"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。今回は、『ファイナルファンタジー』内で麻雀が流行している現象について語る。

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ホリ 最近は『ファイナルファンタジー』(以下、FF)内で、麻雀(マージャン)がはやってるらしいね。

ひろ はいはい。『FF XIV(14)』ですね。あれ、すごくないですか?

ホリ うん、あれはヤバい。

ひろ 読者さん向けに説明しておくと、FF XIVはオンラインゲームで、ユーザーがゲームの世界でほかのユーザーと関わりながら敵を倒したりコミュニケーションを取ったりするんですけど、参加しているユーザー全員が戦ってるわけじゃないんすよね。

ホリ そうそう。で、FFの世界のなかで日本式麻雀ができるようになっていて、ユーザー同士がオンライン麻雀をしているんだけど、それがスマッシュヒットしている。

ひろ 普通、FFみたいなオンラインゲームって、みんなで協力して敵を倒してるわけですけど、この麻雀のヒットで「別にアクションとかRPGじゃなくてもいいんじゃねえ?」って流れになっているんですよ。

ホリ ゲーム内の一コンテンツにすぎない麻雀がスマッシュヒットって面白いよね。

ひろ ユーザーを飽きさせないように新しいキャラやストーリーを考えなくても、みんなが黙々と麻雀を楽しんで毎月課金してくれる。ゲームを運営する側としては超おいしい展開ですよね。

ホリ スクウェア・エニックスも、まさか麻雀が大ヒットするとは思ってもなかっただろうね。

ひろ 当初は、オンラインゲームのなかでポーカーをやろうとしてたらしいんですよ。でも、ポーカーをオンライン上でやるとアメリカの法律に触れるらしくて、NGになった。

ホリ え、お金を賭けなくても?

ひろ はい。で、麻雀はOKということだったので、FFのなかで麻雀をできるようにしたんです。

でも、アメリカ人って麻雀を知らない人が多いので、一時期、グーグルトレンドの1位が「mahjong」(麻雀)になったらしいです。「how to play Mahjong」みたいに、麻雀の遊び方を調べてたんじゃないですかね。

ホリ それすごいね。

ひろ なので、FF XIVの影響で今アメリカ人が麻雀を覚えているという、予想だにしなかった現象が起きているんですよ。

ホリ 正直、ここ最近で一番感激した話だわ。つまり、今の時代でも麻雀がはやるってことだよね。

★後編⇒麻雀、日本酒、和牛、こんまり...。ホリエモン×ひろゆき「世界に通じるコンテンツはまだある」

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『堀江貴文の誰がなんと言おうと、僕が認めた旨い店』(ぴあMOOK)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著に『自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術』(SBクリエイティブ)

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