週プレNEWS TOP 連載コラム "本"人襲撃 ゆるゆるだけど、実は合理的? 日本の「働き方改革」は中国人から学べ!

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ゆるゆるだけど、実は合理的? 日本の「働き方改革」は中国人から学べ!

[2018年05月15日]

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「中国の『意識の低い職場』って、日本の『働き方改革』の上をいっているのでは? そう思う瞬間がありました」と語る西谷格氏

最近の中国の話題といえば、まずはいかつい政治の話。それにIT先進国として著しい発展を遂げる同国を前に、「日本は遅れているぞ!」などと“識者”がハッパをかける意識高い系の話。でも、それって中国の本当の姿なの?

『ルポ中国「潜入バイト」日記』は、そんな日本の「中国ヤバイ論」に風穴をあける一冊だ。トホホで笑えるけれど、意外な人情味にあふれたトンデモバイトの世界から、中国人の今を映し出した。著者の西谷格(にしたに・ただす)氏に聞いた。

* * *

―上海のすし屋、山東省のパクリ遊園地、抗日ドラマの撮影所……と、本書での潜入先は多岐にわたります。日本人が飛び入りで働いて、怪しまれないものなんですか?

西谷 「とにかくやりたいんです!」と熱意を示したところ、雇用側から「ああ、物好きがいる」と勝手に納得され、なぜか雇ってもらえるんですよね。中国社会の末端の職場ばかりなので、ビザの問題についても雇用側の意識がユルくて。「パスポートを見せてもらったからいいか」みたいなノリでした。

潜入先ではむしろ、同僚たちにバレないかに気を使いました。本名で働いたので、検索すると身元が割れる。できるだけ、「西谷(シーグー)」と名字で呼んでもらい、下の名前を意識されないよう気をつけました。結果的に誰にもバレていないのですが、僕があまり取材オーラを出さず、ヒマでアホな日本人みたいなノリでいたことが成功の理由かもしれません。

―各職場での取材期間は?

西谷 けっこうバラバラです。というのも、本書の発端は『SAPIO』(小学館)編集部から「中国の食品問題を地元の飲食店で働いてルポして」と、当時上海で暮らしていた僕に電話が来たこと。

序盤の潜入先であるすし屋、抗日ドラマ撮影所、パクリ遊園地の3ヵ所は、同誌の締め切りに追われつつ行なったので、取材期間は数日程度。逆に上海のホストクラブ、爆買いツアーガイド、留学生寮管理人は数ヵ月をかけましたね。もはや、記者の仕事とどちらが本業かわからなくなっていました(笑)。

―一番居心地がよかった職場と、キツかった職場は?

西谷 給料は激安でしたが、「あーいいわよ」とふたつ返事で雇ってもらえたパクリ遊園地がすてきでした。同僚たちも、深いことを考えず天真爛漫(らんまん)に日々を生きている感じ。僕の好きなタイプのユルい中国人がそろっていて、全体的にまったりした優しい世界だったんです。

キツかったのはホスト。突然1万円くらいのチップをもらえることもある一方で、お客を取るのが本当に大変で、待機所のすさんだ雰囲気がイヤでした。

セクハラもあった。中国のホストクラブは個室なのですが、ふたりきりになって「可以嗎(いいだろ?)」と迫られ、腰に回された手がパンツの中へ。数分くらいまさぐられました。相手はゲイの方でしたが、男女を問わず好きじゃない相手からそういうことをされると精神的にヘコみますよ。

―それ以外で、潜入バイト先での衝撃体験は?

西谷 最初に行ったすし屋で、料理人が床にまな板を置いて、でかい魚をさばき始めたときですね。すし屋の店内は意外とキレイで、一見すると日本っぽい近代的なキッチン。なのに、まさかの床上調理(笑)。あの光景を「おおっ、きたー!」と思って撮影した瞬間から、この本のネタ集めが始まったともいえるんです。


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