週プレNEWSの読モ(笑)26歳のミウラくんが、美尻トレに挑む!

街の至るところに大小様々なトレーニング・フィットネス施設を見かけるようになった昨今。2016年には市場規模、施設数ともに業界史上最高値を記録し、これまでにないフィットネスブームが到来している。

そんな中、異彩を放っているボディメイク術が「美尻トレ」だ。“美尻の魔術師”と呼ばれるフィットネストレーナー・岡部友が開発したヒップメイクのメソッドで、これによって桃のように丸くてプリンとしたお尻を持つお尻美人が次々と誕生、美尻ブームが巻き起こっている。

それはそれで嬉しいことだが、実は女性だけでなく、男だって美尻になりたい! 年を取れば取るほど“たれ尻”が進行していく壮年・中年期のオジさまはもちろん、細マッチョの小さなお尻もいいが、格闘家やラガーマンのようにモリモリのガッチリ系でパワーあふれる男らしい尻に若い男性も憧れる。

てことで、「岡部先生、男にも美尻トレを教えてもらえませんか!」と、フリーウェイトジム『SPICE UP FITNESS』に教えを乞いに行った! ※本来は女性専用のジムですが、特別に取材許可をいただいた。

…が、岡部先生は日本全国に「美尻トレ」の伝道中で多忙を極めるため、今回はトレーナーの川合のどか先生に、家でひとりでもできる3つのトレーニングを教えてもらった。

美尻トレーナーの川合のどか先生

川合先生は日本体育大学を卒業後、エアロビクスインストラクターや加圧トレーナーを経て、現職に。なんと父親が時代劇『水戸黄門』などの悪代官役で有名な俳優・川合伸旺(のぶお)さんだとか。さぞ厳しく、鬼のような形相のトレーナーが現れるかと思いきや、カワイらしい桃尻さんがやってきたっ!

そんな先生を見て、目を輝かせたのが週プレNEWSの読モ(笑)26歳のミウラくん。毎度おなじみ?の彼が今回のトレーニングの体験者だ。「こんなカワイい先生なら、どんな辛いトレーニングでも乗り越えることができる気がします! プロレスラーの“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンみたいな“尻もっこり”になって、モテまくってやろうと思います!」とやる気マンマン。

さらに「美尻作りは単に見た目だけのことではなくて、腰痛や歩き方の改善にも役立つと聞いております!」と、そんな嬉しい副産物に興奮を隠せない様子。ミウラくんよ、美尻を手に入れて、激しいデスクワークにも負けない強靭な腰を作るんだ!

早速、激しいトレーニングが始まるかと…思いきや、ひとまず脚の筋肉のストレッチからスタート! 「いきなりお尻のトレーニングをすると、お尻の代わりに普段、酷使している筋肉が使われてしまうため、周辺の筋肉をほぐすことから始めましょう!」と川合先生。

★まずは周辺の筋肉をほぐす!

前もものほぐし

まずは前もものほぐしから。ストレッチポールとヨガマットを用意。肘が痛くなければヨガマットはなくてもOKとのこと。

1、 ポールの上に前ももを置き、両肘を床につきます。この時、つま先とお腹は宙に浮いた状態。

2、 片脚を曲げ、残りの脚を前後にスライドさせ、ほぐします。前ももは、膝上から脚の付け根まで大きく前後に動かす。20往復が目安。左右の脚を交互に繰り返す。

3、 2が終わったら、次は膝上にポールを置き、脚を左右に半回転させます。20往復が目安。左右の脚を交互に繰り返す。

「ゴリゴリという感じがあったら、そこが張ってるので充分にほぐしてください!」(川合先生)

読モ経験の中で、一番の筋肉痛です!

横もものほぐし

4、3の次は、横ももをほぐす。完全な側面ではなく、ちょっと斜め前ももを狙う。片肘、片手も床につけ、両脚を揃える。難しい場合は、上の脚を前方へ下ろします。

5、ポールに接した下の脚を前後にスライドさせ、ほぐします。前ももは膝上から脚の付け根まで大きく前後に。20往復が目安。左右の脚を交互に繰り返す。

「ああぁ、ハア~、やだ~」と痛すぎて、声がワントーンほど上ずるミウラくん。女性でも声が上ずることはよくあるとか。痛みレベルは10段階中、8とのことで、いきなりトップギアでウォーミングアップが進められていく。横ももほぐしに至っては「これ、拷問に近い!」と悲鳴を上げる。

ミウラくんは、右脚よりも左のほうが筋肉の痛みが大きかったようで、先生に言わせると「つまり、左のほうが張っていますね。もしかしたら、左に重心を持ってくることが多いのかもしれません」。

このウォーミングアップを通じて、普段の体の使い方までわかってしまうとは…。1~2ヵ月ほど続けることで、だんだんとこの痛みは軽減してくるそう。

★眠りがちなお尻の筋肉に刺激を!

