断の説得術 応酬話法――「ノー」と言わせないテクニック』が刊行された

そこで今回も監督を直撃、前回のビジネス編に続いて、読者のお悩みにナイスにお答え!ーー恋愛編です。

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―まずは彼女がほしくてたまらないというO君(29歳)です。

Q)気になる女性がいても誘うタイミングがわかりません。女性に何を話していいかわからなくて、間が持たないんです…。

村西 女性と付き合いたいなら、まずはその方が何を好きかリサーチをしなきゃいけません。相手の立場になって考え、何をされたら嬉しいだろうと考えるのです。映画が好きなら映画に誘って、お互いの感想を言い合うとかね。

誘って断られたくらいでいちいち凹まない。そして会話で盛り上がったのならカラオケでも行って少し手を握ってみるとかね。会話で盛り上がってからスキンシップに発展するまでの時間は短いほうがいい。要するに、リスクを恐れて何もしなければ失敗はないけれど、成功と性交は絶対にモノにできない、ということです。

―次に、失恋の傷を癒やしたいというTさん(45歳)のお悩みです。

Q)失恋の痛手から素早く立ち直るにはどんな方法がありますか?

村西 ご縁がなかったと諦めましょう。相手を好きになる気持ちは誰にも止められないのと同じく、相手を嫌いだという気持ちは逆立ちしてもどうにもならないからです。世の中にはそういうことってたくさんありますね。別れを選んだ相手を認めてあげましょう。どんな苦しみだって耐えられる、過ぎ去ってしまうから。素早く立ち直るには、新しい恋愛をすることです。

―続いて、ちょっと変わったお悩みですが、10歳以上も年上の女性を口説きたいというTさん(29歳)です。

Q)ある40代女性のことが好きで付き合いたいんですが、40代女性をとろけさせるキラーワードは何かありますか?

村西 40代の女性が求めるのは“若さ”。若さをアピールすることが大事です。「僕はあなたのポチ、いやバター犬、尽くす男になります」と宣言し、尽くして貢献することをお伝えください。若い女性以上に心が脆(もろ)く警戒心もあるのが40代女性のカワイらしさです。「僕はあなたの虜(とりこ)です」と何度でも、あらゆる愛の言葉を放って情熱的に口説くことです。

浮気だなどとは絶対に認めないこと

―お次は結婚5年目でなんとなく夫婦間がギクシャクし始めているというOさん(33歳)です。

Q)結婚5年目の妻から文句ばかり言われている。家事育児も手伝っているが妻がイライラ。機嫌を良くする方法は?

村西 家事育児とは別の問題では? 女性はいくつになっても女性扱いをすることが大事です。それがあってこそ夫婦の和、家族の和を保てます。家事育児の手伝い以前に頑張るべきは夜の営みの方のサービスですよ! セックスレス状態なら、なぜそうなったのか、気に障ることがあったのかなど、とにかく相手の立場を考え接することです。

―まだまだイキます! 次はあふれる性欲に悩むH君(23歳)です。

Q)“毎日メッチャしたい”という期間がある。僕はおかしいでしょうか? あと、指が短くて潮吹きさせられない。どうしたら女性を満足させられますか?

村西 若い時は誰でもそんなものです。私も若い時分はイタしたくてしょうがなくて、ち○ぽが壊れているのじゃないかと思ったこともございます。若い時はみんなそう。どんな境遇にあっても勃起して射精しなければ人類の今日はなく、健康の証拠です。

そして潮についてですが、これはAVならではの演出です。“潮”などと形容しておりますが、人間のどこにも潮がつくられる器官はありません。潮とはオシッコのことなのです。女性の尿道は4cm、そこを刺激されると緩んでオシッコしたくなるだけです。

そんなことよりも舐(な)めることの大事さを学んでください。クリちゃん、少なくとも15分。いじり方、舐め方、挿れ方は十人十色なので、女性ひとりひとりにその場所や感度や反応を聞いて、教えてもらうことが大事です。

―また夫婦間に関するお悩みも寄せられています! Kさん(43歳)です。

Q)妻と仲が悪いわけではないんですが、浮気願望があるのは悪いことでしょうか? もし浮気がばれた時の言い訳は?

