清純でしっかりしたお嬢様・川手菜々子

「ミス慶應 理工2017」「きものクイーン2018」でグランプリを獲得、さらに「non‐no専属読者モデル カワイイ選抜」など様々な肩書きを持つ美女として注目なのが昨年、慶応義塾大学に入学した川手菜々子だ。

ミスコンブームと言われて久しいが、美しい女子大生も多くいる中、ふたつのコンテストでグランプリとなるのもレアケースといえる。一体、どんなコなのか知りたい~というわけで、本人を直撃! まさに、うぶ?なお嬢様の素顔に迫った。

―「ミス慶應 理工2017」に「きものクイーン2018」とWでグランプリってすごいですね。

川手 そんなことないです。ミス慶應も理工学部だけですから、女子が学部全体の20%くらいですっごい少ないんですよ。

―最近、理系女子も増えていますけど、確かにそれでも少ないので。理工学部というのも意外ですよね。

川手 高校で理系の勉強をしていたら好きになって進学を決めました。ただ私、幼稚園からずっと女子大の附属校にいたので、入学する時は男子が多い教室で授業を受けるのってすごく緊張するだろうなと心配で…。

―幼稚園からって15年間、周りに男性がいない中で育ってきたんですか!?

川手 幼稚園は共学でしたけど、小学校からはずっと女子だけです。でも逆に、今も女子が少ないから固まるんですよ。だからあんまり変わらないなって(笑)。

―でもサークルとかでは男性とも関わるのでは?

川手 高校1年までずっと水泳をしていたので、水泳部のマネージャーをしているんですけど、皆、本気で練習をしているので練習メニューやタイムの話ばかりしています。

―あの…恋…したこと、あります?

川手 …幼稚園の時にあったのではないかと思います。

―はい、ないんですね。してみたい気持ちは?

川手 もちろん彼氏のいる友達もいるんですけど、女子でいるのでいいかなとか思ってしまうんですよね。

―理想の男性とかは…。

川手 …爽やかな紳士的な方がいいんじゃないでしょうか。それと私がよく読む漫画では彼氏が年上ということが多いので、年上がいいんだろうなって思います。

祖母の手作り着物で優勝!?

祖母が作った振袖で「きものクイーンコンテスト」に出場した川手(一番前)

―完全に一般論を言ってるだけですね(笑)。あっ、でもバイト先とかでこの男性いいな~とかは?

川手 家庭教師のバイトなので、生徒さんしかいないんですよ。他にも日本文化研究会のサークルにも入っていて、OBOGの方々が開いているセミナーに行ったりはしています。歴史や日本舞踊、それこそ着物についてもどんな変化があるのか講義を聞いたり、その後にご飯を食べながら意見交換したり。全然カジュアルな感じですけど。そこでも意識したことはないんですけどね。

―…いつか気になる人ができると思います。ちなみに日本文化研究会という話が出ましたが、そういう縁があって「きものクイーン」に応募したんですか?

川手 私の祖母が絵画と染物をやっていて、白い生地から絵を描き染色もして、時間をかけて成人式に振袖を作ってくれました。せっかくなのでお見せできたらいいなと。

あと、グランプリの副賞がフィギュアスケートのプレゼンターというのも興味があって応募しました。東京オリンピック・パラリンピックのプレゼンターのお手伝いもできたらいいなあと思っていたので…。

―孫のために自分で仕立てるってすごいですね。というか、めっちゃお嬢様じゃないですか!? ご家族は皆、着物を着る文化があるんですか?

川手 そうですね。母もいろんなシーン別に何枚か訪問着は持ってます。私はまだあまり着る機会がないのですが、去年の祖父母の金婚式では皆、着物で写真を撮りました。あと、やっぱり自分でも着られるようになりたくなって今、ハクビさん(コンテスト主催の着付け教室)で着付けを習っています。

―では、実際にグランプリになってみて、変わったこととかあります?

川手 あんまり実感はなくて、クイーンになれるとも、こんな大事になるとも思ってもなかったので、コンテストで取材の方がたくさん集まってすごくびっくりしました。でも、着物の良さを伝えられたらいいかなと。着物自体、フォトジェニックで若い人の間で人気だと思うので。

―大学のミスコンでもグランプリとなりましたが、これも自分から?

川手 友人が推薦してくれて、出ることになったんですよね。今まで全く考えたことのない世界だったから、推薦してもらえるってことは光栄なことだから出てみようと。手続きも友人が全てやってくれていて、全部受け身の状態だったので、ファイナリストに残った時は正直、驚きました。

高校時代はスマホも持たないお嬢様?

部活にサークル、バイト、大学での実験やレポートに追われる川手。将来はどうなる?

―あまり抵抗なく、いろいろなことを受け入れていくんですね。

川手 そうですね。父からもいろいろと挑戦することはいいんじゃないかと言われているので、なるべくたくさんの経験をできるならしたいです。でも、ミスコンの時はSNSがすごく大変でした(笑)。

―あまりSNSはやらないほう?

川手 大学に合格するまでスマートフォンを持っていなかったので、最初はすごく戸惑ったし、自分を出していくっていうのも恥ずかしかったんで。でも温かい言葉とかいただくと嬉しくて、だんだんやってるうちに慣れてきたっていう感じです。

―今どき高校生でスマホを持っていなかったのも珍しいですね。あまり自撮りをアップしないのも恥ずかしくて?

川手 抵抗はないけど、慣れてないですね。最初は水泳部の友達に教わってました。お店に行ってもブログに書くっていうことしかやってないので、料理の写真を美味しそうに撮って、やったーみたいな感じで終わっちゃいます(笑)。

―ブログというのは「non‐no専属読者モデル」のですよね? お話を聞いていると、すごい前に出たいタイプではない気がするんですけど、なぜこれも応募したんですか?

川手 私、『non-no』の愛読者だったんですよ。今まで読者モデルの方々が発信してるものを見て友達とカフェに行ったりとかしていたので、自分も発信していけたらいいなと思って応募しました。自分が知った美味しいものやカワイいものを皆で共有できたらいいなとすごく思っていて。

―これだけグランプリを獲って、non‐no専属読者モデルにもなって、どこか芸能事務所からスカウトされたりしないんですか?

川手 そんなことないし、考えたことないですね。もしあったら、なんで私が?という感じです。

―いやいや、すごくキレイですから謙遜にしか思えませんよ!(笑) では最後に今後の目標や夢など教えてください。

川手 化学の勉強をしているので化学のことを生かした仕事をできたらいいなと思っているんですけど、大学に入って、出るなんて思ってなかったミスコンやきものクイーンコンテストを通して、どんどん世界が広がってるので、これから視野を広げてよく考えていきたいなって思っているところです。

―まだ2年生ですし、可能性に満ちていますからね。今日はありがとうございました!

(取材・文/鯨井隆正 撮影/槇野翔太 取材協力/ハクビ京都きもの学院)

川手菜々子(かわて・ななこ)東京出身 1998年9月17日生まれ 趣味:お菓子作り、料理 特技:水泳詳細はTwitter【@7_keio_Miss】またはnon‐noモデルブログ【https://nonno.hpplus.jp/kawaii/kawatenanako】にて

■ハクビ京都きもの学院1971年より着物の着付けなどの教室を運営。全国各地に展開し、教室数は120カ所。女性を中心に着物人気の高まる中、着付け以外にも所作や歩き方なども指導。詳細は公式HP【http://www.hakubi.net/】にて