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中国人女性記者が見た“セクハラ財務次官”騒動──麻生大臣には根強い「男尊女卑」文化が透けて見える

[2018年04月26日]

セクハラ被害を受けたテレビ朝日の女性記者が『週刊新潮』に情報を提供せざるを得なかった背景には日本特有の「記者クラブ制度」の弊害があるのでは…と語る李氏

森友・加計学園問題や自衛隊の日報隠蔽問題に加えて、財務省・福田淳一事務次官の“セクハラ辞任”で国会は空転を続けている。

10年以上にわたり、日本の政治を取材してきた外国人女性記者の目には、このセクハラ騒動はどう見えているのか? 「週プレ外国人記者クラブ」第115回は、中国唯一の民間放送局「フェニックステレビ」東京支局長・李淼(リ・ミャオ)氏に話を聞いた──。

***

─「タガが緩んでいる」としか言いようのない不祥事・醜聞が相次ぎ、日本の国会は空転を続けています。財務省事務次官の辞任という事態に発展したセクハラ問題について、中国ではどのような反応が起こっていますか?

 今回のセクハラ問題はフェニックステレビでも報道しましたし、個人的にもブログで概要を発信しました。ブログには、中国から多くのメッセージが寄せられましたが、それは以下のような内容です。

〈セクハラは、どこの国でも許されないことだ〉〈女性として怒りを感じる〉〈セクハラ被害を明るみにした女性記者の勇気を称えたい〉

日本の事件に対する反応というより、国境を越えた人権問題として捉(とら)えている人が多いようです。セクハラは国家や人種の問題ではなく、ジェンダー間の問題ですからね。

─福田財務次官にセクハラを受けたテレビ朝日の記者が『週刊新潮』に情報を提供し明るみに出たわけですが、局側の対応にも批判がありました。

 テレビ朝日の女性記者は『週刊新潮』に情報を提供する前に上司に相談したものの「報道は難しい」と表沙汰にすることを却下されています。ジャーナリストにとって自分の所属する組織が守ってくれないというのは深刻な問題ですが、この背景には日本特有の「記者クラブ制度」があるのではないでしょうか。テレビ朝日は、財務次官のスキャンダルを暴いて記者クラブ内での立場が悪くなること、具体的に言えば取材活動に悪影響が出ることを怖れたのかもしれません。

─取材活動に悪影響といっても、本当に報道すべきはセクハラの事実だったはずですが…。

 まったくです。日本ではメディアと権力の関係が近過ぎるように思います。記者クラブ制度はその象徴といえるでしょう。また、財務省が報道各社にセクハラ被害にあった女性記者が社内にいないか調査を求めた対応も、権力とメディアが近過ぎることを物語っています。財務省としては記者クラブ制度をバックに、メディア側が自分たちに協力してくれると踏んだのでしょうが、この対応は火に油を注ぐ結果となってしまいました。


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