ポートスティーブンスの砂丘。僻地ってどんなとこだろう?この砂丘のように何もないのかな?

ハイマイト!(オーストラリアの挨拶)

オーストラリアへの移住欲が止まらない旅人マリーシャです。

前回もお話ししましたが、この国には恵まれた気候や自然など魅力がいっぱい。住む人は多国籍なので、いろんな国のカルチャーにオープン。昔は人種差別も男女差別もあったけど、今のオーストラリアは日本人にとっても住みやすいのです。

多国籍文化だからアジアンフードなども含めいろんな国の料理が本格的な味で楽しめる!

とはいえ、日本より特に住みたい理由って何? すると、一番多かった答えはコレ! 「子育てに良いから」。答えてくれたのは、すでに子供を持ちオーストラリアで生活をしている日本人のパパママたち。

広大な自然の中で子供がのびのび育つのはもちろん、英語が自然と身に付くし、子供の頃から多文化に触れるため視野が広がり、異文化への抵抗がなくなるのが良いと言う。

逆に日本語を学ばせるのが大変だったり、中学生くらいになってからはドラッグの入手が容易なことなど、気を付けなければいけない面もあるにしろ、まずは良い部分を実感しているのだとか。

オーストラリアの子供たち

いろいろな国籍の子供たちが一緒になって遊んでいます

それから、出産や子育てにおいて社会保障が手厚いのも魅力のひとつ。永住権を持っていればメディケアという国民健康保険の制度があり、国立病院なら出産無料! 妊婦健診や入院費なども無料なので「お金がないから子供が産めない…という不安はなかったよ!」との声に、将来が不安な旅人女子も勇気が湧いてきました。

また、出産後も政府からの援助があり、家庭環境(収入面や共働き、母子家庭、子供の人数など)によっても異なるが、経済的な負担を減らしてくれるのだそう。

父親育休を取る人も多く、政府の援助で最大2週間まで最低賃金分の給与が支給される。日本では、制度がある場合でも男性は周りに気を遣って育休を取れない現状があるそうで…なんだか日本ぽい。

パパと息子がスケボーで犬の散歩

ローラーブレードでベビーカーを押すパパ。さすがオーストラリア!でもこれはちょっとワイルドすぎな気も(笑)?

そして、オーストラリアの人たちは子供や赤ちゃん連れのパパママにも優しく、周りの皆がヘルプをしてくれる。ドアを押さえてくれたり、バスや電車では席を譲ってくれたり、階段ではベビーカーを運ぶのを手伝ってくれるのが当たり前。

「それ当たり前でしょ! 日本人だってやってるよ! できてるよ!」と思ったが、意外と現実はそうでもないようだ。赤ちゃんを連れて東京に一時帰国した友人の言葉を思い出した。

「ベビーカーを押して電車に乗ったんだけど、誰も席を譲ってくれないし、乗り降りを手伝ってくれない。街中でも手助けされなくてビックリした。むしろ、電車内でベビーカーが邪魔で謝ったりしなきゃいけない雰囲気で、肩身の狭い思いした…」

言われてみれば、日本ではお年寄りに席を譲るシーンは見かけるが、ベビーカーや赤ちゃん連れのママへの配慮は少ないかもしれない。想像よりも本当に多く聞く意見なので、日本でも自然にヘルプできるような環境になればいいなと思う。

僻地ビザなら取得のチャンスあり!?

子育てについてのメリットを聞いて、その予定もないのに俄然、この国に住みたくなった私。

以前はアメリカも狙っていたけれど、トランプ政権になってから移民にとことん厳しく、永住権を取るのは夢のまた夢って感じだし、その点、オーストラリアはまだまだチャンスがある?

私の場合、どんなビザなら可能性があるのだろうか…。

「やっぱり、オーストラリア人の彼氏を見つけて“恋人ビザ”じゃない?」

オーストラリアにはパートナービザ(ディファクトビザ)というものが存在します。永住権を持つ相手と婚約や事実婚などの関係にある者が取得できるビザで永住権にも繋がります。またLGBT文化に理解のある国ですから、同性愛者にも通用するところがさすが。

愛するふたりが離れ離れにならないための恋人ビザがある国、オーストラリア

しかし、恋に落ちるのだってそう簡単にはいかないワケで…、もうちょっと他にありませんか?

特殊技能は? 以前はダンサーやDJやスタントマンなどもその才能を認められてタレントビザをもらえたり、美容師やシェフなど専門分野に長けている人のスキルビザなんてのもあったよ」

確かに、実際に私の知り合いにもそれで永住権を手に入れた日本人がいる。しかし、最近では取得が難しくなったそうだし、どちらにしろ凡人の私には当てはまりそうにありません…。

“旅人ビザなんてないですかね? 世界100ヵ国以上周った中でこの国が一番好きだから、そこまで言うなら住んでいいよっていうビザ(あるわけねー)。

私この国好きなんですけどー。ビザくださーい!

諦めかけたその時、こんな情報が耳に入った。

“僻地ビザ”ってのがあるらしいよ」、「へ、へきちびざ?」

これは、簡単に言うと僻地で仕事を2年こなせば永住権がもらえるというもの。“田舎ビザ”とも言われているが、田舎と言ってもケアンズやパース、アデレードなど聞いたことのある地域も含まれている。

ふむ、オーストラリアの大自然の中で働くのも悪くないかも! なんかちょっと道が開けてきたぞ。これが私の未来かもしれない!

私はどこへ向かっているのだろうか?(ここはポートスティーブンスの砂丘)

念のために、年金制度についてもちょっと知っておきたい。

オーストラリアには2種類の年金があり、まずひとつは「スーパーアニュエーション」。これは会社員であれば企業が積み立ててくれるもので、さらに自分のお金を足して貯蓄したり、投資など資産運用することもできるのだそう。

そして、もうひとつは十分な資産のない人が政府からもらえる老齢年金「エイジドペンション」。日本は保険料を納めていないと年金がもらえないけれど、オーストラリアでも条件はあるにしろ、規定の年齢に達すればもらえるんだって。いいなぁ(ボソッ)。

日本も好きだけど、オーストラリアの良いところばかり聞いて、完全に隣の芝生が青く見えてる私。

もちろんマイナス面だってあると思うけど、リアルに在住者の満足度が高いわけだし、やっぱり今まで周った国の中でオーストラリアが一番住みたい国かな!(一番住みたい島はハワイだけど)。

僻地ビザは申請期限が50歳までだそうなので、それまでに英語力を磨き、田舎で働く覚悟があるかゆっくり悩むとするか!

その前に…! 次回からいよいよマリーシャの世界一周も最終章。ただ今、絶賛準備中につき少しお休みをいただきます。どこの国に行くか、お楽しみに~♪

【This week’s BLUE】青い海、青い空の下でのんびり過ごすおじーちゃんおばーちゃん。こういう人生いいよね♪

★旅人マリーシャの世界一周紀行:第184回「中東の旅スタート! ドバイの破格な平均年収とその裏にある格差社会に心配する」

●旅人マリーシャ平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、SサイズモデルとしてTVやwebなどで活動中。スカパーFOXテレビにてH.I.S.のCMに出演中! バックパックを背負う小さな世界旅行者。オフィシャルブログもチェック! http://ameblo.jp/marysha/ Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】