村西 男はハンターだから浮気願望があるのは当然。そういう向上心があれば仕事も上手くいきます。男に備わっているDNA、野獣の本脳を無理に抑える必要はない。ただし、肉体的・経済的な余裕がない場合は無理しないほうがいい。浮気はお金も体力も使いますから。

私なんて浮気して家に帰った時、なぜかズボンのチャックに使用済みコンドームが引っかかっていたことがあって、妻に指摘されて気づいたんだけど「これはコンドームの耐久性をテストしている」と答えました。たとえ目の前でイタしているところを目撃されても「人工呼吸をしているんだよ」と伝えてあくまで冷静に対応することに努めてください。浮気だなどとは絶対に認めないことです。

女性がプレゼントをもらうより心地よいもの

―最後は、50代後半になって突然遊びたい願望に目覚めてしまったというSさん(61歳)です。

Q)これまで真面目に生きてきたので人生の後半は自分勝手に生きたい。女性とそういう雰囲気になりたいんですが、どう誘ったりすればいいかわからない。

村西 女性をその気にさせるには、まず褒(ほ)めること。多面的に言葉を組み立てる力を持つことが大事です。女性を誘いたいなら、どうでもいい眠ったような言葉の羅列ではいけません。言葉の効果は女性にとってプレゼントをもらうより心地よいものです。言葉はメロディです。そのメロディは女性が10人いたら10人それぞれ好みが違うもの。女性をきちんと観察することです。

でも、それ以前に絶対に毎日でも言わなければいけない言葉は「ありがとう」です。おかげさまでという気持ちは必要です。私は未だに妻に「ありがとうございます!」、ついでに「申し訳ございません!」を言っています。おマ◯コした後にだって欠かしませんよ。

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御年70歳にしてキレッキレのトークをしてくださった村西監督。特に、AVを撮る姿勢について語っていただいた以下の言葉には感動すら覚えました。

「私はこれまで、“私ほど女性に対し情熱を持ってAV出演を口説く奴はいない”と思って撮ってきた。被写体である女優の角度から表情からポージングに至るまで“私以上に美しく撮る奴はいない”という気持ちで撮ってきたんです」

人間、いくつになっても仕事や恋愛、日々の生活への情熱は絶やしたくないもの。監督が述べる倫理や原理は衰えることなく勢いを増すばかりであったが、そんなお言葉を胸に、今日も明日も明後日もナイスに生きていこうじゃありませんか!

(取材・文/河合桃子)

●村西とおる1948年、福島県出身。高校卒業後、上京し、水商売、英会話教材や百科事典セールスなどを手掛ける。ゲームリース業で成功を収めた後、裏本制作販売に転じ、北大神田書店グループ会長に就任。84年にわいせつ図画販売目的所持で逮捕され、保釈後、AV監督となる。88年にダイヤモンド映像を設立し、多くの人気作を生み出したものの、衛星放送事業への投資失敗により92年に50億円の負債を抱えて倒産。その後、タオル販売、蕎麦店経営、アダルトグッズ販売などを経て借金を完済、現在に至る

■『禁断の説得術 応酬話法――「ノー」と言わせないテクニック』(祥伝社新書 864円)AV界の帝王・村西とおるが英語の百科事典のセールスマン時代に習得、全国1位の営業成績を上げるに至ったテクニック・応酬話法。ダイヤモンド映像時代には素人女性から有名人までを口説きAV出演を成功させた。会社の倒産で負債総額50億円の過酷な取り立てもこの話法でピンチを脱出した。この秘伝とも言うべき禁断の説得術を、ふんだんな具体例(時に抱腹、時に涙)とともに開陳!