近い将来、女優やモデルといった分野の最前線で活躍していくであろう10代の美少女たち。そんな彼女たちの魅力を読者に知ってもらうべくスタートした、週プレNEWS&週プレモバイル連載『微熱少女』。

毎週月曜日に、『週刊プレイボーイ』が注目した美少女が登場するこの連載では、撮りおろし写真とロングインタビューで彼女たちの魅力をお届けします。

第19回はアイドルグループ・乙女新党の元メンバーで、現在は女優として活躍する其原有沙ちゃん。アイドル時代の話を聞いたインタビュー前編に続き、後編では「人生を変えた」というウルトラマンとの出会いから、まだ半年以上残っているにもかかわらず「悔いはない」と断言する高校生活について語ってもらった。

――去年は『ウルトラマンR/B(ルーブ)』に主人公の妹・湊アサヒ役で出演されました。

其原 こんなにしっかりした役をいただいたのは初めてで、最初は何もわからなかったんですよ。こんなに台本を覚えられるのかなとか、どうやって撮影を進めていくんだろうとか、いろいろ不安だったんですけど、本当に共演者やスタッフのみなさんが温かくて。最初から恵まれすぎちゃったなと思います。

――『ウルトラマンR/B』は2クールありましたけど、撮影は大変でしたか?

其原 そうですね。共演者やスタッフの方々にほとんど毎日会っていたので、本当の家族みたいでした。実際に湊家の家族LINEもあるんですよ。たまに撮影の日にちが空くと、すごい寂しいなって。演技的にも回を重ねるごとによくなっていく実感があって。自分がこういう演技をして、相手はどう返してくるかなっていうワクワクとか。

――この撮影期間中に、演技をすることの楽しさも学んだと。

其原 私はアドリブが苦手だったんですけど、共演者の方がけっこう入れてきたので、なんて返せばいいかわからなくて最初は大変でした。私はツボが浅いので、おもしろい顔とかされると、笑っちゃいけないところで笑っちゃって。

あと、爆発のシーンは一回しか撮れないんですけど、「キャー!」って言っちゃダメと言われてたのに、つい言っちゃったんです。

――本当にビックリしちゃったんですね(笑)。

其原 もうビックリしました。テレビで見る爆発って、こんな熱風が来るものだったんだって。耳栓もしてたんですけど、全然効果なくて。それで「ごめんなさい、言っちゃいました」って監督さんに謝ったら、「あー大丈夫」っていう感じで怒られなかったので、そのシーンは使われないのかなと思ったんですけど、しっかり使われてました(笑)。

――ちなみに昔のウルトラマンは見たことありますか?

其原 アサヒ役に合格してから見るようになったんです。それで長年ウルトラマンに携わっているスタッフさんに「何がおすすめですか?」って聞いたんですけど、そのときに『ウルトラマンマックス』で三池崇史さんが監督された回を教えていただいて、それがすごく心に残っているんです。

その回は絶対に倒せない怪獣が出てくるんですよ。攻撃を全部吸収して、攻撃するほど強くなっちゃう。でも、いいエネルギーも吸収するから、目が見えない女のコが演奏した音楽を聞かせたら、怪獣がどんどんおとなしくなって、宇宙に帰ってくれたんです。なんていい話なんだろうって。

――素敵なストーリーですね。

其原 最近見たなかでは、『ウルトラマンギンガS』が印象に残っていて。歴代のウルトラマンと、歴代のラスボス的な怪獣も出てきて、最後にギンガが戦うんです。私、実はダークネスヒーロー(悪のウルトラマン)も好きで、そのなかでもウルトラマンベリアルが好きなんです。

スタッフさんからギンガSはベリアルが戦うシーンが多いと聞いて、見てみたら「あ、かっこいい!」って(笑)。本当はウルトラマンを応援しなきゃいけないんですけど、ダークサイドもかっこいいなって。

――語り始めたら止まらないですね(笑)。

其原 あと、ウルトラマンに興味を持ってからはすっかりグッズ集めにハマっちゃいました。自分の話に出たフィギュアはほとんど買っているくらいです。子供たちが(アサヒが変身する)ウルトラウーマングリージョのフィギュアを握って応援してる姿を見ると、本当にうれしいなって。そういえば、ウルトラマングッズの服もたくさん持っていてます。ワンピースとか!