さて、お尻の代わりに普段酷使している筋肉をほぐした後は、ようやく眠りがちなお尻の筋肉に刺激を与える。効かせたい場所をピンポイントで狙うため、お尻の筋肉を強く意識してやる。頻度は週2から4回を基本とし、できる人は毎日続けてほしいとか。

今回のトレーニングでは、グルーツバンドという伸縮性のあるバンドを使うが、初心者はなくても問題ないとのことだ。

★1、クラムシェル

眠りがちなお尻の筋肉に刺激を与える

1、床に横向きに寝て、膝を軽く90度に曲げ、両脚を重ねる。膝上にバンドを通して体重はやや前にかけます。体重を前にかける時は、骨盤が前傾し過ぎないようにお腹を丸める感じ。そうするとお尻に力が入りやすくなる。

2、バンドの位置や膝の角度、脚の付け根の角度を動かしながら、お尻だけに負荷がかかる位置を探します。お尻よりも効いている箇所があったら、位置を調整してください。

3、 上の膝を持ち上げます。この時、上半身は動かしません。膝が一番上に来たら、3秒キープして、ゆっくり下ろす。あるいは、小刻みに開きます。膝を上げる側の尻上の筋肉を意識します。回数は往復30回程度。

「しびれる痛さですね。ジンジンしてます!」と悶絶するミウラくん。「負荷が大きいと、ももを使いがちなので、バンドの位置を下げることで負荷を調整してください」とアドバイスする川合先生。後日、会うと「普段使っていない場所ゆえに、すごい筋肉痛がやってきましたよ。読モ経験の中で、一番の筋肉痛です!」と彼は語った。

お尻がなんなのかわからない!?

★2、カエルブリッジ

お尻がギューッてなる感じを意識する

1、仰向けになり、膝下にバンドを通す。足裏を合わせ、カエルの伸ばした脚のように膝を開き、この時、背中とマットがしっかりつくようにします。

2、お腹に力を入れて、お尻の真ん中を引き締め、引き上げる。これを3秒キープ。この時、肩から膝までが一直線になるように意識的には恥骨をおへそに向け、腰をやや後傾させる。腰が反ってしまうと別の場所に力が入り、効果は半減するので要注意。この上げ下げを30回程度(2から3セット)繰り返す。

自分の体重を負荷とする、この上下運動に慣れてきたミウラくん。さらに強い負荷をかけるために川合先生が上から腰骨を両手で押すと、ブリッジが大変だったのか「痛いんじゃない、つらい。お尻がなんなのかわからなくなりました」とやや意味不明なコメント(苦笑)。「お尻がギューッてなっている感じを大切に。ただ上下しても意味がないので、しっかり意識してください」(川合先生)

自分の体重以上に負荷をかける

★3、前後歩き・左右歩き

前後左右のコンビネーションは脳トレ的な要素も入ってくる

1.2本のバンドをそれぞれ膝上と足の甲に通し、脚を肩幅に開く。ガニ股にならないようにかかとをもう一歩外に出す。手は腰で礼をするような感じで股関節を曲げてお尻を突き出し、かかとの上に膝がくるイメージ。膝が前に出ないように軽く曲げ、お尻から頭は反らずに一直線。

2、バンドの輪が小さくならないようにしっかり張らせたまま、4歩前進したらそのまま4歩バック。これをお尻に刺激がいくようになってから12から15往復する

3、 2と同じようにバンドを張らせたまま、左右に2歩ずつカニ歩きする。

4、さらに、全体的にお尻を使うために前後・左右のコンビネーションを入れます。10往復が目安。

前後左右のコンビネーションは脳トレ的な要素も入ってくるそうでオススメ。全てのトレーニングを終えたミウラくん。「これ、今日歩いて帰れるのかな? 階段を登れないですね…」との感想。運動はおとなしく地味だったが、トレーニングのハードさを語った。

最後に川合先生からミウラくんにエールが!

最後に「怠け者の僕が、美尻トレを続けるために3つの筋トレの中であえてひとつ選ぶとしたらなんですか?」との質問に川合先生は「TVを観ながらでもできるので、初めに教えたクラムシェルをオススメします。椅子に座っている時点でお尻は伸びており、お尻を使わない生活をしている現代人にはこれだけでも意味があると思います」とエールを送ってくれた。

ちなみに、今回のトレーニングはあくまでもお尻の神経回路を目覚めさせるものだそう。さらなる筋肥大をめざすならば、ウェイトを使い、ガンガン負荷をかけたいとのことだぞ!

●川合先生も指導するフリーウェイトジム「SPICE UP FITNESS」(HP:https://www.spiceupfitness.com/#top)は本来、女性専用のジムだが、4月よりゴールドジム原宿アネックス店のスタジオレッスンにて男性コース(1回、1時間程度)を開講。興味を持たれた美尻男子予備軍は「SPICE UP FITNESS」へ猛ダッシュだ! 詳細はHPにて https://www.instagram.com/p/BgbOk1vlMG4/

(モデル/ミウラヨシタカ[ビーワークス] 取材・文/夏まりも 撮影/早川善博)