1日、帝国劇場で映画『Endless SHOCK』の初日舞台挨拶が行なわれ、主演で監督などを務めるKinKi Kidsの堂本光一、KAT-TUNの上田竜也、梅田彩佳、ふぉ~ゆ~の越岡裕貴と松崎祐介、前田美波里が登壇。82の映画館でライブビューイングされ、スクリーンの向こうにいる観客へ向けて今作の魅力とともに感謝を伝えた。

もともと『Endless SHOCK』は、堂本が2000年から主演を務めるミュージカル作品。20周年となった昨年は、帝国劇場での公演が新型コロナウイルスの影響により、途中で中止に。

今月4日から帝国劇場にて『Endless SHOCK』のスピンオフ版『Endless SHOCK-Eternal-』の公演が始まるが、「去年、大阪公演をやっている間にふと思いつきまして、映画をやれば両方楽しめるのかな」と、堂本の提案で今回の映画『Endless SHOCK』が上映されることになった。

前田によると「録画するってことは記念に撮っておくことだと思って」と、映像自体は中止になった東京公演の間に撮影されたそう。堂本自身もその時は「私の老後の楽しみにしようかなって話していた」ものの、映画化の話を聞いた前田は「そしたら大阪でそんなこと(映画化)を言っていたので、光一さんって商売人だなと思いました」と会場を笑わせた。

また、上田は映画化の話を聞いた際に「すっげぇ面白いなってめちゃくちゃ興奮しましたね。光一くんってジャニーさんの申し子みたいな。後ろにジャニーさんの発想力がすごくあって、なかなか普通の人じゃ考えつかない発想を多々してくれるので、興奮しましたね」と恩師であり、『Endless SHOCK』のエターナルプロデューサーである故・ジャニー喜多川について言及。

さらに梅田は「この間、稽古場で光一さんが『YOUたちさぁ』ってさらっと言ったんですよ」と告白。「えぇ!? 言っちゃったか~」と驚く堂本をよそに、梅田が「私、すっごい興奮して、他のコに『今、光一さん言ったよね? めっちゃジャニーさんみたい』って話してた」と語ると、堂本は「いやいや、とてもジャニーさんにはなれないですよ」と謙遜しつつもうれしそうに笑った。

また今回の映画では、堂本自身が監督も務めるが、ドローンを使用したり、「ドラマの部分を引き立たせたかった」と別撮りでの映像を使用するなど、舞台とは違ったさまざまな演出が施されている。上田は「とにかく臨場感がすごかった。舞台でやってる迫力をそのまま映画の音でダイレクトに、迫力が一番すごい」と絶賛。

梅田は「舞台ではこの気持ちでやってほしいけど、映画はもうちょっとここら辺で気持ちを変えてやってねとか。映画バージョンだったら、早めに気持ちに気づいてほしいな、とか」と、堂本がこだわってディレクションしていたことを明かした。

一部で緊急事態宣言がなされるなか集まった観客に向けて、堂本は「この状況で映画館や劇場に足を運んでくださる皆さまには感謝しかありません」と感謝。そして「『SHOW MUST GO ON』というのは、直訳では「何があってもショーは続けなければならない」となりますけど、決して、何があっても幕を開けるという意味ではなく、何かつまずいた時でも後ろを振り向いてみたり、そこから少しずつ歩き出して行く勇気だったり、そのことが大事なんじゃないかなという、今の世の中に重ね合わせてメッセージが込められているので、受け取ってもらえたらなと思います」と今作への思いを語った。

映画『Endless SHOCK』は全国で14日(日)まで2週間限定公開。また『Endless SHOCK -Eternal-』は、2月4日(木)から3月31日(水)まで帝国劇場にて公演予定。