2500人以上が参加した『ミニ四駆グランプリ2015 SPRING東京大会2』を徹底レポート!

20代から30代の男子なら誰もが一度はハマったことのある3大キッズカルチャーといえば、ファミコン、ビックリマン、そしてミニ四駆。実は現在、ミニ四駆の人気が大復活中だという。

1987年から月刊コロコロコミックで連載された漫画『ダッシュ!四駆郎』から始まる第一次ブーム。そして1994年から同じくコロコロで連載開始した漫画『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』をきっかけとしたのが第二次ブームだった。

そして現在、それらを見て育ったかつての少年たちがミニ四駆へ復帰し、本格的に人気が再燃しているのだ。確かに、ホビーショップへ行くとミニ四駆関連のスペースが拡大され、twitterでも#ミニ四駆、#mini4wdといったタグを見かける機会が多くなっている。

今回の人気再燃で特徴的なのは、漫画やアニメがきっかけではなく、かつてミニ四駆に熱中していた世代が中心となってのブレイクであること。そして彼ら復帰組だけでなく、あらゆる世代を巻き込んでの大ブレイクなのだ。

そこで4月26日に開催された『ミニ四駆グランプリ2015 SPRING東京大会2』で、ミニ四駆にドハマリ中の方々にその魅力を聞いてみた。まずは、アラフィフ世代のミニ四駆の楽しみ方とは?

「僕らは、ブームの時にはミニ四駆をやってなくて、それより以前のラジコン世代。だから最初は“ミニ四駆なんて子供のやるもんだろ!”って思ってた(笑)」(目黒あおばさん)

「でも、やってみたらハマっちゃってね。みんな高校の模型部の仲間なんだけど、一緒に集まって“あーでもない、こーでもない”って楽しんでます」(倉聡男さん)

「レースはね、一瞬で終わっちゃうんですよ。それこそ20秒ぐらい(笑)。でも、レースに向けてミニ四駆をいじっている時間が楽しい。みんなとお酒を飲みながらね」(本間英之さん)

「ミニ四駆って速さを求めるだけじゃない。自分たちが好きだったF1マシンをイメージした塗装に仕上げて楽しんでます。レースも自分で操縦するラジコンと違い、監督気分になれる。それがミニ四駆の魅力ですね」(村上正修さん)

高校の模型部のみんなで集まりミニ四駆にハマるアラフィフ世代。写真左から、本間英之さん、倉聡男さん、目黒あおばさん、村上正修さん

メカ部分はラジコンの技術を活かし、ボディの仕上げはプモデルの技術を流用するベテランモデラーならではの改造。ミニ四駆の改造は奥が深いです!

ミニ四駆はコミュニケーションツール?

続いてはアラフォー世代のミニ四駆事情を! この世代は『ダッシュ!四駆郎』直撃の第一次ブームを経験していますが、どうでしょうか?

「俺はエンペラー世代ですね。ミニ四駆に復帰して、四駆郎のマシン、エンペラーを買いました。でも実際、走らせたら遅い! そこから速いマシンを作るためにショップへ行ってパーツ買って、どんどんのめり込んでます。仲間と集まってのレースも楽しいし、作ったマシンを並べてひとりでニヤニヤと眺めるだけでも満足なんですよ。

後、レースや改造したマシンの動画を撮ってアップする。それに仲間たちや興味を持った知らない人たちが反応する。ホビーなんだけど、仲間とのコミュニケーションツールでもある。それが俺たちにとってのミニ四駆かな」(SVARTさん)

SVARTさんの所属するミニ四駆チーム「M4D JAPAN」のメンバーたち。写真左からヤス王さん、もちさん、SVARTさん、ケンズさん、孝志さん

SVARTさんたち、「M4D JAPAN」のメンバーのマシン。ミニ四駆に復帰して3ヵ月ほどとのことですが、提灯やペラタイヤという流行りの改造が施されたマシンはかなりの仕上がりっぷり!