――ウルトラマンのワンピースなんてあるんですか?

其原 私が持っているのはピグモンのワンピースですね。すごいおしゃれなんですよ。普通に着て街を歩けるくらい。Tシャツとかもたくさん持ってます。

――もう特撮系女子ですね(笑)。いまは高校3年生ですけど、同級生とタピオカを飲みに行ったりもするんですか?

其原 しないです。学校帰りに寄り道しちゃダメなので。悪いことして先生に怒られるくらいなら、まっすぐ家に帰ったほうがいいなって。早く帰ったら映画館に行けるし。

――映画が観るのが好きなんですね。

其原 映画はしょっちゅう見てます。趣味としても勉強としても。

――どんな映画が好きなんですか?

其原 マーベル作品とか好きです。かっこいいんですよ。すごい図々しいんですけど、アベンジャーズと一緒に戦いたいなと思って。あそこに私がウルトラウーマンとして入ったら、勝てちゃうと思うんですよね。いちばん大きいし、光線も出せるし(笑)。そんなこと思いながら見てますね。

――もうウルトラマンが自分の体の一部になってるんですね(笑)。他にも趣味はありますか?

其原 最近は読書するようになりました。昔は本を読むことが得意じゃなかったんですよ。それがなんでかわからないけど、すっごく本を読むようになって。

――どういう本を読むんですか?

其原 楽しいお話とかおとぎ話とかじゃなくて、ハッピーエンドじゃない話というか、暗い話というか。たとえば『永遠の0』みたいな戦争のお話とか、あとは事件のお話とか、ミステリーとか、そういうのをよく読みます。すぐに入り込んじゃうタイプなので、電車で本を読んでいるときに「ううっ......」って暗くなっちゃったりします。

――其原さんには明るいイメージを持っていたので意外です!
 
其原 でも、バッドエンドなものが好きっていうわけではなくて、もちろん明るいお話も読みますよ。どちらかというと、ちょっと変わったお話が好きなのかもしれないです。

――高校生活も残りわずかですけど、やり残したことはありますか?

其原 ないですね。十分楽しみました。

――もう高校生活に悔いはない?

其原 悔いはないです。お仕事との両立で大変だったこともあるんですけど、友達に恵まれていたので、一緒にがんばりました。ひとつ言うとしたら、修学旅行も1日しか行けなかったし、文化祭とか、体育祭とか、がっつり参加できなくて。そういう行事にもっと参加したかったなって。でも、今年は文化祭の係に手を挙げたので、もう悔いはないです(笑)。

――制服ディズニーしたいとか、そういうのはないんですか?

其原 制服を着て......うーん、でもなー。

――でも......?

其原 制服を汚したくないんですよ。きれいなままとっておきたくて。私、ランドセルもきれいに使って、ハコに入れてとってあるんです。

――(笑)。今後は女優として、どんな役をやってみたいですか?

其原 まだ子供向けのお仕事をやらせていただいているので、すごい悪役とか、暗い役はできないんです。だから元気のない役とかやってみたいですね。いままで演じた役とは真逆のような。

今後も女優としてがんばっていきたいと思うので、そういった役も含めて積極的にいろいろな役にチャレンジしていきたいです。

(スタイリング/田中あゆ美 ヘア&メイク/たかべともみ)

●其原有沙(そのはら・ありさ)
2001年8月24日生まれ 東京都出身 身長159cm 特技=バレエ
○2歳で芸能活動開始。CMやドラマなどで活躍し、2018年から放送された『ウルトラマンR/B(ルーブ)』では主人公の妹・湊アサヒ役を務めた。『其原有沙 感謝祭2019』&『其原有沙 生誕祭2019』が8月31日に開催。詳しくは其原有沙公式サイトまで。https://sonohara-arisa.com/
公式Twitter【@sonohara_staff】

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