"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。
今回のテーマは2025年に大阪で開催される国際博覧会(万博)。前編では、招致の特別顧問をつとめた堀江氏が「ちゃんと運営すれば黒字になる」と予測。これに対しひろゆき氏は、現代は「万博の会場でしか体験できなくて面白い技術って、ほとんどないと思う」としつつも、「中国の遺伝子手術みたいなものを特区を作ってやるなら面白い」とアイデアを語った。
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ひろ 超法規的措置とか、行政が主体じゃないとできないこと。それなら未来が見せられると思うんです。あとは「安楽死ブース」とか。ぶっ飛んでいるようですが、2025年には安楽死は確実に医療の大きなテーマになってますから。
ホリ オランダではすでに合法化されているしね。
ひろ ええ。年間6000人ぐらいが安楽死を選んでいるそうです。その頃には、大麻の自由化も進んでいると思うので、大阪万博に行けば、大麻が吸えて安楽死ができるとか......。
ホリ 確かに、そのくらいやらないと面白くないし、人も来ないよね。その場で、若返ったりするのが見られるとか......。
ひろ 頭部移植手術とかも夢がありますよね。超金持ちの老人が、20代の脳死した若者の体に移植されて万博会場を走り回るとか。あとは義体化。
ホリ 頭だけ残して、体はサイボーグみたいな?
ひろ 家庭用の心肺維持装置を作って、頭部だけそれに乗せちゃう。脳が活動できるだけの栄養を提供し続ければ、末期がんでも寿命が延ばせるみたいな。「違法だろ」とか、「倫理的にどうなの?」みたいなのが取り払われないと、万博で発表する意味もないですから。
ホリ 実現しないと思うものが実現するところに夢があるわけで、万博はそういうのを目指さないといけないな。コンタクトレンズ型のディスプレイとかのレベルでは、2025年には完成しているだろうし。
ひろ 海外だと、ポーカーやオンラインゲームの大会賞金が億を超えるのもざらですが、日本だと違法ですよね。
大阪万博では、そういう高額賞金のゲーム大会を開催するとか、自動運転中にハンドルから手を離すのは違法ですけど、大阪市内ならOKとか、せめてそれくらいやらないと意義はないような気がします。でも、それらは2、3年でなんとかなりそうなので、もっと未来的なものじゃないとダメですね。
ホリ 大阪府には「想像もできないようなことを入れないとダメだよ」とくぎを刺しといたけど。
ひろ もう「タイムマシンとかテレポーテーションやります!」とか言っちゃえばいいんじゃないすか。未来のことなんて実現できるかどうか今の時点で議論しても意味ないし、議論になること自体がプロモーションになりますから。驚きがないものをわざわざ見に行きたいとは思わないでしょう。
ホリ 松井一郎府知事は「大風呂敷を広げすぎた」と言っていたけど、どうせ大風呂敷を広げるなら、そういうコンテンツで広げていってほしいね。
ひろ そすね。
●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。西野亮廣氏との共著『バカとつき合うな』(徳間書店)が発売中
●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『論破力』(朝日新書)