ちなみに、SVARTさんは4月26日の大会を動画で公開中だ。https://youtu.be/S-QRxiddhyk

そして『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』を見てミニ四駆にハマった第二次ブーム世代も続々と復帰している。アラサーが中心のミニ四駆チーム「デス四駆」のメンバーは、どんなミニ四駆ライフを?

「僕は第二次ブームが落ち着いた後もずっとミニ四駆をやってて、2012年の東京大会で偶然に高校の同級生の森くんに出会ったんです。そこからは森くんや他のメンバーと一緒に新橋のタミヤプラモデルファクトリーで走らせたり、鈴鹿の大会に出場したりしてます。

ミニ四駆ってお金かけただけで速くなるわけじゃないんです。時間と情熱をたっぷりかけないと速くならない。そこが面白いですね」(江上さん)

「マシンを仕上げるだけじゃなくて、マシンを調整するための工具も自分で作る。総合的にクリエイティブな部分を刺激するのがミニ四駆」(森さん)

「最高の知育玩具です。僕、子供いませんけど(笑)」(中野さん)

それぞれ職場は別々だが、仕事終わりには新橋のタミヤプラモデルファクトリーで集合してマシンを仕上げるという「デス四駆」のメンバーたち。写真左から三宅さん、江上さん、森さん、中野さん

コンセプトは武骨であること。各種限定カーボン製パーツを使用しつつ、ビジュアルより走りを重視したデス四駆のマシン

全国大会で女性も優勝、カップルでハマる!

そして、ミニ四駆は男子だけのホビーじゃないッ!

実は昨年のミニ四駆全国大会であるジャパンカップの優勝者は女性だったりするのだ。もちろん大人だけでなく、キッズたちも自分で作ったマシンを握りしめ大会に参加。最近ではカップルでミニ四駆を楽しむ方々も増えてきているという。

【ジャパンカップやミニ四駆の最新情報】http://www.tamiya.com/japan/mini4wd/index.htm

「元々、僕がミニ四駆に復帰して、彼女を巻き込みました(笑)。小学生の時に得た知識でコツコツと改造しています」(Keiさん)

「彼氏に進められて始めたら自分でもマシンを組むようになってました(笑)。デートでショップに行ったり、今日みたいに大会に出場したり、お散歩デートの延長としてミニ四駆はアリです!」(しょうこさん)

「提灯とかゴテゴテしたマシンは好きじゃないんですよ」ということで、シンプルにまとめられたKeiさんの愛車。しょうこさんは女性らしく、くまモンモデルのマシンでレースに出走

そして家族でミニ四駆のチームを作った方々も! パパがミニ四駆に復帰して子供たちを巻き込んだというパターンのようですが、真相は?

「僕がミニ四駆を始めて、それからお父さんたちもやるようになったの。ミニ四駆って昔からあるおもちゃだけど、いま遊んでも楽しい。それがスゴイ! 僕は友達同士で作ったミニ四駆部の部長で、いつもはダンボールでコースを作って遊んでます。大きくなったらタミヤに入ってミニ四駆を開発したいです!」(保坂夢翔(まなと)部長)

【画像上】家族同士でミニ四駆を楽しむチーム「四駆の虎」のメンバーたち。後列左からふたりめが保坂夢翔部長 【画像下】「子供でも、一回自分で作るとすぐに改造したりいろいろできるようになるんですよ」と、お父さんたちも子供のレーサーっぷりに目を細める

性別や年齢に関係なく本気のバトルが展開され、そしてトークも白熱するホビー、ミニ四駆。実際、大会中もアラサー世代と当日知り合った小学生たちが改造トークで盛り上がっていた。

ちょっとした時間と情熱でガチバトルという非現実世界へ踏み込めるミニ四駆。これは一度ハマったら、やみつきになること間違いなしです!

(取材・文/週プレNEWS編集部 撮影/下城英悟)